| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

真似と開閉と世界旅行

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

憎悪〜

 
前書き
・・・なんかジェイドって戦闘してるっけ?ではどうぞ。 

 
・・・皆と合流し、俺達は奥へ進んでいく。どうやら先程まではレプリカ大地を支える外側だったようで・・・


「うわー!」

「大地が・・・生まれようとしている」

よく見通しが聞く場所にでると、一つの大陸があった。

「まだ生成途中のようですね」

「ホド・・・か。姉上のレプリカを見た時と同じだな。レプリカだってわかってても情が出ちまう」

「ま、それが当たり前なんだろうな」

知也が遠くを見ながら言う。

「ガイ。大丈夫か?」

「・・・ああ、大丈夫だよ。俺は迷わないさ。俺の故郷はもう俺の記憶の中にしかないんだ」

奥には何か色々な瓦礫があり、ガイは辺りを見渡している。


「ここは・・・」

ガイが目を見開く。


「ガイさん?」

撫子の言葉に答えるかのようにガイが呟く。

「ここは・・・俺の・・・」

「え?」

ガイは端にあった部屋のような場所に駆け寄る。

「やっぱりそうだ。・・・俺の屋敷跡だ」

「そうなのか?」

「・・・でも、ホドのレプリカだし、おかしくはないか」

俺が言うとガイは頷く。

「そうか、ここは本当にホドなんだな」

「・・・師匠と戦うの、嫌か?」

「違うよ。もう二度と戻れないと思ってた。だから、不思議な気持ちなんだ」

それを聞いてティアが辺りを見る。

「そうね。私も・・・初めて自分の故郷に来たのよね・・・」

「私、フォミクリーという技術を嫌いになれませんわ。使い方次第では素晴らしいことができそうですもの」

「なんでもそうだと思いますよ。全ての道具は素晴らしいことにもくだらないことにも使える」

「預言だっておなじだよな」

「ルーク・・・うん、そうだと思うよ。ユリア様は預言通りに進めばいいなんて思ってなかったんじゃないかな」

「でも、ユリアは破滅が詠まれた第七譜石を隠してたな」

黒羽の疑問にティアは推測で答える。

「人は死の前では冷静ではいられない。だからかもしれないわ」

「・・・」

俺は頬を掻く。

「ユリアは預言を覆して欲しかった・・・?」

「・・・そうか。七番目の譜歌は・・・」

「ティア?」

「・・・思い出したの。私が兄さんから初めて譜歌を習った日のことを」


ティアは考え込むようにうつ向く。

「兄さんは言っていたわ。ユリアは・・・預言を覆して欲しいと願っていた。ユリアは世界を愛していた。・・・譜歌は世界を愛したユリアがローレライに捧げた契約だって・・・」

「ヴァンは世界を新たに創ることでユリアの願いを叶えようとしたのか・・・」

「・・・でもローレライは兄さんに賛同していない」

その時ジェイドが何かに気付いたようだ。

「そうか・・・譜歌がユリアとローレライの信頼の証だとすれば、ローレライは譜歌の旋律で目覚めるかもしれません」

「そうすればヴァンさんはローレライに意識を向けます」

「その隙にルークがローレライを解放すれば・・・」

「ティアの譜歌に掛かってるってことか」

外史メンバーの言葉にティアは戸惑う。

「で、でも七番目の譜歌も今思い出したばかりで・・・旋律も感情も言葉も正しいのか・・・」

「今までの譜歌だって、ティアは正しく思い出せていたじゃないか。大丈夫、詠えるよ」

ルークの言葉に頷く。


「・・・悩んでいる暇はないものね。やってみる」


「よし・・・え?」

ルークが背後を振り返る。

「アッシュ・・・?」











































詠~

「魔神剣!」

ズバァ!

「お前らで、最後だ・・・!」

ボク達は全ての敵を打ち倒した。

「はぁ、はぁ・・・」



ボクは乱れる呼吸を整えようとして・・・息を大きく吸う。・・・そして気付いた。アッシュの背後で倒れていた兵が起き上がり、走り出していた。


「・・・アッシュっ!」

「・・・っ!?」

「覚悟!」

間に合わない。そう思ったボクは咄嗟にアッシュを突き飛ばし・・・

ドスッ

「・・・ぁ」

ズシャ、ザシュ

三本の剣に身を貫かれた。

「・・・こ、このぉーーーー!!」

力を振り絞り、兵士達を切り裂く。

「ぐ・・・あ・・・」

足に力が入らず、その場に座り込んでしまう。

「馬鹿野郎!何で庇った!?」

「・・・知ら・・・ないわよ・・・まったく・・・油断、してんじゃ・・・ごふっ」

「おい、エイ!」

ボクは丁度真下に有った装置に音素を流す。

「早く、行って・・・アンタもヴァン総長を・・・」

「・・・」

「早く行きなさいって言ってるのよ・・・!」

「・・・おい、死ぬんじゃねぇぞ。庇われて死なれたら夢見が悪いからな」

アッシュはそう言って走り出す。

「・・・バカね・・・どのみち、ボクは・・・」

視界が揺れ、自分が倒れたのだと気づく。視界の隅に見える自身の手が光に包まれる。

「(死に際に世界がボクを異端者と判断したのね・・・)」

感覚が薄れていく。思考や視界が白に染まっていく。

「咲・・・ずっと・・・一緒、にーーーーーー」




















































咲~


「ルーク?どした?」

「いや、何でもないよ」

ルークが俺を追い越して走っていく。・・・その時、俺は不意に空間から指輪を取り出した。

『咲さん?』

「・・・」

取り出したものの、何故自分が指輪を出したのかよく分からなかった。・・・その時、


『咲・・・少し、休むわ・・・』


「え、い・・・?」

空を見上げると、光が降り注ぎ・・・それが指輪に集まり、指輪が一際強く輝いた。

「・・・詠、ここに・・・いるんだな」

『咲さん、それって・・・』

「・・・ああ、詠はここにいる。・・・理論とかは解らないけどな」

俺は右の指に指輪を填める。

「一緒に行こう。そして・・・帰ろう」
「咲、置いていくぞ」

「・・・っと、ああ!今行く!」

黒羽に呼ばれ皆を追いかける。



「・・・まったく冗談じゃないね」

最深部に続く階段に・・・シンクが立っていた。

「ここで大人しく鍵を渡してヴァンの下に降るか、さっさとくたばるか選んでよ」

「・・・どっちもお断りだ!俺はローレライを解放する。その為にはヴァン師匠も・・・お前も倒す」

「シンク。あなたもイオン様と同じレプリカでしょ!どうしてこんな計画に荷担するの!」

「同じじゃない。そんなことはお前だってわかってるだろ?イオンは・・・七番目は甘ちゃんだった。預言は未来の選択肢の一つだって信じてさ。だけど結局は抗えなかった。導師イオンは死ぬ。それが星の記憶・・・あいつは犬死にだった」


「今の言葉、取り消して!」

アニスが激怒するが、シンクは鼻で笑う。

「取り消さないよ。事実だからね。でもヴァンのやり方なら第七音素・・・預言も真の意味で消える」

「お前はそんなにも預言を恨んでいるのか・・・」

「ボクは導師イオンが死ぬという預言で誕生した。・・・一度は廃棄されたことも知ってるだろう」

「だから・・・預言を恨んでいる?捨てられたから?」

「違うよ。生まれたからさ!お前みたいに代用品ですらない、ただ肉塊として生まれただけだ。ばかばかしい。預言なんてなければ、ボクはこんな愚かしい生を受けずに済んだ」

アニスがシンクに向かって尋ねる。

「・・・生まれてきて、何も得るものがなかったっていうの?」



「ないよ。ボクはからっぽさ。だが構わない。誰だってよかったんだ。預言を・・・第七音素を消し去ってくれるなら!」

俺達は階段を駆け上がり、構える。

「劣化してるとはいえ、導師と同じ第七音素の力・・・本気で戦えばアンタ達もただでは済まない!試してみようよ。アンタ達と空っぽのボク、世界がどっちを生かそうとしてるのかさぁっ!」

「リパル、行くぜ!」

俺は一気に進もうとするが・・・

『了か・・・!?咲さん!右ッス!!』

「え・・・ぐっ!?」

不意に右から訪れる衝撃。咄嗟に方天画戟を出したが、そんなので受けきれる訳がなく、俺は吹き飛ばされ、壁に激突する。

「かはっ・・・!」

肺から空気が押し出される。

『咲さん!咲さんっ!しっかりして下さいッス!』

「・・・ぐ、・・は・・・き、聞こえて・・・ゲホ、ゴホッ!」

上手く呼吸が出来ない。一体誰だ・・・

「・・・ぐ・・・!」

顔を上げると・・・そこには黒いローブで全身を隠した誰かがいた。

「咲さん!・・・操影術!」

バシィ!

撫子の影がローブの腕を拘束する。

「一体何者・・・ですか!」

だがローブの人物は答えず、思いきり腕を引いた。

「・・・なっ!?」

するとあっさりと影が音を立てて切れる。

「そ、そん・・・がっ!?」

一瞬で踏み込み、右の拳が撫子を捉え・・・吹き飛ばす。

ズガァァン!!

「あ、あ・・・あ・・・!!」

撫子が腹を押さえ、もがき苦しむ。

「撫子!・・・こいつ!」

「ま、待て黒・・・」


ズシャア!

「ぐあ・・・」

一瞬で武器を弾かれ、鮮血が舞う。

「く、くそ・・・」

・・・よかった。どうやら浅かったようだ。黒羽はすぐに後退り、撫子の傍による。だが、それよりも問題は・・・

『さ、咲さん・・・アレは』

「ああ・・・」

その人物の腕から伸びている黒い刃・・・アレは。

「・・・闇」

『ルナ!マキシマムドライブ』

「関係ないぜ。ただ・・・狙い撃つ!」

知也がトリガーマグナムで撃った予測不可能な弾を・・・全てそいつは弾き飛ばした。

「・・・技で駄目なら力だ!」

『ヒート!マキシマムドライブ!』

「トリガーエクスプローション!」

巨大な火の玉を打ち出す。


「ーーーー」

ローブの人物が何かを呟く。すると・・・それよりも巨大な炎がローブの人物より放たれた。

「な・・・ぐあああ!?」

知也が炎に呑まれ、吹き飛ぶ。

「知也!・・・この・・・調子にのんな!」

方天画戟を全力で振り下ろす。・・・ローブの人物は刃で受け止め・・・

「・・・!?」

片手で弾き飛ばされ、繰り出された拳を防いだが・・・完全に隙ができたところに蹴りが炸裂する。

「くぅ・・・!?」


そのまま転がり、俺は立てなくなる。

「・・・うう・・・」

『だ、大丈夫ッスか!?』

「・・・くそ、誰なんだ・・・お前は・・・!?」

・・・その時、ローブの人物が空を見た気がした。

「・・・戦力低下、確認。・・・任務、完了」

・・・女の、声・・・?これは・・・



「・・・」

ローブの人物から視線を感じたが・・・すぐにその場からいなくなってしまう。

「く・・・みんな、無事か?」

「は、はい・・・」

「なんとかな・・・」

「ったく、ヒート使うとロクな目にあわねぇ」

それぞれダメージを受けてるみたいだが、なんとか平気みたいだ。・・・そうだ、シンクは!?

「そらそらそらぁ!」

シンクの連撃をアニスが受けていく。

「しつ、こい!」

アニスの一撃を避け、シンクは笑う。

「連撃行くよ!」

シンクの音素を纏った蹴りと拳がアニスを襲う。

「疾風雷閃舞!!これで止めだぁ!!」

「はうああ!?」


アニスが吹き飛び、ティアに受け止められる。

「アニス、しっかりして!」

「勝てるわけないだろ?次はお前だ!」

「させませんわ!」

ナタリアの矢がシンクを掠める。

「チッ・・・」

「今だ!」

ルークが踏み込み、剣を突きだす。

「雷神剣!」

「くぅ!」

「下がれルーク!断空剣!」

「ぐぁ!?」

ガイに音素が集まり、火を纏う。

「気高き紅蓮の炎よ、燃え上がれ!鳳凰天翔駆!!」

ガイの秘奥義でシンクが吹き飛び、そのまま動かなくなる。

「シンク・・・」

アニスが近寄ろうとするが・・・

「ヴァン・・・この歪んだ世界を・・・」

・・・シンクはそう言うと、音素乖離を起こし・・・消滅した。




「・・・ホント、馬鹿だよ・・・」

「アニス・・・」

「もう、イオン様が死ぬところは見たくなかったよ・・・!」

「・・・ですが、アニス」

ジェイドが何かを言おうとしたが、アニスは首を振る。

「分かってます。・・・総長を止めないと・・・」

「・・・そうです。行きましょう。・・・サキ、動けますか?」

「・・・なんとか」

立ち上がり、方天画戟を空間に投げ入れる。・・・待ってろヴァン。・・・決着をつける! 
 

 
後書き
リョウ
「・・・いよいよ、だな」

サキ
「ああ。・・・ヴァン必ず倒してやるぜ!・・・それじゃ、次回アビス編最終回、よろしく!」

リョウ
「じゃあまた!」

 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧