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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第八話 お団子頭の女の子その七

「悪い奴等じゃないからね」
「じゃあ楽しみにしているある」
「お部屋ですが」
 畑中さんも水蓮さんに話す。
「107号室です」
「七、いい数字あるな」
 七と聞いてだ、笑ってこう言った水蓮さんだった。
「私の好きな数字ある」
「左様ですか」
「七は中国でも縁起のいい数字ある」
 どうも結構あちこちでそうなっている数字みたいだ、僕は真弓さんが現役時代に付けていた数字というイメージだ。ちなみに僕が一番いいと思っている数字は村山さんが永久欠番にまでした十一だ。
「だから幸いあるよ」
「それは何よりです」
「では明日からある」
 早速、というのだ。
「楽しく学園生活をはじめるあるよ」
「日本でもですね」
「私日本に興味があったある」
 それで留学しに来たというのだ。
「では宜しくある」
「それじゃあね」
 こうしてだった、水蓮さんも八条荘に入った、こうして入居者がまた増えた。それがこの日に起こったことだった。
 そして次の日の朝だ、水蓮さんは皆と一緒に御飯を食べた。背筋をぴんと立てて礼儀正しい仕草である。
 お粥を食べながらだ、水蓮さんはこんなことを言った。
「このお粥は日本のお粥あるな」
「おわかりですか」
「味が違うある」
 それでわかったとだ、早百合先輩に答えていた。見れば水蓮さんは青の綺麗なブラウスを着ている、座る時に綺麗な脚が見えた。ネクタイは赤で ブラウスは白。黒のバンドを手首にしていて黄色い髪飾りを付けている。
「最初は驚いたあるが」
「その違いにですね」
「けれど美味しいある」
 微笑んでの言葉だった。
「朝からこうしたご馳走を食べられて幸せあるよ」
「おかわりは自由ですので」
 畑中さんは梅干を箸に取りつつ水蓮さんに話した、お粥のおかずはお漬けもので梅干もその中にあるものだ。
「ですから遠慮なく」
「食べていいあるな」
「はい、左様ですか」
「それは嬉しいある、それではある」
 おかわりをするとだ、水蓮さんも答えてだった。 
 実際におかわりをして食べてだ、こう言うのだった。
「朝から食べてある」
「それで、ですね」
「初登校に向かうあるよ」
 そうするというのだ。
「これから」
「では、ですね」
 また言う早百合先輩だった。
「皆さんで登校しましょう」
「そろそろでしょうか」
 ここで畑中さんが言うことはというと。
「入居者の方が多くなってきたので」
「だからですね」
「はい、マイクロバスをそろそろ」
 用意しようというのだ。
「そうするべきでしょうか」
「そうですね、もう車じゃ」
「はい、ご送迎には席が足りなくなってきました」
 確かに大きな車だけれどそれでもだ。
「ですから」
「それではですね」
「マイクロバスはすぐに出せますので」
「ではお願いします」
「その様に」
 この話はこれで終わった、そしてだった。
 僕達は朝食を食べて身支度を整えてアパートを出ようとした、すると門のところにもうだった。
 マイクロバスがあった、僕はそのバスを見て驚いてその場に待機してくれていた畑中さんに対して尋ねた。 
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