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仮面ライダーウィザード 希望を救い出せ

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第三章

「ひょっとしたら僕達が来るまでに集まってるかも知れないですよ」
「ならいいがな」
「はい、わかりました」
 こう話してだ、そのうえでだった。
 彼等はその仮面ライダー部に向かった、そうしてその部室の中に入るとだ。
 ユウキに美羽がいた、二人は操真を見てこう言った。
「お話はメールで聞きました」
「ジェイクからね」
 そうだというのだ。
「それじゃあ後は」
「他の面々が来たらね」
「詳しい話をしましょう、ただ」 
 ここでだ、ジェイクはだった。
「よく来てくれましたね」
「そう言ってくれるか」
「はい、本当に」
 笑顔での言葉だった。
「ずっとどうなったか心配していたんですよ」
「心配をかけるつもりはなかったがな」
「心配じゃなくて」
「俺が無事でか」
「本当によかったですよ」
 純粋にだ、ジェイクは操真の無事を喜んで言うのだった。
「お話は色々聞きましたけれど」
「コヨミのこともか」
「はい、コヨミさんのことは」
「いい、そのことはな」
 ジェイクのその気遣いはだ、彼にとっても重いものになると思いいいとした。
「とにかくだ」
「はい、ファントムのことですね」
「仮面ライダー部の他の面々が来てからな」
「話しますか、もうすぐしたら来ますから」
「ああ、それじゃあな」
 こうした話をしているとだった、実際に。
 歌星に大文字、それにだった。友子に大杉も来た。しかし。
 如月や朔田達はいなかった、それでだった。
 操真は目を鋭くさせてだ、仮面ライダー部の面々にこう言った。
「おそらくな」
「そうね、これはね」
 美羽もだ、その目を鋭くさせて操真に答える。
「ファントムね」
「出て来たな」
「ちゃんと連絡はしてますよ」
 ジェイクもこのことは保障する。
「メール送信したことは確認しました」
「ちょっと弦太郎達に連絡してみるか?」
 大文字は心配そうにだ、ジェイクに提案した。
「今何処にいるか」
「それがいいですね」
 歌星も大文字のその提案に賛成して言う。
「ライダーだけが来られないってことは」
「あからさまだからな」
「じゃあ」
 すぐにだ、ジェイクは如月達にあらためて連絡を入れた、だがその返事は。
 来なかった、それでだった。
 ジェイクもいよいよ心配になってきた、それで友子も言う。
「この状況は」
「まずいよ、冗談抜きに」
 実際にだ、ジェイクは友子にこう答えた。
「戦闘中だね、間違いなく」
「そうね、あの人達が」
「皆ライダーシステムは」
 ジェイクは自分のそれを出しながら自分以外の仮面ライダー部の面々に問うた。
「持ってるかな」
「はい、持ってます」
 ユウキが最初に応える、そして他の面々もだ。
 それぞれのシステムを出して来た、ただ。
 大杉先生は出さない、それで腕を組んで少し残念そうにこう言った。
「俺だけないんだよな」
「だって先生顧問じゃないですか」
「ああ、ついでに言えばここの関係者でもないからな」
 城南大学のだ。 
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