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仮面ライダーウィザード 希望を救い出せ

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第二章

「大変だったそうですね」
「知ってるんだな」
「はい、仁藤さん達とも一緒に戦って」
「あいつ等からか」
「それでお聞きしました」
「そうか」
「別に隠してなかったですよね」
 言ってからだ、ジェイクは若しそうだったらという顔になりそのうえで操真に対して言った。その顔で。
「そのことは」
「ああ、別にな」
 その通りだとだ、操真はジェイクに表情を変えずに答えた。
「コヨミのことはな」
「コヨミさん、もう」
「あいつはな、もうな」
 空を見上げてだ、操真はジェイクに答えた。
「望みを叶えた」
「ですね」
「だからもうな」
「コヨミさんのことはっですね」
「いい」
 それで、というのだ。
「隠してもいないからな」
「だったらいいですけれど
「とにかくだ、ファントムとの戦いは終わったと思っていたがな」
「どうもそうじゃなかったみたいですね」
「どんな連中が出て来ている」
「赤い奴がいましたよ」
「フェニックスか」
 赤い者と聞いてだ、操真はすぐに察した。
「あいつは」
「ああ、そういえばそうでしたね」
 ジェイクも言われてそれで思い出した、その赤いファントムの名前を。
「人間の時は花屋さんだった」
「ああ、そうだった」
「その他にもいたみたいですけれど」
「そのフェニックスが動かしているファントム達がか」
「何度も何度も僕達に仕掛けて来るんですよ」
 困った顔になってだ、ジェイクは操真に話した。
「困ったことに」
「事情はわかってきた」
「はい、そういうことなんで」
 それでだと言うのだった。
「そこで丁渡なんですよ」
「俺と会ったか」
「たまたまでしょうけれど」
「実際に偶然だ」
 ジェイクと会ったこともだというのだ。
「まさかあそこで会うとはな」
「やっぱりそうですよね」
「そうだ、しかし」
「しかしですか」
「ファントム達がまで出て来ているのならな」
 それなら、と言うのだった。
「俺はまた戦う必要があるか」
「はい、そうなります。実は」
「仁藤がだな」
「あの人もやっとビーストにまたなれる様になってるんですが」
「戦力がだな」
「足りないんですよ」
 苦い顔になってだ、ジェイクは操真に話した。
「それが本当に」
「そうか、それならな」
「はい、お願いします」
 是非にというのだ。
「こっちに来て下さい」
「わかった、じゃあな」
「まずは仮面ライダー部に来て下さい」
 ジェイクはこう言いながら操真をその場に案内する。
「丁渡今皆にメールで連絡しましたから」
「そうか、それなら話が早いな」
「こういうことは任せて下さい」
 情報収集と伝達はというのだ、確かにどちらもジェイクの得意分野だ。
「もう連絡しましたんで」
「それならあいつ等もか」
「すぐに全員集まります」
 仮面ライダー部、そこにだというのだ。 
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