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『自分:第1章』

作者:零那
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『犬っころ』

『ご飯食べてんの?』

『昼飯マダっすよ』

『昼飯って...3時間経ったら夕方やし夜ご飯なるし!おなか空いてんのちゃうん?』

『そぉいや...』

『ガキ!ご飯頼め!飲むんはその後また頼め!』

『はい!なんか、初対面じゃないみたい。家族みたい』

『あんたと話したら大概こぉなる思うんやけど?』

『なんか、ずっと前から友達やったみたいな感じ...』

『いや、だから!大概こぉなるって!解らん?』

『俺バカやけん』

『まぁ、個性やねんな!馬鹿とハサミは使いようって言うしな』

『ひどっ!』

『えーけん早よ頼め!』

『はいっ!』


喉乾いた言うけんユックリ飲みぃって渡した。

『空腹は悪酔いするけん何なら冷蔵庫のジュースかお茶飲み』

『あっ!冷蔵庫見たい♪』

『...好きに見て』

あかん、なんかほんまチカラ抜ける。
犬っころが走り廻りよるみたいな感じ...

『あ!俺の好きな酎ハイ!』

『飲みなぁ』


オーダー届いた。
ガツガツ食べよる犬。
其れを斜め後ろから見てた。
体育座りで。
飲みながら見守る。

『どぉしよ!...おなか空いた!』

『...ん?足りんって事?おかわり?』

『食べ出したらごっつおなか空いてきた』

『頼みぃ!』


『やったぁ!』

『食べれるだけ何でもどぉぞ』

子供やしマジで。
てか犬っころ。
自分の弟の方が賢い思うんやけど。

何しよんやっけ?
飼い犬に餌やってる気分やし。
犬っころ相手に真剣な接客は無理。
まぁ、これでも、それなりに考えての接客方法やと思う。


再度、定食到着。
一品料理も5品くらい。
圧倒される程ガツガツ食べよる。
すごい食べっぷり...
お茶代わりに酎ハイやし。

食べたら運動言ってベッドで跳ねてる。
有線切ってカラオケの準備。
聴いてるコッチはアカペラ熱唱やから確かに新感覚。
普通にカラオケ行った方が絶対良い筈!!

この犬っころと3時間。
既に何故か疲れ切ってるんやけど。
大丈夫なんかな...

 
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