魔法科高校~黒衣の人間主神~
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入学前
入学前の仕事(2)
俺とバカ弟子である九重八雲と組手後に休憩をしていた俺達。深雪もバカ弟子の門下生となってから『先生』と呼んでいた。
「お疲れ様ですお父様、じゃくてお兄様」
「ありがとう深雪。それと今の俺は父親じゃなくて兄だ。姿だってこれは擬態に過ぎない」
「そうそう。一真さんの言う通りで、今の君達は兄妹だ。間違えないようにしなさい、深雪君」
「お前が言うなバカ弟子。まあ今頃俺の本体は第一高校に行っているはず。俺らの説明についてだ」
「ここにいる一真さんが、分身の方だ何て今気付いたよ。ホントに忍術使いだね」
「俺は何でも出来る万能ではある。まあそれを隠して今後の展開の為に必要な事だ」
俺らが話している頃、第一高校の校長室に呼ばれた生徒会長の七草真由美と風紀委員委員長の渡辺摩利と部活連会頭の十文字克人が呼び出された。この三人は、三巨頭と呼ばれる存在で実力もお墨付きだ。その三人が、入学式1週間前のある日に呼び出されたのだった。内容は来れば分かるとの事。
「真由美、校長からの話って何だろうね?それもこの三人で呼ばれるのは、相当重要な話なのか?」
「さあ?私も分からないわ。十文字君は何か知っている?」
「俺にも分からん。学校側である校長先生に呼ばれたのだから、相当重要な話なのではと俺は思う」
話している内に校長室に着いたので、中にいる校長である百山に入室許可をもらい部屋に入る。するとソファに座っていた人がいたので、見ると真由美は驚く。
「な、何でここにお父さんとお母さんがいる訳!?」
「来たな真由美。摩利さんと克人君もこんにちは」
「七草家の現当主がここにいるとなると相当な話ですか?」
「まあそう言う事になりますけど、まだ役者が揃っていないから各自座っていて下さい。もうすぐ主役が登場しますから」
校長に言われて、真由美は父である弘一と母である真夜の隣に座り、隣に摩利さんとと克人君が座る形となった。しばらくお茶を飲んでいるとノックが聞こえたので、校長の許可があり入ってきたのは『老師』と呼ばれる九島烈と知らない男性と護衛者が4人入って来たわ。今は真夜である私が話している。
真由美さん達はとても驚いていたわ。何せあの九島烈で、私と深夜と弘一を教え子として魔法をレクチャーしてくれた先生。今は普通に『老師』と呼んでいる。男性は当然私の知っている人だけど、護衛4人の内2人は外を見張る様子だった。私達の反対側に座ったけど、ここからは達也に交代するわ。
「やっと役者が揃いましたから、自己紹介をしましょうか。と言っても私の隣にいる人以外は知っていると思いますが」
「では私から。そこの生徒達は知っていると思うが、九島烈です。今回は極秘としてここに来た訳ですよ。彼の案内役として」
「私は生徒会長の七草真由美。隣は風紀委員の渡辺摩利に部活連会頭をしている十文字克人です」
「一応僕らも自己紹介しようか。真由美の父親で七草家の現当主七草弘一です」
「私は七草家の現当主の妻ですが、四葉家現当主四葉真夜です。表では七草真夜と名乗っているわ」
「え、嘘!お母さんが四葉家現当主!?」
「知らないのは無理もない。真夜は隠していたからね。そこにいる克人君は知っているみたいだけど」
とまあ俺以外の自己紹介が終わった所で、今度は俺の自己紹介をした。人前で紹介するのは初めてかもしれんが、一応防音結界を張ってあるから問題ないだろう。
「初めての人をいるので、名刺を渡しておきましょうか。初めまして、私は零達也と申します。零家現当主をしておりまして、大企業である蒼い翼CEOをしています。どうぞよろしくお願いします」
『え?ええええええええええええええええええええええええっ!』
やはり驚くのは無理もないか。俺を連れてきた烈と弘一に真夜は驚いていない様子だった。まあ今の姿は零達也としての姿で擬態をしているからな。本来の姿とは違うけど、織斑一真として姿を隠している訳だ。分身体である俺はバカ弟子と組手をしている頃だろうな。
「零達也って、百年前からある当時株式会社ブルー・ウイングの社長していた者の名前!すると今のが二代目か三代目なのですか!?」
「違うよ。私は百年前から生きている。つまりずっとこの姿をしている訳だ」
「通りで、十師族選定会議でも一度も顔を見せないと思ったらそういう事か!という事は何かの術で生きているのですか?」
「それも違うな。私ら零家は長生きの家でね、よく言われるのが不老不死って言われる程さ」
「達也さんはこの学校の資金援助している御方なのですよ」
「それより達也さん。私達を集めた話をしましょうや」
「それもそうだな。今年度の一年生に我らと関係をしている生徒を二人、この学校に入学する事を伝えに来た」
「零社長直々にですか?名前は?」
克人君にそう聞かれたので、護衛の一人にあれをと言った後にとある書類を取り出した。そして机に置いた。
「そこに書かれている通り、名前は織斑一真と織斑深雪。七草の娘さんとは、一度会っていると聞いている」
「え?そうでしたっけ。お父さん」
「うん会っているよ。沖縄海戦の後、真由美の誕生日の時に来た人が織斑一真さんと織斑深雪さんだ」
「え、でもあの時は姿や声も違っていたけど」
「無論この書類に写っている顔写真は、擬態時の姿だ。君が会った織斑一真が本来の姿なのだよ」
「するとこの二名が入ってくる為に我々を呼んだという事ですか?正直言ってこの程度だと呼ばれる事はないはず」
「そこにいる渡辺さんの言う通り、ただ生徒が入学してくるのを私が発表というのは、無意味な事と思われがちであるが校長から許可を貰ったのさ。護衛を付ける事、校内であっても銃火器とデバイス使用及び常備させる事、校内や校外でテロリストが出た場合は指揮を取る事と軍隊派遣をさせる事、をね」
そういったら三人で話し合っていた。校内でCADを使用させるのは違法な事。それを校長が許可を与えた事だからだ。いくら俺の知り合いだったとしても、学生の身分である以上警察や日本政府がやる事もあるようだ。
織斑一真である俺は零達也でもありソレスタルビーイングの総司令官である事だからだ。まあCB総司令官は誰だ?という感じになっているし、スポンサーは誰だとかで政府は調べているけど無駄な事だな。
「なるほど。ではその生徒の事を取り調べるなとそう仰りたいのですか?」
「まあね。それに彼は軍人でもありある企業の役員をしている。彼は妹と共に一科生になるはずが、彼の要望により二科生にしましたから」
「それについては見させてもらいました。彼のペーパーテストを見ましたが全て満点で実技もいい実績を持つと聞きましたが、なぜ二科生に?筆記試験と実技共に満点なのに?」
「それについては直接彼から聞いて下さい。その書類は貴方方にお渡しておきますので保管しておいて下さい。それと彼とその妹と設定にはなっていますが、実際は父と娘となり、年齢も24と22と聞いております。そちらが先輩なので、彼らが年上であっても自然と触れ合って下さい。周りから見たら先輩と後輩と見ますので」
「それについては了承しますが、もし彼が関わった事で相手側にCADを使わせたらどうお考えですか?」
「それについても問題はありません。妹さんである深雪さんは、一科生で兄という設定という彼は二科生となります。そうすると同じ新入生であって溝が生まれるが彼が解決するでしょう。彼は校内で取り締まる権利を持たせている。もしそうなったら彼の言う通りしてほしい。例え貴方方が登場したとしても、表では生徒会と風紀員の登場で困惑するでしょうが」
「そうならないように、その生徒に護衛を付かせたという訳ですか。校内校外で取り締まりができる許可書はあるのですか?」
「ええありますよ。それと彼はソレスタルビーイングの関係者とでも言っておきましょか」
「達也さん!それは極秘なのでは!」
「そうじゃないと納得しませんからね。彼はソレスタルビーイングの関係者であり、何度も武力介入を行っております。大漢崩壊と世界大戦と沖縄海戦での介入をしたのも、彼が総司令官に命令されて介入したと聞いている」
俺がソレスタルビーイングの関係者と言ったらまた相談し始めた三人。脳量子波でそれは言わない極秘情報では?と真夜から言ってきたが、そう言わないとライセンスの意味がないし、もし校外校内でテロリストと関わったら武力介入を行うから今の内に言った方がいいと思うと伝えといた。そしたら三人以外の者たちは全員納得してくれた。
「三人と話し合った結果、その条件を飲みましょう。彼を風紀委員関係なく取り締まりが出来る事も。ただそのままだと生徒の反感を買うので、彼を風紀委員所属としてなら生徒も納得するでしょう。あとはテロリストと戦う時は彼に従う事も」
「それはどうも。私が去った後に彼に知らせておいてくれないかな?夜に真夜さんの家に訪れると聞いていますので」
「そうですか。一つだけ聞きたい事がありますが、よろしいでしょうか?」
「私で答えられる範囲なら。何でもどうぞ」
「では質問しますが、彼はどのくらい強いのでしょうか?それと魔法力も」
「それは彼自身に聞くがいい。彼が父親だと先程私は言ったが、その妻はここにいる真夜さんの姉なのでね。四葉家の精神干渉系統の魔法は、彼は受け継いでいますのでご注意を」
「御忠告感謝します。どのくらいなのですか?」
「そうですね。四葉家前当主の四葉元造の死神の刃を素に改良したのを、彼は持っている。死神の刃については真夜さん、あなたが話してくれると助かります。四葉家の者なら信憑性は高いかと」
「私が言った方が信用するからですか。なら話しますが、私の父の能力は先程言ったように死神の刃を使います。その能力は『相手の精神に強力な「死」のイメージの与える魔法で、「死」のイメージを与えられた者はそのイメージのシンボルを実際に見る事でイメージが何倍にも増幅されて肉体に作用し、死に至る』というのを、一真さんがそれを改良したもの。死神の眼とも言いますが、殺気あるいは睨んだだけで首と胴体が切り離すという幻覚を見せます。本気でやると首を押さえながら死を迎えます」
真夜が説明を聞き終わると、同時に顔が暗くなった三人。実力が高い真由美達でも恐れる能力だ。その後、護衛者達も表では蒼い翼所属だが裏ではCB隊員であると伝えて極秘会談は終了となった。真由美達も呼ばれた理由の重さを知りながらも、接する時は普段通りと釘を刺しておいた。
校長としばらく話した後、俺は護衛と烈を連れて校長室を出た。護衛2人を烈と共に帰宅させてから、一度本社に戻って本来の姿となった。織斑一真として。夕方になったので俺は一度家に戻った。そしたら、分身体である俺がいたので合流した。記憶を見たらバカ弟子を散々痛めつけたそうだ。
「お帰りなさい、一真さん」
「ただいま帰ったよ深夜。それと深雪も。家の中は父親だが、外では兄妹だからな。慣れてほしいものだ」
「今日も先生の所で、思わずお父様と言ってしまいました。慣れるまで時間かかりそうですが、来週が入学式なのでそれまでには何とかします」
「そうしてくれるとこちらが助かる。ああそうだ、今日の夕食は真夜達に呼ばれているから作らなくていいぞ」
「なら外出用に着替えていきましょう。穂波、今日は作らなくていいそうよ。真夜の所で食べるらしいから」
「今日の分、買って来なくて正解でした。なら私も着替えて行きましょうか」
深雪も着替えに行ったけど、俺は量子変換機があるからスーツから普段着に着替えた。俺の家にある駐車場から車を出して、弘一達がいる家に向かった。車で数十分で到着。家の前には使用人である名倉さんがいた。
一度俺以外を降ろしてから、地下駐車場に行き車を駐車場においてから、深夜達と合流となった。名倉さん先導の元俺達は弘一達がいる所に向かった。ちなみに俺と深雪は本来の姿をしている。そしてドアを開けたら玄関に弘一がいた。
「お待ちしておりました、一真さん。その姿は本来の方ですかな」
「まあな。運転するのはあと1週間でしばらく運転できないからな」
「そうでしたな。深夜さんもお久しぶりです。さあ中へ入って下さい」
挨拶はここまでにしてから家の中に入り、ダイニングルームに通された俺達。そこには学校にいた真由美と香澄と泉美がいた。真由美は俺の姿を見るや、一瞬声をかけそうになったらしい。真夜が後で話すと言ってくれたので、俺達は席に着き親戚での会話をしていた。
双子の姉妹は俺ら正体を知らないので、いつも通りな会話をしてくる。俺らの食事も終わり真夜が俺と深雪に話があるという事なので、ついて行く。深夜と真由美も一緒にね。部屋に着いた後、ドアを閉めた真夜は一言。
「ここなら大丈夫よ、一真さん。そろそろ真由美に擬態の姿を見せれば?」
「そうさせてもらうがその前に」
俺が指を鳴らしたら防音結界を張った。これで外からは何も聞こえない、俺が深雪とアイコンタクトしたら一瞬にして擬態後の姿になった。
「それが零社長の言ってた姿ですか?」
「そういう事だ。この姿の時は七草先輩か七草会長と呼びますよ」
「何だか微妙な感じがするわ。でもその姿は誰が見ても高校生に見えるでしょう」
「真由美の言う通りで、違和感はないわね。それと真由美、一真さんに聞きたい事があったでしょ?」
と言ったら思い出したかのように俺に聞いてきた。なぜ筆記と実技で満点を出したのに、二科生になる事を要望したのかを。俺もホントは深雪と同じ一科生でもいいけど、それだと二科生との間に強い亀裂が生まれたままになる。
俺の友達となる相手が、俺の妹を友達と見ても一科生が間に入って文句を言ってくる。俺が二科生になれば、自然と深雪の友達相手でも友達になれるのではないかと思った。もう一つは俺の強さの事だったが、説明するより見た方がいいと思うが魔法師ライセンスはSだとね。
Aの上がある事は国際魔法協会は一部の人間しか知らない。俺の力を例えで言うなら本気になると一国か二国は滅ぶと思うと言ったら終始冷や汗を出していた。
「なるほど。だから零社長は織斑一真さんの存在を隠していたという訳ですか」
「隠していたというより、認識されていないからね。俺らの存在は。それにこの姿はあくまで高校に通うために過ぎない」
「それにさっきまでの姿は私が誘拐されかけた時と変わらないからね。一真さんが何歳なのかは不明なのよ」
「私と真夜より上の年齢のはずなのに、何年経っても姿が変わらないのは羨ましい限りだわ」
今後の為の会話後にそろそろ帰る時刻になったので、本来の姿に戻った俺と深雪は七草先輩に今度は入学式で会いましょうと言ってから家に帰った。帰った後からは、制服の中にシルバー・ホーン2丁と拳銃を左ホルスターに入れてからチェック。
入学式前に俺らの護衛である蒼太と沙紀も合流して、スーツを新しくしてやった。運転手役として結衣も俺の家に住む事になった。駅前まで車でそこからは徒歩と言う感じで。あとは俺と深雪、深夜、穂波、蒼太、結衣、沙紀のデバイスを調整をするのに時間はかかったが、調整するための部屋を地下室として使い改造した。
この部屋は、デバイスを調整する為のであり本来一般人が持つ部屋ではない。まあ調整する為の機具をFLTからそのままもらってきた感じだ。穂波さん以外は携帯端末型で、俺のはシルバー・ホーンだから拳銃型特化型デバイスであるが、こいつは少々特殊な設定してある。
深夜達のは俺らが開発した汎用型デバイスだけど、俺のはあくまで現代魔法師というカモフラージュのために持っている。俺は現代より古式が強いし、超能力者並みで技術では開発不能といったのまで使用可能。
各エレメンツが使える以前に炎、風、水、地の術を使えるし、俺の中にはドライグ、サマエル、ティアという龍がいるし、拠点から使用可能となった赤龍帝の籠手や禁手化と前回の外史から使用可能となった神召喚とガイアメモリとロストドライバーで変身できる赤白龍神皇帝になれる。
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