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ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~

作者:村雲恭夜
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シャドー:本選

 
前書き
遂に、あの人が乱入!! 

 
「ふう……」
ついさっき、<サテライト・スキャン>を見て、敵が居ないことを確認すると、シャドーは息を吐く。
この世界に来た理由は、デスガンと化した元SAOプレイヤー<赤眼のザザ>を止める為に来た。
だが、デスガンと言うだけでプレイヤーネームはハッキリとしない。
それに、今はライトロードが交戦中の筈だ。恐らく、向こう側は任せて平気だろう。
ふと、上を見上げたシャドーは、何かが光ったのを確認すると、すぐに物陰から退避する。
そして、それから数秒後、すぐにそれをシャドーのいた場所を破壊した。
「狙撃!?いや、狙撃にしてはおかしい。まさか新手の………!?」
シャドーはBizonを持つと、煙が晴れるのを待つ。
風が吹き、煙が右に流れていくと、そこには、弓を持った少女が立っていた。
紫色の髪に紅い眼、そして美少女。
髪は長く、ポニーテールに括っており、コンバットスーツを着ている。
それだけを見れば、どこぞのやり手だ、とつっこみたくもなる。確か名前はーーーーールーフェ。
だが、シャドーは何かデジャブの様な感じがした。
「気のせいか……?」
そう呟いたその時、ルーフェは素早く接近してきた。
「瞬間加速!?いや、加速じゃない!!」
素早くBizonを連射するも、光弓(フォトンボウ)で弾を弾かれ、更に接近を許す。
「くそっ!」
シャドーは舌打ちすると瞬時にバックステップに入り、後ろ向きに加速する。
“あの世界”に居たときにあいつに教えて貰ったシステム外スキル<瞬間神速>。あれから何度も練習に練習を重ね、ようやく完全習得に至ったスキルだ。
しかし、ルーフェもまた、瞬間神速を使い、追いかけてくる。
「おいおい、冗談も程ほどにしろっての!!」
素早く近くの森に入ると、木々を蹴って三次元逃走を開始する。元々は軽装のシャドーは素早さがブーストされている。万一にも追い付かれる訳が無いと思っていた。思っていたのだがーーーーーー
「やっぱ追いかけて来てるし!!」
後ろを瞬時に見てルーフェが居ることを確認したシャドーは、奥の手としてプラズマグレネードを取り出す。
そして、ピンを外そうとした所で、弾丸がグレネードに当たる。
「やべっ!!」
素早く手を離し、ローブで覆うと、爆発。
シャドーは一直線に森から飛び出し、地面に転がる。
「正気かよあのやろう………」
シャドーは立ち上がると、再びローブを纏う。すると、片手に小銃、片手に両手銃を持ったルーフェが現れた。
「………」
「瞬間神速は……駄目かやっぱり」
瞬間神速を使うにも、流石に疲れた。追いかけっこはどうやらここまでらしい。ならばーーーーーー
「システム外スキル………<ドローステップ>」
シャドーはそれを口にすると、次の瞬間、ルーフェの後ろに立っていた。
「……何故、(うしろに)
「ドローステップの効果な、あれ、対象の認識をずらして攻撃するのが本来の使用法なんだわ」
そして、Bizonを頭に構えると、言う。
「チェックメイト。さて、取り合えず死んでくれ」
「詰み(チェックメイト)じゃ(ない)
すると、ルーフェは光弓をBizonにぶつけて、至近距離で矢を放とうとする。
「現実の矢か!!だが!!」
放たれる矢ごと素早く弓を蹴ると、ルーフェは小銃でシャドーを撃つ。
が、それはコンバットナイフで易々と切り裂き、防ぐ。
すぐにルーフェは瞬間神速で加速、見えない攻撃を放つが、同じく瞬間神速の加速を見切り、シャドーが足払いを掛ける。
ルーフェは反応しきれず転び、シャドーはその上に乗っかる。
「……ようやく……捕まえたぞ野郎………」
(まいった)、降参」
両手を上げると、すぐにルーフェが顎にパンチを放とうとするも、逆にデコピンで黙らせる。
「……はぁ」
シャドーは大きく息を吐くと、ルーフェに言う。
「……お前、ミヤビだろ」
「是。貴方はダーク?」
すると、ルーフェーーーーーーミヤビがフードを外して言う。
フードを外したシャドーの髪は、輝く銀色に染まっていた。
「何で解ったのか説明を求める」
「銀色目立つって、前に言った。つまり、ばれたくない事情が(ある)。だからローブで身体を覆った。(ちがう)?」
「うわ、俺の方がチェックメイトじゃん」
シャドーーーーーーーダークが言うと、ミヤビが言う。
「ダーク、取り合えず、退(どいて)
「……済まん」
ダークはミヤビの上から退くと、ミヤビが俺を蹴る。
「いてぇ!!」
「乗った仕返し」
「何時もの毒舌はどうした!!」
「聞きたいなら聞かせる」
「いや良いですごめんなさい」
ダークは即座に土下座する。
「……で、ミヤビは何でここに?」
「決まってる。ハッキング」
「時空間歪ます程のハッキングって何なの!?」
本当に化物か、と思ったダークだか、ミヤビが普通の顔になって言う。
「勿論、冗談」
「冗談も大概にしてくれ……ロードと同じで何処まで本気か解らねぇよ……」
ダークはそう言うと、新しいローブを出して纏う。そして、ミヤビの方にも投げる。
「何?」
「着とけ、ばれると嫌なんだよ」
「成る程」
ミヤビはそう言うと、ローブを着込んだ。
「で、ここにいるプレイヤーを殲滅?」
「……んまぁ、確かに似ているは似てるけど……まぁいいか、久しぶりに行こうぜ!!」
「It's Dance Time」
「それは正直どうなんだ……?」
ダークとミヤビは、取り合えず近くの敵に向かって走って行った。
所でお気づきだろうか。ダークとミヤビの近くに、バギーとロボットホースがあったことを。それに気づかない二人は、そのままとっとと敵を倒しに行った。 
 

 
後書き
はい、ダーク君復活です!!
ダーク「正体看破されるのがミヤビだとは思わねぇよ……」
因みに、瞬間神速の事は神崎さんの小説をご覧ください。因みに一作丸ごとコラボってたりします。ダーク君とロードが。
ダーク「そっちも是非見てくれ」
では次回、とうとう最強の二人が復活です!!次回もお楽しみに!!
……あ、ハロウィンって何時だっけ。そう言うの疎いから忘れた。
ライト「そこかよ!!」 
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