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ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~

作者:村雲恭夜
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ライト:本選

 
前書き
今回はライト視線ですよ。
ライト「………」 

 
「ほい、これで二人目討伐っと」
片手でバギーを操作し、もう片方で逃げていた相手をバレットM28で捉え、撃ち抜く。
一見、簡単そうなこの動作は、実はロードの支援が無ければ成立しない、まさに移動砲台状態なのだ。
ライトが片手でバギーを操作し、もう片方でバレットM28を持つ。
ロードは射線上の相手を狙い打つ眼を発動させ、修正、撃ち抜く。
ライトとロードは普段は仲が悪いものの、ここまでのコンビネーションが出来るのは、やはりお互いを信用しあっているからだろう。
<ライト~、僕疲れたんだけどぉ~>
ロードが不意に言い出す。
「俺もちょうどそう思ってた所だ」
ライトはそう言うと、バギーを近く、隠れやすい場所に止め、降りる。
バレット・オブ・バレッツ本大会開始から既に三十分近くが経過している。
ライト&ロードによる移動砲台狙撃によって退場したプレイヤーは二人。しかし、全体で何人生き残っているかは、十五分毎に上空の監視衛星が送信するデータを見ないと判らない。腰のポーチから薄べったい<サテライト・スキャン>の受信端末を取り出し、全体マップを表示させて、位置情報の更新を待つ。
左手首のクラノグラフが現実時間の八時半を示すと同時に、高精細な地図上に幾つもの輝点が点灯した。その数ーーーー二十一。現時点で九人が倒されている。
ライトは半径一キロ圏内に存在する光点をクリックする。
一人目は<ペイルライダー>。
二人目は<ダイン>。ペイルライダーはどうやらダインを追随しているらしい。
三人目は立てこもり男で有名な<獅子王リッチー>。今回も相変わらずの立てこもリッチーだ。
取り合えずペイルライダーと合流せねばならないので、ライトはサテライト・スキャン端末を元に戻すと立ち上がる。
<えー、もういくのー?>
ロードがぼやきに近い言い方をする。
「俺達の目的はデスガンと接触、止めることだ。ペイルライダーとの約束もあるしな」
ライトはそう言うと再びバギーに乗り込むと、アクセルをふかし、運転を再開する。



























暫く道なりに進んでいると、ロードが銃弾眼(バレットアイズ)で何かを見付けた。
<ライト、あれ!!>
「あれ?」
ライトはロードの銃弾眼を共有発動すると、すぐ先にペイルライダーが立っていた。どうやらダインを落としたらしい。
まだデスガンに会ってない事に安心すると、またもやロードが叫ぶ。
<ライト!!ペイルライダーが!!>
ロードの叫びに反応に、再び見ると、ペイルライダーの青白い迷彩服の右肩に小さな着弾エフェクトが閃き、同時に左に痩身が弾かれた。
「なっ!?」
<あの距離……まちがいない、スナイパーライフルの狙撃だ!!>
「スナイパーライフル!?でも、その割には銃撃音が聞こえなかったぞ!?」
<多分作動音が少ない小さな光学ライフルか実弾銃ならスプレッサー化も!!>
「す、すぷ?」
<ああ、ごめん、間違えた。サプレッサー……つまり減音器だよ。銃の先っぽに着けて音を抑える装置>
「サイレンサーみたいな物か!?」
<ライトに解るならそっちだね。ともかく、それをつければ幾ら僕のスキルでも聴こえやしない!でも、この世界じゃサイレンサーは命中率、射程にマイナス補正掛かるし、消耗品の癖に馬鹿高いから誰も使わないと踏んでたのに……僕のミスだ>
「んなこと言ってる場合か!!」
ライトはそう言うと再びペイルライダーを見る。一撃を食らった割には起きるのが遅い。
それに、ペイルライダーの身体に青白い迷彩服と同じ、青いスパークが短く這い回っている。
「ロード!あれは!!」
<確認できた!!あれは電磁スタン弾!!命中後、暫く高電圧を生み出して、対象を麻痺させる優れもの!!でも、かなりの大口径ライフルじゃないと装填出来ないし、そもそもあれ自体が高すぎるから、対人戦ではほぼ使われない弾だよ!!今回のBoBは予想外が多すぎる!!>
確かに、デスガンと言い、電磁スタン弾と言い、本来ならこの様な予想外無しでの大会を楽しみたかったが、こうなると流石に怒りを覚える。
<でも、そろそろスパーク自体は薄れるはず。すぐに合りゅーーーー!>
言葉の途中でロードがはっと声をあげる。
ダインとペイルライダーの転がっているちょうど真ん中、橋を支える鉄柱の陰から、ゆらり、と滲み出した黒いシルエットがあった。
<あ……あれは………>
「ロード!?おい、ロード!?」
ロードは言うと、ふと眼が途切れた。
「くそっ!!」
ライトはバレットM28を背に戻すと、バギーを全力で走らせる。
「ロード!!おい!!」
バギーを走らせながらロードの名を叫ぶ。しかし、さっきから返事をしない。しかし、融合が解けたわけでもない。
ライトは舌打ちをすると、バギーを坂まで移動させると、ジャンプさせる。
そして、その先には、ギリーマントを装備した男が、十字を切る所だった。
ーーーーー殺らせるか!!
ライトの本能が叫び、無理矢理バレットアイズを起動させる。
不鮮明な状態だが、それでも充分に機能する。
だが、すぐに山の方から弾丸がギリーマントの男に向かって放たれた。
が、男は見えているかのように避けた。
ーーーーーチャンス!
ライトは浮いている状態から狙撃体勢を取り、トリガーを引いた。
轟音が辺りに響き、ギリーマントの男に向かって放たれた。
男は気づき、すぐに後ろに避けると、そこに、FN F2000の弾丸の嵐を放つ。
男はそれすらも避けるが、すぐにバギーは着地し、最高速のままペイルライダーの前に止まった。
「……やはり、本物、か」
「前にも言ったがどういうことが解らないな。本物かどうか……戦って見た方が良いんじゃ無いか?」
すると、ペイルライダーが立ち上がり、銃を構える。
「……いや、止めて、置こう。この状態は、不利だ」
すると、太い鉄柱の向こう側を回って、姿を消す。
すぐにそっちを見るが、姿が無い。
「おい、ロード!」
すると、回線が戻ったようにロードが言う。
<ごめん……ライト>
「急にどうした?」
<……>
ロードは黙り、ライトは溜め息を付いた。すると、ペイルライダーが此方に来る。
「サンキュー、ライト。助かった。………あれが噂のデスガンって奴か?」
「恐らくな……ペイル、そろそろサテライト・スキャンの時間だ。あいつの名前を確認しよう」
「お、おう」
ペイルライダーはそう言うと、サテライト・スキャン端末を取り出し、更新を待つ。
更新されたデータが転送され、ライト達はすぐに探す。だがーーーーー
「無い……だと!?」
「んな馬鹿な話があるかよ!!ここには近くに洞窟なんざねぇぞ!!川に入れば俺達にもある程度視認出来るはずだ!!」
ペイルライダーの言う通り、川に入ればライト達にも視認は可能。だが、それすら視認出来なかったと言うことは………
「野郎………幽霊かよ………!」
バギーを蹴り、怒りを露にする。
「ペイル、俺達はこれから奴を追う。大会が終わるまで奴に見つからない所に隠れて……」
「ふざけんな!!お前は約束したろ!!俺と協力するって!!大体、この島に安全地帯なんざない!!」
「……解った。どうしても来る気なんだな?」
「ああ。デスガンだかなんだか知らねぇが、出来るもんなら殺って見やがれってんだ!!」
意気揚々と言うペイルライダーにライト達は笑った。
「全く……標的にされてるのにこんなに意気揚々と言うとは……」
<まさにプレイヤーの鏡だよ、ペイルライダー♪>
すると、ペイルライダーは後ろに乗り込むと、ライトはエンジンを再スタートさせる。
「落ちるなよ、ペイル!」
「軽業師舐めるなって言っただろう!」
ペイルライダーは言うと、ライトはスロットルをフルにして、次の狩り場を探す。 
 

 
後書き
今回はデスガン戦前半でした。
ロード「何か……申し訳無い」
ライト「何でお前は消えたんだよ」
ロード「ごめん、あいつが誰かに似ててさ……」
ライト「まぁいいや。で、次は?」
勿論、お待ちかねのショウタイムシャドータイム。あの人とコラボです!
シャドー「本編コラボとか……正直辛いだろう?」
いや?そこまで辛くないよ。寧ろ面白いからどんどんウェルカム♪
三人「バ・カ・か!」
馬鹿です。ではまた次回~♪ 
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