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ルドガーinD×D

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第二十七話:約束


(ホントのホントの約束だよ、ルドガー、エルとルドガーは一緒にカナンの地に行きます)
(ああ)
(約束!!)

「…………夢か」

懐かしい夢だったな……まさかあの時はこんなことになるなんて思いもしなかったな
それにしてもエル…元気かな?トマトは食べれるようになってるとは思うけど病気とかにはなってないよな?怪我とかもしてないよな?……ああ心配だ

「……んにゃ?ルドガー起きたの!!?」
「ああ、おはようクロ………なあ、どうして俺とクロが一緒のベッドで寝てるんだ?」
「それはもちろん夜這―「そうか、ゲームの終了と同時に倒れた俺を看病してくれたんだな、ありがとうな」―……乗りが悪いにゃ」

乗りが悪くて結構です、はい

「どれぐらい俺は眠っていたんだ?」
「五時間位にゃ、あんまり長く眠ってるからさっまで私もつられて眠っちゃったにゃ」

五時間か…前に比べたらかなり短い方だな、そういえばみんなは大丈夫なんだろうか?
まあ、後で見に行けばいいよな……ん?何だクロが俺をジト目で睨んでるような……

「………ねえ…エルって誰にゃ?」
「っ!!?」

何でクロがエルのことを!?

「ルドガーがさっき寝言で呟いてたにゃ……浮気相手の女かにゃ?」
まずい、クロの声がとてつもなく冷たい……これは選択を間違ったら死ぬな


L1「俺のアイボーの名前だ」    R1「娘の名前だ」


うん……L1しかないな……R1を選んだら確実に殺される

「俺のアイボーの名前だ」
「相棒?それは遠回しに人生のパートナーと言ってるのかにゃ?」

それはちょっと歪曲して捉え過ぎじゃないでしょうか?黒歌さん

「違う、相棒ってのはそのままの意味で、エルは昔一緒に旅をした子供のことだ」
「ふーん、じゃあミュゼとエリーゼは?」
「それも一緒に旅をした仲間だ……そんなに心配するなって」
「でも……私、ルドガーに見放されたら……本当に一人ぼっちになっちゃうにゃ………」

はあ……本当に寂しがりやだな、クロは…まあそういうところも可愛いけど

「クロ、小指を出してくれないか?」
「?…こうかにゃ?」

俺の小指とクロの小指をしっかりと絡ませる

「ホントのホントの約束だ黒歌……ルドガー・ウィル・クルスニクは命を、世界を、己の全てをかけて黒歌の傍に居続けることを誓います」
「ルドガー///////////」
「約束だ」

そう言ってクロに笑いかける、“みんな”がエルや兄さんにそっくりだと言ってくれた笑顔で




SIDE アザゼル


今回の戦いは本当に面白い戦いだったぜ、あのオーディンですら褒めてるぐらいだからな
これであいつら全員一段階上に成長しただろうな……まあ、変わりに一つ気になることが出てきたんだけどな

「アザゼルよ、一つ聞きたいことがあるのじゃが」

ほら来たぜ

「何だよ、オーディン」
「あの小僧…ルドガー・ウィル・クルスニクは何者じゃ?」

そう、ルドガーのことだ

「俺が知ってるのはうちの優秀な生徒ってことだけだ……そういうことはサーゼクスに聞いた方がいいぜ、あいつを拾ったのはサーゼクスらしいからな」
「ほう、随分と良い拾いものをしたのう、サーゼクス」
「私は彼に恩返しをしたに過ぎませんよ」
「律儀じゃのう……して?」
「彼の過去に何をしてきたのかは私もしりません……ただ――」

ただ?

「彼が示した覚悟が彼を表している……そんな気がします」
「ほっほっほ…長いこと生きてきたが世界を壊すなどのたまう奴は初めてみたわい、あの猫又の娘がいなければロスヴァイセの勇者にと思ったのにのう」
「お、オーディン様//////////」

顔を真っ赤にする銀髪のヴァルキリー…まあルドガーに手を出したら黒歌が黙っちゃいないだろうな

「それとあの兵士二人の名前はなんと言ったかの?」
「兵藤一誠と匙元士郎です」
「そうか……覚えておくとするかの、ロスヴァイセ帰るぞ」
「あ、はい」

今回の戦いであの二人の名前も冥界中に知れ渡るだろうな、イッセーに関しては……おっぱいドラゴンなんてあだ名が付くかもな…そうなったらドライグが泣きそうだな……

「アザゼル、私はそろそろ行かせてもらうよルドガー君に渡したい物があるからね」
「ああ」

そういって出て行こうとするサーゼクスだったが扉の前でふと足を止める

「アザゼル、君はルドガー君をどんな人間だと思う?」
「そうだな……一見強そうに見えるがもろい部分があるやつかな」
「そうか……私は恐ろしい人間だと思ったよ」
「恐ろしい?」
「彼は恐らく……いや…何でもない、それじゃあ失礼するよ」
「なんなんだよ、いったい?」

俺には分からない恐ろしさってのがあるのか?
…たく教師ってのはやっぱ難しいな




「ルドガー君、入ってもいいかね?」
「サーゼクス様!?…どうぞ」
「それじゃあ、失礼するよ」

俺としては全力でやったつもりだけどサーゼクス様はどう見るかな……

「まずはレーティングゲーム勝利おめでとう」
「みんなが頑張ったおかげですよ」
「そのみんなに君も含まれているだろう?」

そう言われると何だかこそばゆいな

「さて……そろそろ本題に移ろうか」
「はい……」

俺は証を示した、嘘偽りの無い証を……例え認められなかったとしても俺は――

「ルドガー?」

ふと気づくとクロの手を握っていた……無意識のうちに握ったのか……

「大丈夫にゃ、もし認められなかったとしても私はこの手を離さないから」
「クロ………ありがとう」

はは、同じこと考えてたんだな俺達……ああ、もう何も恐れる必要はない
顔を上げてしっかりとサーゼクス様を見る…どんな未来も受け入れるさ

「ははは、わざわざ試す必要もなかったかな……ルドガー君、君の示した証……しかと見届けたよ」
ふう…よかった……
「正直言って君の覚悟は私の予想をはるかに上回っていたよ……本当に素晴らしかった」
「これも全部、黒歌のおかげですよ……黒歌がいるからがんばれた」
「ルドガー//////////」
「ははは、どうやら私は邪魔者のようだから失礼するさせてもらうよ……いや、君に渡したものがあったんだった」

渡したいもの?何だ?

「悪魔の駒だ」
「これを俺に渡してどうするんですか?」

いまいちサーゼクス様の考えていることが分からない

「悪魔の駒は何も人間を悪魔に転生させるためだけに使うわけじゃない、はぐれ悪魔に使えば正式な眷属にすることも出来るよ」
「っ!!?じゃあ、クロを俺の眷属に出来るってことですか!!?」
「ああ、もちろんだ」

よし!!それじゃあ、さっそく!!!

「クロはどの駒が良いんだ?」
「え?私はどれでもいいんだけど……でもやっぱりいつも傍にいたいから//////////
女王がいいかにゃ///////////」
「よし、じゃあ女王に決定だな、じゃあ――」
「説明が足りなかったようだね、駒が使えるのは上級悪魔だけなのだよ」
「「え?」」

マジで?今までの興奮を返してほしい

「むうう、じゃあ何でルドガーに渡したのにゃ」

ほら、クロもご立腹だ

「ルドガー君に渡したのは私からの期待の表しだよ……君には将来悪魔の未来を背負ってもらいたいからね」
「つまり、上級悪魔になって欲しいってことですか?」
「ああ、君は実力的には何の問題もないのだけどね、こういうものは何事も形式に沿って行うものだからね、まあ私からの先行投資さ」

こういう点じゃあクランスピア社の方が優れてるな、あっちは実力があれば兄さんみたいに若くても上にあがれるし……まあ、新しい目標が出来たと思えばいいか

「がんばってみます」
「ああ、期待してるよルドガー君、それじゃあ失礼するよ」

それにしても上級悪魔か……やっぱり試験とかあるのかな、また落とされたりしないよな?

「はあ、ルドガーの眷属になるのは結構後になりそうにゃ」
「そんなにがっかりするな、何でも好きなことしてやるから機嫌直せ」
「ホントかにゃ!!!??」
「あ、ああ」

な、なんだ言ってはいけないことを言ってしまったような気がするぞ!!?

「それじゃあ……抱・い・て♪」

「ごめん、もう少しハードルを下げてくれないか?」

クロ相手に迂闊なことを言った自分を殺してやりたい
 
 

 
後書き
最近また新しい小説を書きたくなってきた自分がいる、ヴィクトル主人公で思いっきり鬱な展開で書いて見たいなと思っています。
でも流石にこれ以上増やすと投稿が遅れてしまう……ままならないものですね。 
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