| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ルドガーinD×D

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二十六話:最強の骸殻能力者

「……右腕の筋が切れてますよ、ルドガーさん」
「やっぱりそうか……何とかならないのかアーシア?」
「一応、私の治療で治すことは出来ますけどまた禁手(バランス・ブレイカー)を使ったらすぐに切れてしまいますよ?」
「それでもいい、後もう一回戦えればいいんだ」
「……分かりました」

最悪、骸殻だけで戦うことも出来るわけだしそこまで悪い状況でもないな

「まったく、言ったそばから無茶するなんてね」
「すいません……」

部長の小言が右腕に染みるなあ……

「ま、あなたは役割をキッチリ果たしたのだから文句を言っても仕方ないわね」
「後でギャスパーも褒めてやって下さいね、カメラを壊したのはほとんどあいつなんですから」
「もちろんよ、みんな―『部長』―どうしたの、朱乃?」

朱乃さんは俺の代わりにイッセー達の元に向かっているところのはずだったんだが……何かあったのか?

『ただいま相手の戦車と遭遇しました、恐らく私がイッセー君の援護に行くのを読まれていたんでしょう』
「わかったわ、出来るだけ早く倒してイッセー達の援護に―『リアス・グレモリー様の兵士一名、戦車一名リタイヤ、ソーナ・シトリー様の兵士一名、僧侶一名リタイヤ』―え?」

何だと?イッセーと子猫ちゃんがリタイヤ……それも相手と同時に匙の奴まさか自爆でもしたのか?

『うそ…でしょ、せっかく彼の前でこの力を使って前に進もうと思ってたのに………』
「あ、朱乃?」
『絶対にあなたたちを許しませんわ!!!』
「朱乃!!朱乃!!!落ち着きなさい!!!」
『ソーナ・シトリー様の戦車一名リタイヤ』
『まだ…まだ許しませんわよ!!!』
「朱乃……っ!!ごめんなさい……」
『リアス・グレモリー様の女王一名リタイヤ』

部長が朱乃さんをリタイヤさせたんだろう……今の朱乃さんはハッキリ言って暴走している、普通の戦いならいざ知らず今回は極力物を壊さないというルールがある、朱乃さんが加減せずに魔法を使えばこっちが不利になってしまう……仕方がないだろう

「これで私たちは五人、ソーナたちも五人……祐斗達次第で戦局が変わるわね」

祐斗……お前たちは今どうなってるんだ?




SIDE 祐斗


これは……僕たちにとって少し不利な状況になってきたかな、こっちは中心であるイッセー君と女王である朱乃さんを失っている、もちろん相手もムードメーカーの匙君を失ってはいるけど、あっちにとってはそれは織り込み済みだろう、最初から匙君を失うつもりでイッセー君に当てたのだろうからね

「木場、考え事をしている暇はないぞ」
「!!…そうだったね、ゼノヴィア、今は目の前の敵に集中しないとね」

そう言って目の前の真羅副会長、僧侶の草下さん、兵士の仁村さんを見る……今までの戦いから見ると副会長の鏡のような神器はカウンター専用と見て間違いないだろう、後の二人は特に特別なものは持っていないようだし

「しかし、三人か……一気にかたづけさせてもらおう」
「待ってゼノヴィア!!」
「行くぞ!!デュランダル砲!!!」

デュランダルから放たれる強力な聖なる力が三人を襲う、これを食らえば悪魔ならひとたまりもないはず――

「それを待ってましたよ!!鏡よ!!!」
「なに!?」

副会長が出した鏡はゼノヴィアの攻撃で木端微塵に砕け散るがその瞬間凄まじい衝撃がゼノヴィアを襲う

『リアス・グレモリー様の騎士一名、及びソーナ・シトリー様の兵士一名リタイヤ』

くそっ!!やっぱりあの神器のカウンターか、デュランダル砲で相手の兵士は倒せたみたいだけど僧侶の方は結界を張って凌いだみたいだね

「何とか僕一人で戦わないとね……」
「その必要はありませんよ」
「っ!?どうしてここに王であるあなたが!!?」

声のした方を向くとソーナ・シトリー会長と騎士の巡巴柄がいた…どうしてこんなところに?

「椿姫、やりなさい」
「はい」
「これは結界!!?」

しまった!!結界の中に閉じ込められてしまった…

「私たちは今から全戦力をつぎ込んであなた達の本陣を落としに行きます」
「何だって!!?」
「あなたはそこで大人しくしておいてください…行きますよ皆さん!!!」
「「「はい!!!」」」

悔しいけどここまでは相手の作戦勝ちだ……そうここまでは

『祐斗、今どうなっているんだ?』

これはルドガー君か

「相手は今、全戦力で本陣に向かっているよ、僕は結界で閉じ込められていてすぐには動けそうもない」
『そうか……つまり』
「あの作戦を行うってことだね……頼んだよルドガー君」
『任せろ』

さあ、ここからが僕たちの反撃だよ!!!




SIDEOUT 祐斗


相手がこっちに向かってきているか……相手は四人、こっちは祐斗が動けないということを考えると三人しかもアーシアは戦えないことを考えると実質俺と部長の二人だけだ、相手にとってはこれ以上ないチャンスだ

「ルドガー……出来ればこの策は使いたくなかったのだけど―「大丈夫ですよ」―!?」
「戦車の役目は眷属の盾となること……初めからその気でしたよ」
「……そうね…眷属を信用していなかった主を許して頂戴」
「あなたは堂々としていればいい……あなたは俺の王なのだから」
「リアスさん!!ルドガーさん!!来ました!!!」

一番前に騎士、その後ろに並ぶように女王と僧侶そしてその後ろに王であるシトリー先輩……部長の予想通りだな、どんなに戦況が有利に運んでいてもシトリー先輩は決して油断しない自分が討たれる危険を考慮して決して眷属よりも前に出ない……確かにいい策だ確実に勝つのに適した布陣と言えるだろう……だが今回はそれが命取りになる

「リアス、あなたを討ち取って私たちはこのレーティングゲームに勝ちます!!!」
「勝負はまだ終わってはなくってよ?ソーナ」

二人の言葉が終わるや否や一気にシトリー先輩目掛けて突っ込む

「っ!?会長お下がりを!!!」

かかった!!!シトリー先輩が下がり眷属が俺の前に立ちふさがるのを見て心の中でそう叫ぶ

「アーシア!!!」
「はい!!転移!!!」
「「「「っ!!?」」」」
アーシアの言葉と共に白い光が俺とシトリー眷属の三人を包み込む



「一体何を……っ!?ここは!!?」
「広場か……」
「私たちを転移させたのね!!」

ギャスパーの奴、何も広場のど真ん中に“転移装置”を置かなくてもいいだろうに……いや、俺を助けるために急いでくれた結果なんだろうな

「あなた達、まさか初めからこれを狙っていたのですか?」

真羅が驚いた顔で聞いてくる、まあ、中々大胆な作戦だしな

「ああ、部長の作戦だ、王、自らが囮になって相手をおびき出す、そして相手の王以外を転移させて相手の王を孤立させる……後は、言わなくても分かるな?」

もちろんこの作戦は俺達が不利になった時専用に考えられた作戦だ、まあ、今回はそれが上手くはまったんだけどな

「いかん!?会長が!!!」

状況を察した巡がいち早く駆け出す、いい判断だな…でも

「悪いけど、ここで君たちを足止めするのが俺の仕事なんだ」

ここを通す訳にはいかない!!バランスブレイクを発動させ巡に斬りかかる

「くっ!?」

巡は刀で何とか俺の攻撃を防ぐが俺はそのまま回し蹴りを繰り出し巡を吹き飛ばす

「巴柄!?」
「…大丈夫だ、大した傷は負っていない」
「巴柄、椿姫、こんなところで手こずってる時間はないわ……私が囮になるわ」
「!?……それしかありませんわね」
「……すまない」

囮か……まあ当然の判断だな、自分たちの王が危険に晒されているのに全員で俺の相手をする意味はない

「だからと言って俺が君たちを見逃す理由にはならないけどな、舞斑雪!!!」

高速で移動しすり抜けるように巡に斬りつけるがまたしても防がれてしまう

「いい腕だな」
「貴様もな!!」
「巴柄!!避けて!!!」

草下の出した炎が無防備な俺の背中へと迫ってくる

「くっ!!インヴァタブル!!!」

ハンマーに持ち替え水で出来た防御壁を張り何とか草下の攻撃を防ぐ

「今のうちよ!!」

しまった!!今の隙で二人が出口に…だがまだ間に合う!!!

「スタンブリッツ!!!」

全方向に弾をばら撒き草下を退けつつ出口付近の二人を狙う

「効きませんわ!!」
「躱せない程じゃない」

くそっ!!やっぱり当たらないか!!なら!!!

「ロクスウィング!!!」

敵を引き寄せる光弾を地面に放ち二人を引き寄せる

「これは!?」
「なぜ足が!?」

引き寄せるまではいかなかったが何とか二人の足は止めれたな…ここは障害物も余りないから少々威力の高い技を使っても良いよな?

「食らえ、ブロイ・テーレ!!!」
「椿姫!!躱せ!!!」
「巴柄!!?」

ハンマーで地面を抉りながら突進をかますが巡が真羅を突き飛ばしたことで真羅に当てそこなってしまうが真羅を庇った巡は俺の攻撃を防ぐことが出来ずに吹き飛んでいく…後は真羅を!!!

「はあっ!!ファンドル・グランデ!!!」

これはハンマーを地面に叩きつけると共に氷塊を出しそれで相手を仕留める技だ!!!
これで――

「鏡よ!!!」

――っ!!?

「ゴフッ!!?」

何…だ?この衝撃は……それにあの鏡……!?

「まさか…その鏡!?」
「ええ、私の神器『追憶の鏡(ミラーアリス)』は相手の攻撃を倍にして返すものですよ」
「通りで…痛いわけだ――ガハッ!!?」

突然襲ってきた嘔吐に堪えきれずに真っ赤な液体を吐き出してしまう……
これはさっき食べたトマト!?……だといいな

「血!?……よくリタイヤしませんね、あなた」

あ、やっぱり血?……これもバランスブレイクで体に負担がかかっているからか?

「椿姫、今のうちだ行くぞ!!」
「そうよ、今なら三人で行けるわ!!」
「!?…ええ、そうね」

ぐっ!!もうバランスブレイクは使えないな……後は骸殻だな
痛む体を無理やり立たせて三人の前に立ちふさがる

「っ!!?……どうして立ち上がるのですか?あなたは十分役目を果たしたでしょう、もうゆっくり休んでも構わないのでは?」

確かに普通の戦いならここで終わってもいいかもしれない、もう俺はやりきったって……
……でも今回ばかりはそうはいかないんだ

「約束したんだ……」
「?」
「どんなことがあっても守るってな……俺は示さなきゃいけないんだ!!黒歌を守る覚悟と力を!!!」

手に金色の時計を取り出す。

「その時計は一体!!?」
「証さ………」

クルスニク一族の――家族殺しのな!!!

「黒歌を守るためなら俺は――世界も絆もいくらでも壊してみせる!!!」

それが俺の覚悟だ!!!




SIDE 黒歌


なぜかルシファー、レヴィアタンの二人の魔王に北欧神話の主神もといスケベじじいのオーディンといった超VIPと一緒にレーティングゲームを見ることになった私
まあ、VIP席なだけあってすごく快適だからいいけど♪

「おい、俺も一応この中ではVIPに当たると思うんだが?」
「ゲームに集中出来ないから未婚総督は黙ってるにゃ」
「最近本気で嫁さん探そうか悩んできたんだが………」
「そういうことならセラフォルーはどうだい?」
「ええー、アザゼルちゃんは渋くてカッコいいと思うけどソーたん☆の魅力には例え一億回生まれ変わっても敵わないからゴメンね☆」
「やべえ、年甲斐もなく泣きたくなってきやがった」

それはそうにゃ、こんなおっさん誰も欲しがらないにゃ
さ、ほっといてゲームを見るにゃ

手駒もほとんど失い相手に本陣を攻め込まれて万事休すかと思われたグレモリー眷属だったが王リアスの奇策により逆転のチャンスを見出した、そしてそれが上手くいくかはルドガーにかかっているという状況にゃ

「さあ、見せてもらうよルドガー君、君の覚悟を」
「ルドガー、気張れよな!!」
「ううう!!まだよ、ソーたん☆はそう簡単に負けないよ!!!」
「ほっほっほ、面白くなってきたわい」
「ルドガー……頑張るにゃ!!」

ルドガーとシトリー眷属三人の戦いはルドガーの剣によって火蓋が降ろされた
三種類の武器を自在に操り攻撃を繰り出してくるルドガーに対し三人は巧みな連係で応戦する、そしてそれに対して全てそれ以上の反撃をするルドガー

「……すごい」

オーディンのお付きのヴァルキリーが思わずそうもらす程にルドガーは一対三という不利を感じさせずに戦っていた

「動いた!!」

ルドガーが相手の僧侶の攻撃を防いだ一瞬の隙を突き残りの二人が一気に出口へと走りだした……今の攻撃は陽動にゃ

「そうよ!!!早くソーたんのとこに!!!」
「どうやらそう簡単には行けないみたいだよ」

ルドガーが地面に光弾を撃ち込むと走っていた二人の足が止まる……今のは相手を引き寄せる技かにゃ?

「ほほう……面白い技を使う」

オーディンが面白そうに笑う

「魔力を上手く使っているのかと思っていたのですが……今のは分かりませんね」

確かにルドガーの技は変わっている、どこでも見たことのない技を平然と使ってくるのはどうしてなんだろう?

「!?おい、アイツ、ルール忘れたんじゃねえだろうな!!」

ルドガーが床を削りながら攻撃をするのを見てアザゼルが思わずそう叫ぶ
…たぶんルドガーのことだから障害物はないんだからいいだろって感じで使ったんだと思うにゃ……結構度胸が据わってると言うか適当な部分もあるし

「氷まで出すの!?あの子!!!」

レヴィアタンが思わずそう叫ぶ、ホントに何でも出来る人にゃルドガーは
ルドガーの渾身の一撃が女王に当たる瞬間――あの鏡が現れた

「いけないにゃ!!!ルドガー!!?」

そう叫ぶがルドガーに届くはずもなく鏡はいとも簡単に砕け散っていく、そして――

『ゴフッ!!?』

倍にされた衝撃がルドガーを襲う

「ここで使うとはな……いい使い方しやがるぜまったく……」

さっき騎士の女の子はこれでリタイヤした……ルドガーは!!?

『まさか…その鏡!?』
『ええ、私の神器『追憶の鏡(ミラーアリス)』は相手の攻撃を倍にして返すものですよ』

よかった……まだ大丈夫みた――

『通りで…痛いわけだ――ガハッ!!?』

ルドガーの口から赤い液体が大量に吐き出される……あ、あれはきっとトマトジュースにゃ!!?

『血!?……よくリタイヤしませんね、あなた』

そんな、ルドガー……

「グレイフィア、ルドガー君はリタイヤにはならないのかい?」
「いえ……致命傷ではないので続行可能とでています……」
「あんまりやばそうなら無理やりでもリタイヤさせてくれ……大事な生徒を失うわけにはいかねえからな」

今ほんの少しだけアザゼルを見直したにゃ

『椿姫、今のうちだ行くぞ!!』
『そうよ、今なら三人で行けるわ!!』
『!?…ええ、そうね』

ルドガーがもう戦えないと判断して再びグレモリーの本陣に向かおうとする三人の前に今にも倒れそうなルドガーが立ちふさがる

「っ!?…もういいにゃ…これ以上したらルドガーが!!!」

死んじゃう!!!

『っ!!?……どうして立ち上がるのですか?あなたは十分役目を果たしたでしょう、もうゆっくり休んでも構わないのでは?』

そうにゃ…もう私の為にルドガーが傷つく必要なんてないにゃ!!!

『約束したんだ……』
「っ!!?ルドガー………」
『どんなことがあっても守るってな……俺は示さなきゃいけないんだ!!彼女を守る覚悟と力を!!!』
「ルドガー君……君の覚悟はそこまでの物なのか……」
「愛の力ってやつね☆」

私の為に……ルドガー/////////
ルドガーが手に時計を取り出す……あれは何にゃ?いつもとは違う気がするにゃ

『その時計は一体!!?』
『鍵さ………』
『黒歌を守るためなら俺は――世界も絆もいくらだって壊してみせる!!!』

そう叫ぶと同時に――ルドガーの回りに歯車が展開されていく

「ルドガー!!?」
「おいおい、どうなってんだ!!?」

『ええ!?どういうこと!!?』
『な、なにを!!?』
『これは!!?』
『うおおおおっ!!!』

凄まじい雄叫びと共にルドガーを中心に炎が巻き起こる、そしてその中心から低い声が響いてくる

『我求むるは世界を壊す力』
「猫又の娘よ、余り危険なことに首を突っ込むでないぞ」
『我求むるは最強の証』
「いきなり何にゃ?オーディン」
『ただ一人君の為に赤き罪の血にこの身を染めよう』
「お主を守るためならあの小僧は――」
『我、最強の骸殻能力者(ヴィクトル)なり!!!』

「本気で世界を壊しかねん」




全身を覆う黒い鎧に入るラインがまるで血のような赤に染まった姿……これがルドガーの骸殻?

「どうなってんだ?あいつの骸殻は四段階まででさっきの戦いで見せた奴が四段階目だったはずだろ?」
「大方、猫又の娘への思いがきっかけとなった新たな進化といったところじゃろう……しかし、実に禍々しい力じゃ……こちらにまで伝わってきよるわい」
「いやー!!!なんかキモイー☆」
「まるで血塗れの鎧だね……名づけて破壊者の血塗れの鎧(ブラッディメイル・オブ・カタストロフィアス)かな」

破壊者の血塗れ鎧(ブラッディメイル・オブ・カタストロフィアス)』……………物騒な名前にゃ………ルドガーが聞いたらショックを受けそうにゃ……
これが終わったら私がうんと癒してあげるにゃ♪

『まだ力を隠していたんですか……』
『なんか……キモイ』
『憐耶!?それを言ってはマズイだろ!!!』
『……………グスッ……』

泣いてるにゃ、絶対、仮面の下で泣いてるにゃ

『いいさ、エルには怪物みたいって言われたし、ミュゼとエリーゼにもキモイって言われたんだ……今更…泣かないし……グスッ』

強がっているルドガーが凄く痛々しいにゃ……というかエルとかミュゼとかエリーゼってどこの女にゃ?後でじっくりお仕置――もとい事情徴収をしないとにゃ

『と、とにかくそこをどいてもらいますよ』
『ああ、行くぞ!!!』
『うん!!!』
『………絶影』
『え?』
『そ、ソーナ・シトリー様の僧侶一名リタイヤ』

うそ、相手を刺した瞬間しか見えなかったにゃ……

「早いな……私でも今のは避けるのは難しいな」
「まあ、避けれなくても受け止めれるだろお前なら」

え?あれを受け止められるの?……やっぱりここにいる奴らはちょっとおかしいにゃ……

『くそ!?憐耶!!!』
『落ち着きなさい巴柄!!まだ―『ジ・エンド!!!』―鏡よ!?』

巨大な衝撃波に慌てて防御する二人だったが騎士の方は耐え切れずにリタイヤしてしまった

『鏡は割れたわよ!!これであなたにカウンターが――え?』

女王が呆然と見つめる先には何事もないように立っているルドガーがいた

『どうして?どうしてダメージを受けてないの!!?』
『同じ手を二度も食らわないさ……さっきの攻撃は力を最小限に抑えてやらせてもらった…倍になっても大した威力じゃない』
『最小限で巴柄を倒したって言うの!!?』
『上手くやれば出来るのさ……結構器用な方なんでね』

そういいながらゆっくりと女王に近づいていくルドガー

『ひっ!?』
『心配するな……痛いのは一瞬だ』

それ完全に悪役のセリフにゃ、ルドガー
そのまま壁際まで追い詰めていくルドガー、そして追い詰めたところで槍を振り上げる

『ソーナ・シトリー様のリタイヤ、よって今回のゲームはリアス・グレモリー様眷属の勝利となります』
「そんなー!!!ソ-ナちゃーーん!!!??」
「はは、今回は俺達の勝ちだな、終盤で祐斗がリアス達の加勢にきたのもデカかったな」
「久々に面白いもんが見れたのう、悪魔にも面白い奴らがでできたもんじゃ」
「どちらに転んでもおかしくなかったこのゲーム……明暗を別けたのはやはり彼の覚悟か」

サーゼクスもああ言ってることだしこれでルドガーは覚悟と力を示したことになるよね?
これでルドガーと私の甘い生活が――

「ルドガー様がゲーム終了直後に意識不明になった模様、支給手当をお願いします」

ルドガー!!?
 
 

 
後書き
ルドガーとヴィクトルの骸殻の色が違うのはヴィクトル襲名しているかどうかの違いだと思っています。
ルドガーENDではヴィクトル襲名しているのでルドガーが生きているこの作品でもヴィクトル襲名してもらいました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧