仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第百三十話 人間の力でその五
「あれをどうにかする時だな」
「月か」
「ああ、あいつを押し返す時にな」
「あんたは切り札を出すんだな」
「そのつもりだ」
今も音を出しつつ言う響鬼だった、それでノイズ達を倒し続けている。
「今はな」
「そうか、期待しているな」
クリスもガトリングガンを放っている、そのうえでの言葉だ。
「その時を」
「それじゃあな」
「とにかく今は」
「この連中を倒すのです」
調は鋸を、切歌は大鎌で周りを切り刻みながら言った。
「そうしてスサノオを出して」
「あいつも倒すのです」
「今はまずはスサノオを引きずり出すことだけだ」
翼は手に剣を出している、その剣でだった。
ノイズ達の中に躍り込んで切り刻む、そうして言うのだった。
「こうしてノイズ達を倒してな」
「スサノオが出て来たら」
響も両手の拳を振るっている、歌いつつそのうえでの言葉だ。
「その時こそ」
「ああ、倒そうな」
響鬼も応えた、そしてだった。
彼もまた太鼓で戦う、ノイズ達は次から次に出て来るがそれでもその数を減らしていっていた。徐々にではあるが。
そのうえでだ、その数がだった。
上からだ、空を飛んで戦っているようこが仲間達に言った。
「線路から来る敵は尽きたみたいよ」
「そうか、やっとか」
「尽きてきたのね」
「ええ、確かにまだまだ多いけれどね」
駅に殺到してくるノイズ達はというのだ。
「流れは終わったわ」
「では後は」
ヒメは無表情でノイズの頭を掴んだ、そしてその右手でノイズの頭を握り潰して消し去ってからこう応えた。
「今いるこの連中を倒すだけか」
「それはそうだけれど」
上からそのヒメを見てだ、ようこはこう言ったのだった。
「ヒメさんかなり強いわね」
「そうか」
「今ノイズを一体簡単に捻ったけれど」
「これ位何ともない」
やはり無表情で言うヒメだった、言いながらその場を動くことなく自分に向かって来るノイズ達を普通に倒していく。
「私にとってはな」
「ひょっとしてこのヒメさん」
「ああ、めっちゃ強いで」
ペットがこうようこに答える。
「実際な」
「やっぱりそうなのね」
「そや、ほんま鬼やで」
その域まで強いというのだ。
「鬼神やでこのヒメさん」
「狐の姿になったあたしよりもね」
さらにというのだ。
「強いわね」
「というか他の人も普通に目茶苦茶強いだろ」
啓太がここでようこに言ってきた。
「誰もが彼もが」
「まどかちゃんも」
まどかは空を飛び弓矢を放っている。その一撃でだ。
ノイズ達をまとめて倒している、ようこはその彼女についても言った。
「無茶苦茶強いわね」
「というか俺達の世界でもだったな」
「そういえばそうだったわね」
「これだけ強かったら」
全員がだ。
「ひょっとしたらな」
「月もよね」
「ああ、響鬼さん達の言う通りな」
「何とか出来るわね」
「ちょっとやってみるか」
啓太は笑って言った。
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