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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第四話 三人目の人はその十

 僕は水橋さんにだ、こう言った。
「じゃあこれでね」
「うん、お部屋に入ってよね」
「休めるよ」
 それが出来ると話した。
「何時でもね」
「じゃあ今からね」
 水橋さんも笑顔で僕に答えてくれた。
「休ませてもらうわね」
「どうぞ。それじゃあね」
「また明日ね」
「お休みになられる前にお風呂はどうでしょうか」
 水橋さんが自分の部屋に入ろうとしたところでだ、畑中さんが水橋さんに言った。
「そちらは」
「お風呂?」
「はい、そこで身体を清められてから休まれては」
 どうかというのだ。
「如何でしょうか」
「お風呂あるの」
「はい」
 そうだとだ、答える畑中さんだった。
「ですから」
「そうなんだ、それじゃあね」
 水橋さんは畑中さんの誘いにも笑顔で答えてだ、そしてだった。
 タオルやスポンジ、ボディーソープを出してだ、そのうえで風呂に向かった。そしてその時に僕達の方を振り向いてこうも言って来た。
「あたしの呼び方はざっくばらんでいいから」
「というと?」
「美沙でいいよ」
 名前でいいというのだ。
「そう呼んでね」
「美沙さんでいいかな」
「ええ、いいわよ」
 こう言ってくれた。
「堅苦しいのは好きじゃないのよ」
「それでなんだ」
「そう、だからね」
 苗字ではなく名前で呼んで欲しいというのだ。
「それで頼むわね」
「それじゃあ」
「じゃあお風呂入って寝るから」
 何か慌ただしくだった、美沙さん三人目の入居者の入居と挨拶も終わった、そして。
 畑中さんにだ、僕にこう言って来た。
「ではこれで」
「はい、夜遅いですyしね」
「義和様もお休み下さい」
 そうして下さいというのだ。
「勿論詩織様と小夜子様も」
「はい、では」
「私達も」
「皆さんお風呂は入られていますね」
 畑中さんは僕達にこのことも尋ねて来た。
「そちらは」
「はい、もう」
「それではもうこれで」
「寝て、ですね」
「明日また」
 一日、日常をはじめようと言ってくれた。そうしてだった。
 僕は寝巻きのジャージに着替えてだった、ベッドに入って寝た。そうしてからだった。
 朝起きてだ、それから。
 食堂に出た、すると。
 もう美沙さんがいた、美沙さんは左手を大きく挙げて手を振って来て言って来た。
「おはよう」
「うん、おはよう」
「じゃあ今から御飯だよね」
「そうだよ」
 僕は美沙さんにはっきりと答えた。 
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