| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

流星のロックマン STARDUST BEGINS

作者:Arcadia
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

憎悪との対峙
  33 救うための勇気

 
前書き
え~新学期でレポート提出やら時間割を立てたり、バイトだったり色々あってかなり更新が遅れました。
もう忘れ去られているかもしれませんが、久々の更新となります。
今回はアクションから入ります! 

 
スターダストは戦場と化した廊下を走る。
1秒でも早く人質の所へ、誰も犠牲にしないにという使命感が体を突き動かす。
スターダストは再び自分の能力に驚かされていた。
武装は重いというのに、それに見合った体力と身体能力に強化されている。
自分でも信じられない速度で走っている。
おそらく100メートルを10秒、いや5秒程度で走れる程の速さだった。
しかし勢い余って、曲がり角で転びそうになりながら再び走り始める。
電波人間となって電波の体が軽くなり自由に飛び回れる電波人間共通の感覚は初めて電波変換した時に味わったが、妨害電波の中で電波になれない状態となったことでスターダスト自体の性能を味わった。
電波空間と現実空間は同じ空間に存在しながら、全く別の世界だ。
だからこそ比べようの無いその力の差は同じステージに立つことでで明らかになる。
気づけばあっという間に銃弾の飛び交う会議室の前のホールへと辿り着いた。

「このやろうがぁ!!!」

「!?」

警察の1人がとうとうハンドガンを捨て、MP5サブマシンガンを取り出した。
それはハンドガンのように1発一発に狙いをつけて撃とうとするのを止めたことを意味する。
「下手な鉄砲も数撃てば当たる」ということわざの体言だ。
スターダストはとっさに右腕のガントレットを操作した。

Snipeer Mode

右腕がスコープ付のスナイパーライフルへと瞬時に変化し、ロックオンすると迷わずに引き金を引いた。

「!?ぐぁ!!!」

聞きなれない発射音とともに音速に迫るエネルギー弾がサブマシンガンを弾き飛ばし、戦場に風穴を空けた。

「!?あいつは!」
「ロックマンだ!!ロックマンが現れたぞ!!!」

もう後には引けなかった。
WAXA、警察、Valkyrieの皆が混乱を示し、既に何が起こってもおかしくはない。
1人のマシンガンを弾いても、まだまだそれに迫る武器を持っている人間などこの場には大勢いる。
流れ弾が会議室の生徒たちを捕らえる可能性も高い。
より一層、急がなければならないということは疑う余地も無かった。

「ヤァ!!」
「ウッ!?」

スターダストは一気に接近すると、手前の人間から銃を奪い取り、肘で顎の下から突き上げた。
更にステップを踏み込み、飛び上がると体を空中でひねり、一度に3人の警官を遠心力で蹴り倒す。

「畜生...ロックマンもValkyrieもまとめてぶっ殺してやる!!」
「よせ!!人質を見捨てる気か!?」
「うっるせぇぇ!!売国奴のスパイ組織の分際で!!うっ!?」

だがその間にもWAXAの隊員の1人が誤射したわけでもなく、人質を巻き添えにしようとした警官を撃った。
Valkyrieの人間たちはその光景を見て、何がなんだか分からなくなり始める。
最初、WAXAと警察がやってきたが、警察が自分たちを仕留めようとする、または人質を見捨てるような行動に移ろうとすればWAXAが警官を撃ち倒す。
そしてロックマンはWAXAや警察の援軍としてやってきたのかと思った。
だがそのロックマン=スターダストは警察、WAXA、そしてValkyrie問わず、攻撃を仕掛けてくる。
しかしその間にもスターダストは武器を持つ人間を次から次へと倒していた。

「ハァァ!!」
「グアァァ!!!」

重厚感のあるアーマーパーツを装備しているというのに動きだけは人間の目からすれば想像を絶する速さだった。
肘や足、膝を使った見慣れない動きで急所を狙って攻撃を仕掛け続ける。
そして銃を向けられた次の瞬間、片手を床につくと、それを軸にして側転して蹴りを加える。

「ヤァァ!!!」

スターダストは警官の腹部に頭突すると、反対側から迫るValkyrieの首筋を切り裂くように肘を振り上げる。
既にWAXA、警察、Valkyrie、スターダストによる乱闘状態だ。
しかしこれ以上の混乱状態になれば、人質の命が更に危険に晒されることになる。
勝負をつけるなら一瞬で、Valkyrie、WAXA、警察全て同時に。
スターダストはValkyrieの1人の胸部を踏みつけるように蹴ると、そのまま飛び上がり空中で後方に回転する。
そして着地すると更に飛び上がり、空中で体を捻りながら側宙して集団と距離を置いた。

『バトルカード!!!アイスステージ!!!タイフーンダンス!!!』

バトルカードをトランサーのカードディスプレイから2枚同時にロードする。
これで勝負はついた。
会議室前フロアの床は一気に凍りつき、即席のスケートリンクが出来上がる。

「!?え!?あぁぁ!?」
「うわぁぁぁぁ!!!!」

そして足元が凍りついたことに驚く暇もなく、その場にいたスターダスト以外の全員がタイフーンダンスによる強風に武器を飛ばされ、バランスを崩し、そのまま階段や他の教室などに滑っていった。
中にはバランスを無理に立て直そうとしてよりバランスを崩してしまい、勢い余って窓から落下する者までいた。
その光景は隕石が落下したことで周囲のものがなぎ倒されるかのようだった。
その光景を見て少しだけ心の何処かで安心したのか集中力が途切れる。

「ハァ...グゥ」

スターダストはその場に1人だけになると一瞬だけ顔を苦痛で歪めると、すぐさま会議室の扉に手をかけた。
集中力は一瞬で戻り、疲労とダメージを忘れる。
会議室の中ではパニックが起こっているようだった。
中にいる人質たちはこの平和な国で銃や常軌を逸した暴力と出くわすこと無く成長してきた子供たちだ。
しかもその多くは小さい頃から将来を期待された生粋の芸術家、仮に努力して才能を得ようとしている者であっても正気を保っていることは出来ない。
悲鳴、泣き狂う声、暴れまわる激しい物音とそれを騙させようとする大人たちの怒鳴り声だった。

「ぐっ!?」

スターダストは既に計画など頭に無かった。
早くこの扉を突破し、中にいるValkyrieを御す。
最悪殺してしまっても構わない。
しかし扉は常人を遥かに上回る電波人間であるスターダストの腕力を持ってしても開けることは出来なかった。
鉛のような重さ、内側からの電子ロック、だが既にメリーにパソコンの入ったバッグごと背負わせ、シドウが避難させている。
仮にあっても今から侵入してドアロックを解除したのでは間に合わない。
だが反面、既に姿を隠して行動する必要性も無くなっていた。
「強行突破」、その単語だけが頭には浮かんでいた。

『ドアから離れろ!!バトルカード!!ボムライザー!!!』

バトルカードを読み込むとドアを爆破で吹き飛ばし、爆風に紛れて会議室に突入した。
いきなりの爆発で悲鳴は更に大きくなり、暴発した銃の音が響き、爆風で視界がすこぶる悪い。
だがその中でスターダストだけはバイザー越しに正確な光景を目にしていた。

「ヤァ!!ハァァ!!!」

「うっ!?」
「あぁ!?」

すぐさま銃を持った男2人を回し蹴りで倒す。
一瞬の出来事だった。
人質たちは既に状況を飲み込める心理状態ではなくなっていた。
突如として爆風とともに現れた灰色の男が2日に渡って自分たちを監禁していた男を一瞬で倒してしまった、その状況を見つめて口をぽかんと開けていた。

「全員、無事か!?」

スターダストは男たちの持っていた銃を踏み潰す。
その声で人質の生徒たちは現実に連れ戻され、徐々に状況を理解した。

「...え?助けにきたの?」
「助けが来た...」
「やったぞ!!助かるんだ!!」

彼らからは目の前に現れた希望があまりにも大きく感じられた。
スターダスト、黒と白の間の灰色という善悪のハッキリしない者を正義だと理解し、希望そのもののようにも感じていた。
スターダストは会議室の奥のベランダへの窓を格子ごと蹴り外した。

「ここから出て非常階段を使ってグラウンドに避難しろ!!」

「ありがとう!!」
「速く!!!」

人質の生徒たちはまるで生き返ったかのようにスターダストが開いた出口に雪崩れ込み、避難を開始した。
中には2日間、まともに睡眠も食事も得られずに極度の緊張から解放されたショックでうまく歩けずに手を貸してもらっている者もいる。
若干、情けなさそうな顔をしているが、これが普通の人間の反応であって誰も馬鹿にする者も見捨てて自分だけが助かろうとする者もいなかった。
だがそんな時、スターダストに駆け寄ってきた1人の少女がいた。
泣き出しそうで他の生徒たちと違って希望を抱くどころか絶望して真っ青な顔をしていた。
だが彼女が口を開くと、スターダスト=彩斗にもそれが伝染した。

「スズカちゃんが撃たれてる!!」

「!?」

彼女の誘導に従い、会議室の端の方で真っ青な顔に左肩を抑えて倒れている少女を発見する。
間違いなくスズカだった。
何度もテレビや雑誌で見たことのある顔だ。
見間違えるはずもなかった。
スターダストは急いで駆け寄る。

「大丈夫か!?」
「...うっ...うぅぅぅ...」

「さっき...私たちが騒いじゃった時...黙らせようとあの人たちが銃を撃って...それで...」

眼鏡の少女は動揺が激しく吃りか過呼吸のような口調で今にも吐きそうだった。
それもそのはずだ。
スズカの腕からは湧き水のように止めどなく血が流れていた。
それに激しい痛みで顔を歪ませて苦しむクラスメイトを見れば、そうならない方がどうかしている。

「君は速く行け!彼女はオレが連れて行く!」
「ハッ...ハイ!!!」

少女は口を抑え、泣きそうな声でベランダに飛び出し、非常階段を駆け下りた。
これで残っているのはスターダストとスズカのみとなる。

「見せて...大丈夫、掠っただけだ」
「うぅ?...あなたは...?」
「少し痛む。我慢して」
「うっ!?」

スターダストは壁の銃痕、そしてスズカの腕の状態を見て直撃はしていないことに安心する。
だが極度の緊張状態に長時間置かれ、体調が著しく悪い状態では何が起こるか分からない。
そして速く血を止めなくては命に関わるのは間違いなかった。
止血しながらスズカのかなり緩めたネクタイを外し、傷口を抑えるように腕に巻き付ける。
するとスズカの腕に血の気が引き、腕の神経が麻痺して冷たくなるような間隔が走り、スズカは激しく顔を歪ませた。

「止まれ...止まれ...!!」
「うぅ...あぁぁ!」

スターダストはスズカの血を止めるべく心臓より高い位置に上げ、腕を圧迫する。
それはスズカに更なる苦痛を与え、教室内に悲鳴が響き渡る。
鼓膜が破れそうだった。
だがスターダストは止めず、更に数秒圧迫し続けた。
するとスズカは不思議と痛みが引いていくのを感じた。

「ハァ...アァ...ハァ!ハァ...ハァ...」
「...止まった?」

ムズムズと痒みを感じ、収まると何処か心地よい感覚になっていく。
仕事と緊張状態で疲れきって、枯れ果てていた肉体が潤っていくかのような感覚だった。
全身が温かいもので包まれ、薄れていた意識が戻ってくる。

体が...楽になって...

スズカは飲み込めない状況だったが、不思議と回復した体調でゆっくりと深呼吸をしながら自分の腕を握っているスターダストを見上げた。

「あなたは...前にニュースで見たことある。確か...ロックマン?」
「...今は...ね」
「今は?」
「僕だよ...こうして会うのは初めてだね。ずっと...手紙のやり取りだったから」
「!?もしかして...」

スターダストはため息をつき、初めての出会いがこんな状況というのが残念でならなかった。
既に裏声を出すことも忘れ、いつもの高いが弱々しい声になってしまう。
反面、スズカは驚いていた。

「アキトくん?」
「そう、でもこれからはサイトって呼んで欲しい。これも本名か分かったもんじゃないけどね」
「やっと会えた...ずっと...」

駆け出しの頃からずっと自分を支え続けたファンレターの送り主、ずっと会いたくて仕方なかった相手と出会う。
感動で涙が出そうで嬉しさで全身が包まれる。
今まで一体どんな人なのか、何度も何度も夢で的外れな想像を繰り返し、初めて会った時の練習でもするかのように独り言を呟いていた。
しかしどの想像とも違い、地獄と見分けがつかないような場所に現れ、悪魔のような敵を倒し、自分を救いに来た優しさと圧倒的な強さを纏ったまさに『ヒーロー』とでも呼ぶべき存在だった。
バイザー越しに見える目と顔は男とも女とも取れる中性的な顔立ちで儚さと優しさに溢れていた。
そしてとうとうスズカは長年溜め込んできた思いを伝えようとする。
今まで支えてきてくれた事への感謝の気持ち、その溢れんばかりの気持ちを口にしようとした。
既に喉のあたりまで出かかっていた。
しかしそれは悲鳴へと変わった。
床が大地震に遭遇したかのように揺れ、耳を突き破りそうな程の爆音が響いたのだった。

「!?」
「キャァァァァァ!!!?」

いきなりの出来事でスターダストも状況が把握できなかった。
自分たちの足元、そこから噴火でもしたかのようだった。
そんな中、スターダストは天井から何かが落ちてきても大丈夫なようにスズカの体に覆い被さって抱きしめる。
数秒後には揺れも収まるが、先程とは明らかに空気が変わっていた。
肌が焼けるように暑く、それに何か焦げるような臭いがする。
スターダストは嫌な予感とともにベランダに飛び出し、非常階段を見下ろした。

「!?そんな...くっそぉぉ!!!」

そこには激しい炎が舞い上がっていた。
黒鉛が空へ向かい、非常階段は3段目から吹き飛んでいた。
2階と3階で何かが爆発したのだ。
その答えは混じっている火薬の臭いと、僅かな血の臭いが物語っていた。
2階か3階でWAXAとValkyrieとの戦闘があり、誤ったが、もしくは膠着状態を吹き飛ばそうと爆弾を使った。
死者やけが人が大量に出ているだろう。
だがそれ以上にスターダスト=彩斗としてはスズカを救うことが第一だった。
結果、非常階段を使った脱出が不可能になった事を意味していた。
引き返して校舎内の階段を使えば、当然ながら燃え盛る炎に身を焼かれる覚悟がなくてはならない。
常人を遥かに上回る防御力とあらゆる環境での活動を可能にするスーツを身に纏った自分だけならともかく、スズカは生身の人間だ。

落ち着け...考えるんだ...階段を使わずに逃げる方法...もっともスズカちゃんを危険に晒さずに逃げる方法...

スターダストは持ち前の集中力で周囲の光景、そしてここに来るまで見ていた校舎内の設備や構造を思い出す。
見落としている逃げ道、何か炎の影響を防ぐようなもの、既に常識で考えてどうにかなるようなものではない。
普通の人間が考えないような発想、フィクションの世界のような方法でもいい。
今の自分にはそれを実現するだけの力がある。
脚力、腕力、瞬発力、バランス感覚、全てが常識外れである以上、それに見合った常識外れな思考で柔軟に考える。
そんな時、ベランダから校舎とグラウンドの間にそびえ立つ1つの塔が見えた。
学校の象徴とも言うべき校旗が掲げられ、風で揺らめいている。
日も落ちて薄暗くなりかかっているのに、ハッキリとそれが見えるのはバイザーの処理能力、そして下の駐車場で待機しているWAXAや警察の明かりのためだった。

「あれだ...」

スターダストはすぐさま教室の中にいるスズカの元へと向かった。
戻ってきたスターダストに何があったのか疑問を投げかけるような表情のスズカを抱え、スターダストはベランダに再び飛び出した。

「!?キャァ!!燃えてる...!」

スズカはその光景を見て先程の爆音と地震の原因を全て悟った。
そしてスターダストだけなら可能でも自分がいれば脱出が不可能になってしまうことも。

「どうしよう...」

スターダストは震えるスズカを左手で抱えながら、右手でグングニルを取り出すと構えた。

「ここから飛び降りる。しっかり捕まって」
「無茶よ!...私はいいからあなただけでも!!」

「冗談じゃない...自分を捨てられるようになったら、もう後戻りできない。僕だけでも?僕を救いたいなら自分が死なないことだ!!」

「!?」

スターダスト=彩斗は自分が残ればスターダスト1人だけでも助かる可能性が大きいことを悟り、勇気を振り絞って自分を諦めたスズカを怒鳴りつけた。
死ぬかもしれないのに身を挺して助けてくれたミヤと重なったのだろうか。
自分も同じ選択をしようとしたからだろうか。
自分を捨てて戦う典型的なヒロイズムはその人間をダメにする。
ミヤのように確固たる意思を持った強い人間ならまだしも、自分を捨てなければならない状況で流されるような自己犠牲では結局誰も救えない。
スズカが同じ道を歩もうとするのが許せなかった。

「死ぬのが怖くないっていうならそれでもいいさ!でも自分を犠牲にすれば誰かを救えるなんて思わないことだ!!」

スターダストの剣幕にスズカは圧倒された。
確かに自分の考えは最初から自分を捨て、自分も助かる方法を考えるのを諦めきっていた。
だがそれ以上にスターダスト=彩斗の言葉の裏に隠れたものを感じた。
自分自身が自己犠牲で誰かを救えると思っていた事があったからだと。

「...ごめんなさい」
「僕は君の希望通りにする。もう一度、5秒で考え直して。それ以上待てない」

意地が悪いとは思った。
自分を犠牲にする覚悟があっても普通の人間なら死ぬのが怖くないわけがない。
その覚悟を既に見せている段階でスズカの意思は既に分かりきっていた。

「もし今からでも私が死にたくないって言ったら...助けてくれる?」
「もちろん」

スターダストはグングニルで校旗の掲げられた塔に狙いを定めると、トリガーを引き、フックの付いたワイヤーを射出した。
そしてワイヤーをベルトに引っ掛けると、深呼吸をしてスズカを更に強く抱き寄せ、スズカもそれに応えるようにスターダストに身を預け、覚悟を決め、声色を再び裏声に変えた。

『オレが助ける...!』

そう宣言するとスターダストはスズカを抱えて飛び立った。
それはまさにジェットコースターのようだった。
肌で風と重力を感じて燃え盛る炎を横切って空中でU字を描く。
その光景は消火活動を始めようとしていた待機中の大量のWAXAと少数の警察の目に映った。

「何だ、あれは!?」
「ロックマンだ!!!」
「撃て!!!」
「待て!!人質の生徒を連れてる!!!」

映画でも観ているような気分だった。
声に出した反応が出来た隊員たちはまともな方で、普通の隊員たちはその光景に口をぽかんと開けてしまっていた。
だが次の瞬間には人質が無事だったことを喜ぶ声が湧き上がった。
そしてそれはグラウンドの400メートルトラックの中央、サッカーグラウンドでメリーを連れてきていたアシッド・エース=シドウに保護された先に避難していた人質の生徒たちも同じだった。
スズカとスターダストが残り、その数秒後に下の階が爆発して避難経路である非常階段も使えなくなった。
だが奇跡が起こった。

「やったぁ!!!」
「スズカちゃんとロックマンだ!!!」
「やったぜ!!ロックマン!!すげぇぇ!!!」

歓声が沸き上がる。
それと同時にスターダストとスズカの空中浮遊は終わった。
見事にグラウンドのフェンスを超え、芝生の上に着地する。

「さすがだな。ヒーロー」
シドウもあまりにも常識外れな脱出に正直驚いていたが、その勇敢な姿に賞賛を送らざるを得なかった。
しかしそんな中、1人だけ舌打ちをする男がいた。

「...チッ...余計なことを...」

言うまでもなく新しいWAXAの指揮官、木場に他ならなかった。
 
 

 
後書き
最初からスターダスト、WAXA、警察、Valkyrieが入り乱れた戦闘で、WAXAの人が警察を撃ち倒したりしてましたw
ちなみに少し前の話を読んで頂けるとわかりますが、WAXAの人たちが使ってるのはゴム弾で気絶させただけなのでご安心?を。

相変わらず肘で顎を殴りつけたり、片手で側転したり、アクロバティックな戦い方を展開しているスターダストです。
人質がいるせいで気を遣って、バズーカやブラスターは封印しています。
そこでバトルカード、床を凍らせ暴風でバランスを崩させて転ばせるゲームでは絶対に出来ない使い方ですが、現実ではアイススケート中に風に煽られて転んじゃうことはありますよね?
僕はありますw

中盤、カッコイイやりとりを意識したのですが、結局、自分がそうだったからおすすめ出来ないよ!っていうことですw

あとお気づきかもしれませんが、彩斗は普段は「僕」、そしてスターダストとしては「オレ」と一人称を変えています。
そして声も裏声にするなど正体がバレないように努力していたりしますが、スズカ相手には隠す必要が無いので今回はスターダスト・ロックマンに変身している状態なのに「僕」と普段の声で話している事が多かったです。

とうとう人質もプログラムも助け出し、最後はダークチップを使われてしまったメリーの治療をすることだけとなりました!
どうやってWAXAや警察、そしてValkyrieの入り乱れる学校の敷地から逃げ出し、アイリスの完成させたワクチンチップを打つのか...
ここがこれからの見どころとなりますが、その前に次回もアクション回です!!

感想、質問、意見等はお気軽にどうぞ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧