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緋弾のアリア 真実の皇偵

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皇偵説明

 
前書き
前回の続きです。
感想が聞きたいのでコメント下さい!! 

 
「全員揃った所で皇偵の説明を始めます」

微妙な空気の中、俺は司会者みたいな気分を味わっていた。
今、現在の集まった人間はアリア、キンジ、レキ?

「て、なんでレキが紛れ込んでるの!?」

完璧に空気に馴染んでいて気付かなかったがアリアの隣に体操座りで座っていた。
呼んだ人間はアリアとキンジの二人組の筈だが?

「アタシが呼んだのレキは詳しい事を知ってるから」

呼んだ犯人はアリアだと解ったが俺の了承を得てから来てくれないかな?
別にレキを嫌っている訳じゃないけど空気に馴染み過ぎて逆に怖い。
それにしてもレキはどうやって俺の情報を入手しんたんだ?

「知っていると言っても他人よりです。
ご心配なく」

レキの言葉からしてある程度なら俺の情報を知っている感じだが入手元が気になるな。
俺が皇偵だと知っている人物は数少ないが数少ない人物の中の誰かがレキに俺が皇偵だと教えた?
有り得るが俺が皇偵だと知っている人物は大体、俺と親しい人物だ。
考え過ぎかそれとも俺の考えが正しいか?

「ま、俺の事をある程度知っている人物が近くに居れば話もスムーズに進むと思うし構わないけど」

レキの言葉、ある程度が気になる。
俺の予測を超える範囲か俺の予測の範囲以内かで俺の取る行動は変わる。
出来ればある程度が俺の予測の範囲である事を祈るが俺の予測を超えていたら、、、、、、

「キンジ君は皇偵を知ってる?」

「知らないから此処に居るんだが」

知らなくて当然だが一応、俺は質問した。
元Sランク武偵で現段階Sランクのアリアが相棒だから知ってても驚かないが知らないとなると説明が長くなる。

「皇偵は武偵の上に立つ存在、世界の覇者に相応しい者の血を受け継いだ者だが許される皇偵」

俺のご先祖が世界の覇者に相応しい人間だったから俺は皇偵に成る権利を得た。
ご先祖が世界の覇者と呼ばれるに相応しい人間だから俺は生きている。
世界の覇者の遺伝子を受け継いだ武偵、それが皇偵だ。

「水無月 蒼太さんの説明は解りづらいので理解出来る様に私が説明します」

「え、俺の説明、終わってないよ?」

「皇偵は武偵の上、言うなれば上司です。
我々武偵が普通の会社員と例えるなら皇偵は社長さんです」

ざ、ざっくりと説明するね。
簡単に超簡単に説明すればそうなるけど説明が簡単に纏め過ぎて逆に解りづらいと思うけど?

「あ、成程!」

レキの分かり易い説明で理解された!?
確かに俺の説明は固いけど最後まで聞けば納得出来る説明なんだけど?
レキめ要注意人物だな。

「ですが皇偵に成る為の条件の1つは先祖が世界の覇者と呼べるに相応しい人物で有る事。
第一条件を満たさない場合、皇偵に成る為の試練さえ受けられません」

レキの説明に頷くキンジを見ると親が子供に昔の物語を聞かせてるみたいだ。
見た目と裏腹に母親の才能が有るのかも知れないな。
が、レキはやはり要注意人物だ。
皇偵に成る為の条件と試練の事も知っているなんて俺の予測範囲を余裕で超えている。

「成程、成程ね。
皇偵は武偵の上司で成る為の条件は先祖が皇帝に相応しい人物の血を受け継いだ人間じゃないと駄目だと」

レキの分かり易い説明が効果的なのかキンジは大体理解していた。
俺の説明も最後まで聞いて欲しかったが理解したなら良いだろう。

「ならアリアにも皇偵の素質、条件は揃ってるんじゃないか?」

「腕は確かだけど先祖に皇帝の名に相応しい人が居るのか?」

実力は到底、俺に及ばないが実力は確かな物だ。
だが皇偵に成る為の条件 先祖に皇帝の名に相応しい者が居るのか居ないのかで話は変わる。
皇帝の名に相応しい人物が居れば試練を受け合格すれば晴れて皇偵に先祖に皇帝の名に相応しい人物が居なければ話は綺麗サッパリ終わる。

「シャーロックホームズとか?」

「え、シャーロックホームズ?」

俺の曽祖父の名前だ。

「アイツなら皇帝の名に相応しい探偵だな」

知っている。
シャーロックホームズは俺の曽祖父だ。
ホームズの事は俺が一番知っている。

「あの推理力と判断力の血を受け継いでいるアリアなら皇偵の資格も」

「待てアリアがホームズの血を受け継いでいる?」

「ああ、アリアの名前にも書いてある。
神崎・H・アリア
Hはホームズの略称だ」

神崎・H・アリアがホームズの血を受け継いでいる?
H=ホームズ?

「アリアがホームズの血を?」

ホームズの血を受け継いでいる?
ホームズの世界一の名探偵シャーロックホームズの血を受け継いでいる?

「確か、蒼太が言ってた。
ホームズは俺のひいじさいんだって」

アリアも俺と同じ疑問に直面している。

「蒼太、アンタはホームズ家の血を受け継いでる?」

「ホームズは俺の曽祖父だ」

疑問が新たな疑問を生み結論が出ない。
本人に聞けば一番早いがホームズは俺が東京武偵校に転入すると同時に海外に主張中。
本人の口から聞こうにも本人の居場所が解らない。

「アリアさんと蒼太さんは遠い親戚かも知れませんね」

悩んで悩んいる最中にレキの一言が俺の抱いていた疑問を吹き飛ばした。

「あ、だからホームズの奴は、、、、、、」

ホームズの奴は多分、推理していたんだ。
態と俺に尾行されアリアと会った時からホームズの推理に俺は惑わさていた。
でも、何故、言わなかったんだ俺とアリアが遠い親戚だって?

「レキ、君は天才だ。
俺の予測出来なかった考えられなかった結論を編み出すなんて!」

「?」

何時もと変わらない表情に見えるレキの顔。
だが俺なら解るよ。
少し疑問そうな表情をしているだね。

「アタシと蒼太が親戚?」

「ああ、だからホームズの奴は俺とアリアを会わせたんだ」

あの時のホームズは出掛けると言っていがホームズは俺が尾行する事を予測して東京に出向きアリアと会った。
全てがホームズの計算通り推理していたんだ。
やっぱり天才だよ俺の曽祖父は!

「納得出来る話だが、それだと蒼太はホームズのひ孫?」

キンジは疑問そうに言う。

「ああ、俺の曽祖父はホームズだ」

「ホームズのひ孫か。
なら無茶苦茶な戦闘技術も頷ける」

あ、誤解されたかな?
俺の戦闘技術はホームズから教わった物じゃない。
俺の母親 旧姓 遠山 叶と水無月の血が俺の戦闘技術の師匠なんだが言わなくても問題ないだろう。

「ま、アリア。
俺とお前は多分、遠い親戚だ」

「多分、アタシは多分だと思わない」

俺は次にアリアが言う言葉を予測していた。
絶対に有り得ない!!
と言って俺に風穴を開けに飛び掛るだろうな。
だが、アリアが次に言った言葉は俺の予測とは違った言葉だった。

「アンタはホームズ家の血を受け継いでいる皇偵よ」

意外な言葉に俺は戸惑った。
でも、何故だろう。
とてもとても嬉しい。
 
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