| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

緋弾のアリア 真実の皇偵

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

蒼太とアリア

 
前書き
前回の続きです(´・ω・`)
感想が聞きたいのでコメント下さい!! 

 
「で、皇偵の事を話したの?」

2丁拳銃を俺に構え威嚇&と質問する。
いや質問だと生易しいな脅迫に近い類かな。

「まだ、だよ。
アリアと同伴で話す、、、と言ったんだよ」

俺に構えられている拳銃は下がらない。
理由を言っても言い訳として聞き流されているのか?
でも事実なんだよ!!

「しかも皇偵の権限とか使ってレキに命令したらしいじゃない」

「え、あ、その、皇偵の秘密が知られると思ったから皇偵の権限で他言するなと」

「言い訳は聞かない!!」

拳銃をホルダーに収めアリアは背中に手を伸ばす。
俺は最初、アリアの行動の意味が理解出来なかったが理解は次の行動で理解出来た。

「か、刀!?」

背中から刀を取り出したアリアは構える。
しかも2丁拳銃と同じく二刀流、情報通りだ。
以前、アリアの情報を探っていた時、アリアの得意分野 得意武器 苦手な物が解った。
アリアが得意な戦闘スタイルは2丁二刀流、接近戦で無類の強さを誇る最強のスタイルだ。
そこで俺はアリアの2つ名を思い出す。

「カドラのアリア」

アリアのスタイルは阿修羅だ。
人間の腕は基本は2本だが今のアリアは4本に見える。

「隙あり!!」

2本の刀を同時に俺に向けて振り落とす。

「危な!?」

2本の刀を避け距離を開ける。
カウンターに拳銃の弾丸を何発かお見舞いしてやろうと思ったが相手はアリアだ。
しかも女の子に拳銃を向けるなんて俺には出来ない。
初めてアリアと会った時にドンパチした時に持っていたピエロH7が有れば対抗出来た今日は持って来ていない。
完全にピンチだ!

「謝ったら許してくれる?」

「綺麗に風穴が空いたら許してあげる!」

2本の刀を突き出し走る。
何故か2本の刀を突き出すアリアの姿は模擬戦中のキンジの姿に似ている。
なら出来るか?
俺は両腕を前に出し手を開き手と手の間を作る。
刀ならこれ位の幅で可能か?

「え、?」

その時、驚いたアリアの表情はキンジに似ていた。
驚きを隠せない表情で不可解な自分の刀を見る。

「ギリギリセーフ」

俺はアリアが突き出して来た刀を指で受け止めた。
指の間と間で掴み受け止め刀の先を折る!

「キャッ!」

女の子ポイ声を出しアリアは倒れる。
折れた刀を慎重に床に起き倒れた反動で飛び出た拳銃をアリアに手渡す。

「大丈夫か?」

アリアは黙っていた。
黙り混んでるアリアは今にでも泣きそうな女の子に見えて俺は困った。

「また、、、負けた」

「え?」

「勝てると、、思った」

予測出来なかった結果、アリアは泣いていた。
俺とのケンカで負けたのが悔しいのか?

「前は負けた、、、けど今回は勝てると思った」

負けを悔やんでいる。
以前、初めて会った時に撃ち合いは俺の勝ちだった。
アリアは自分の負けを認め俺は立ち去った。
俺は勝敗に興味を持っていないが俺とアリアの考えは違う。
アリアは敗北を悔やんでいる。

「アタシ、強くなりたい」

執念を感じる。
本気でアリアは強さを望んでいる。
今以上に強く今以上に賢く計算的に以前よりも強く。
アリアの考えが見るだけで解る。

「負けたからなんだ?」

俺は強さを望んでいるアリアに嫉妬した。
強さを望み前に進める人間に嫉妬した。

「負けたら諦めるのか?
違う負けたら次に勝つ為に努力しろ!」

一度の敗北が連鎖してアリアは泣いた。
アリアにとっての敗北は俺より重く深いかも知れないがアリアは生きている。
生きていれば次に勝つチャンスは幾らでも有る。

「お前は弱いだから強くなれる!」


 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧