遊戯王GX 〜プロデュエリストの歩き方〜
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エピソード12 〜憂さ晴らし〜
前書き
さて、前回書けなかったマキナ対紫苑のデュエルパートです。
そしてタグ:蜂過労死
食事を終えた紫苑とマキナはデュエルを行うためにブルー寮の裏手にある湖畔に来ていた。ホントは専用のデュエルフィールドでやるのがいいが、今は授業中なので使うことができない。
「ここいい場所だな〜。なんか癒される」
木々の間から漏れる木漏れ日が水面を反射している様子を見ながらつぶやくようにいうマキナ。
「まあね。この池、泳げるくらい水が澄んでるからな。」
え!?おまえ泳ぐの!と過剰反応するマキナ
あいつが上裸でも居たら、女子は言わずもなが男子ですら鼻血噴いてぶったおれるぞ。
「おい、なんか失礼なこと考えてるだろう」
ジトーとした目でマキナを睨む
「ははは、ナンノコトカナ?それより、デュエルしようぜ。正直お前と久々にデュエルできるから、うずうずしてんだよ」
「うわー、話そらしやがったー。しかも、うずうずするとか戦闘狂かよ、ないわー(棒読み)」
「うるさいな。早く始めるぞ」
言うが早いかデュエルディスクにデッキをセットして構える
「「デュエル」」
紫苑LP 4000 マキナLP4000
「さてレディファーストだ。先行はお前にやるよ」
「おまえのデッキ、後攻型だろ。それと俺は男だ!ドロー!ゴキポンを守備表示で召喚。さらに永続魔法【大樹海】発動。カードを一枚伏せてエンドだ。」
【ゴキポン 】☆2 DEF600
さて、手加減なしの全力だ!ガンガンいこうか!
「俺のターンだ。ドロー。まず手札から【サイバードラゴン】を特殊召喚。さらに手札から【サイバードラゴン・コア】を召喚。効果でデッキから永続罠【サイバーネットワーク】を手札に加える。行け、サイバードラゴンでダニポンを攻撃!エヴォリューション・バースト!」
【サイバードラゴン】☆5 ATK2100
【サイバードラゴン・コア】☆1 ATK400
「戦闘破壊されたゴキポンと大樹海の効果を発動するぜ。まずゴキポンの効果でデッキから【昆虫装機 ギガマンティス】を手札に加え、大樹海の効果でデッキから【増殖するG】を手札に加える。」
「ほう、一気に手札アドを稼いだか。やるな。コアでダイレクトアタックだ。」
紫苑LP4000→3600
一回り小さなサイバードラゴンが紫苑の鳩尾へと頭突きをしかける。けっこう痛そうだ。
「ぐぅぅ。先制ダメージもらうの久々だな。けど、この仕返しは倍にして返すぞ」
先制ダメージをもらったことにより紫苑の闘志に火がつく
「そうこなくちゃな!カードを2枚伏せてエンドだ」
紫苑
LP3600
手札5枚
魔法・罠伏せ2枚
永続魔法【大樹海】
場無し
マキナ
LP4000
手札3枚
魔法・罠 伏せ2枚
場
【サイバードラゴン】☆5 ATK2100
【サイバードラゴン・コア】☆1 ATK400
「俺のターン、ドロー。手札から手札断殺を発動。2枚捨て、2枚ドローだ。」
「手札交換か…嫌なカードを墓地に落としてんな〜」
手札から墓地へと落ちたカードを見て、嫌な顏するマキナ
「行くぜ!手札から【甲虫装機 ダンセル】を召喚。ダンセルの効果発動!墓地・手札から【甲虫装機】一体を装備できる。俺は墓地の【甲虫装機 ホーネット】を装備する」
ダンセルのライトアームにホーネットが装備していたランチャーが装備される
「装備されているホーネットの効果発動!装備状態のホーネットを墓地に送り、フィールド上のカード1枚を破壊する。俺はマキナの伏せカードを破壊だ!」
蜂の針のような弾丸が飛んで行き、伏せカードを刺し貫く。
DNA改造手術か〜下手すれば食われてたな
「ダンセルの効果発動。装備カードが墓地に行ったことにより、デッキから【甲虫装機】を呼ぶことができる。俺は【甲虫装機 センチピード】を特殊召喚する!」
ムカデを模した装甲を着たモンスターが登場する。赤トンボを模したダンセルと比べるとゴツい。
「センチピードの効果で墓地のホーネットを装備し、射出!もう一枚の伏せカードを破壊する。」
「その効果にチェーンして、永続罠【サイバーネットワーク】を発動!デッキから【サイバードラゴン・ドライ】を除外し、除外されたドライの効果発動!俺の場のサイバードラゴン一体をこのターンあらゆる破壊から無効化できる。俺はサイバードラゴンを選択する。」
ドライが0と1の数字で構成され、だんだんフェードアウトしていくと代わりにサイバードラゴンが光のコーティングを受ける。
「このターンで仕留めれなくなったか…」
早期決着を狙っていた紫苑は悔しさを顔に表す
「それだけじゃないぜ。サイバーネットワークが破壊された時、除外されている光属性・機械族を可能な限り特殊召喚し、この効果で特殊召喚されたモンスターは効果が無効化され、かつ俺はこの効果の発動したターン、バトルを行えない。まぁドライの一体だけだし、おまえのターンだから全く意味ないがな。」
【サイバードラゴン・ドライ】☆4 DEF800
「装備カードが墓地に送られたセンチピードの効果発動。デッキから【甲虫装機】1枚をサーチできる。俺は【甲虫装機 ギガマンティス】を手札に加える。」
「本当、甲虫装機とか効果が酷い!実質、2枚だけで俺の場のカード破壊されたんですけど!」
「いや、寧ろあのコンボやって逆にモンスター増えてる方がおかしいから!?」
インゼクターお決まりのコンボを決めて逆にモンスターが増やされるとは思っていなかった紫苑は驚く。
やっぱ、プロだよな〜。まぁ負けないけどね
久々の同格の相手にますます燃えてくる紫苑。その紫苑の表情を見て、ニヤリと笑うマキナも同じ気持ちのようだ
「手札から2枚のギガマンティスをダンセルとセンチピードに装備する。ギガマンティスが装備されたモンスターの元々の攻撃力は2400になる。行け、コアとドライを攻撃!ゼクトスラッシュ!2連撃!!」
2体の甲虫装機の両腕にカマキリのような大鎌が装備され、2体の機械をいとも簡単に切り裂く。
マキナLP4000→2000
「ぐぅぅ…くっそ、マジで倍返し食らったわ。いや、5倍返しか」
「1枚セットしてエンドだ。さぁ、どーする?」
挑発的な笑みを浮かべる紫苑
「いいね。やってやるよ。俺のターン、ドロー!「待った!」なんだよ!?」
「手札から【増殖するG】を捨てて、効果発動!このターン中相手が特殊召喚する度に一枚ドローできる」
「くそ、俺がサイバー使うからあらかじめ手札に加えておいたのか。厄介な…」
現在、マキナの手札はドローしたので4枚、紫苑は1枚なので手札アドは有利である。だが、特殊召喚を多用するので一気に手札を稼がれてしまう。
さて、どーすっかな〜。
「俺は手札から通常魔法【サイバー・リペア・プラント】を発動。このカードはデッキから光属性・機械族をサーチする効果と墓地の光属性・機械族をデッキに戻す効果があり、どちらか片方を選んで使用できる。だが、墓地に3体以上のサイバー・ドラゴンが居る時、両方使用できるぜ」
「断殺のときに逆に利用されたか。」
「俺は墓地のサイバードラゴンをデッキに戻し、デッキからドライをサーチするぜ。そして、そのままドライを通常召喚。こいつは召喚成功時、場のサイバードラゴンのレベルを全て5にすることができる。」
【サイバードラゴン・ドライ】 ☆4→5
「っ!レベル5が二体!?来るか!」
「おう!レベル5の機械族2体でオーバーレイ・ネットワークを構築!起動せよ!究極のサイバー!エクシーズ召喚!【サイバードラゴン・ノヴァ】!!」
【サイバードラゴン・ノヴァ】★5 ATK2100
2体のサイバーが光の球になると、赤い渦が形成されそこに吸い込まれていき、強烈な閃光が弾ける。
シンクロ召喚のソリッドビジョンもいいけど、エクシーズのもいいよな〜とのほほんと眼前で起こっている光景を眺めている紫苑。
光とともに召喚されたのは大きな機械の翼を持ち、黒の装甲に覆われ紅いラインが走った機体を持つサイバードラゴン。
「出たか、ノヴァ。だけど、マキナが特殊召喚したので1枚ドロー!」
わしゃわしゃわしゃと地面を埋め尽くす程の大量のご○ぶりが発生する。
なんだこの再現の差は!?エクシーズ召喚の時と差がありすぎだ!
マキナもこのビジョンにはひいている。って、そんな目で俺を見ないで!?俺は悪くない!
「俺はノヴァの効果を発動。X素材を一つ取り除き、墓地からサイバードラゴン一体を特殊召喚できる。」
「だけど、モンスターが特殊召喚されたので1枚ドローだ。」
「さて、どーするかな?俺は手札から【大嵐】を発動!これでカードを一掃するぜ」
甲虫装機達が装備していた武装もろとも嵐に吹き飛ばされてしまう
「だがしかし、装備カードが墓地に行ったことにより、ダンセルとセンチピードの効果が発動するぜ。【甲虫装機 ギガグリオル】を守備表示で特殊召喚し、【甲虫装機 グルフ】をサーチする。」
【甲虫装機 ギガグリオル】 ☆5 DEF1300
「厄介だな、ダンセルは潰しておくか。ノヴァで攻撃!その時、ノヴァの第二の効果発動!場のサイバードラゴンをリリースして攻撃力を2100ポイントあげる。よって4200だ!やれ、ノヴァ。エヴォリューション・ビックバン・バースト!!」
紅い光の奔流がダンセルを破壊し尽くし消滅させる
「うわあぁぁ!?やるな、マキナ」
紫苑LP3600→400
「ちっ。削りきれなかったか。カードを2枚伏せてエンドだ。」
紫苑
LP400
手札4枚
魔法・罠無し
場
【甲虫装機 センチピード】 ☆4 ATK1600
【甲虫装機 ギガグリオル】 ☆5 DEF1300
マキナ
手札1枚
魔法・罠伏せ2枚
場
【サイバードラゴン・ノヴァ】★5 ATK2100
「ここまで追い詰められたのは久々だな、マキナ。楽しいよ。」
ニコリと笑う紫苑だが、『さてどうやってこいつをぶっ倒してやろうかね?』という目をしている。それを察したマキナは大量の冷や汗を背中に感じる。
こいつ、マジでどーする気だよ。ノヴァが破壊されても後続が出てくるがそれも多分突破されるだろうな…
「俺のターン、ドロー!【手札抹殺】を発動して、全て手札を捨て、捨てた枚数分ドローできる。俺は3枚捨てたので3枚ドロー。続けて、センチピードの効果で墓地のグルフを装備し、さらに装備されているグルフを墓地に送ることでセンチピードのレベルを二つあげる。さらに装備カードが墓地に行ったことでセンチピードの効果発動!デッキからダンセルを手札に加ええ、守備表示で召喚し、墓地のホーネットを装備し、装備状態のホーネットを墓地に送り、右側の伏せカードを破壊!そして、デッキからセンチピードを特召喚!効果でホーネットを装備、ホーネットを墓地に送り、もう一枚の伏せを破壊する。さらにデッキから【甲虫装機 リシュオル】をサーチする。」
【甲虫装機 センチピード】☆3→5 ATK
【甲虫装機 ダンセル】 ☆3 DEF
【甲虫装機 センチピード】☆3 DEF
紫苑の場に2体のインゼクターが増え、マキナのバックを破壊し尽くす。残るはノヴァのみ。だが、紫苑の進撃はまだ終わらない
「はは、マジかよ。つえな、さすがだ紫苑。だが、これで終わりじゃないよな?」
「もちろん!まだ俺は満足できねぇ!俺はレベル5になったセンチピードとギガグリオルでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」
光球となった2体の甲虫装機が紅い渦に吸い込まれ、閃光がほとばしる
「虫たちの英雄よ!今、銀の鎧を身に纏い、指揮をとれ!圧倒せよ!【甲虫装機 エクサスタッグ】!!」
クワガタを模した銀色の鎧を着たモンスターが降臨する。その姿を見てダンセル達は跪き、敬意を示す。
「エクサスタッグの効果発動!X素材を一つ取り除き、相手の場・墓地のモンスターを装備する。俺はマキナのノヴァを装備し、この効果で装備しているモンスターの攻撃力の半分の値、攻守を上昇させる!ゼクトキャプチャー!」
エクサスタッグが掌から赤い光の帯をノヴァに向けて放つ。それに拘束されたノヴァは抵抗虚しく俺の場に連行される。
マジでと驚愕するマキナ
破壊ではなく、吸収。これではノヴァの効果で後続が出す事ができなくなった。
これ使うと大抵の奴が嫌な顔するから嫌なんだよな〜
これをプロ戦で相手のエースを装備した時にまるで親の仇を見るような目線で見られた時の光景を思い出した紫苑は苦笑いする。
まぁマキナはその辺のこと気にしないから楽でいいわ。やっぱりいい奴だよな、あいつ
「俺はX素材として墓地に送られたギガグリオルの効果発動!墓地の昆虫族を一体除外し、墓地のこのカードを場の甲虫装機に装備できる。俺はダンセルを除外し、エクサスタッグに装備する。さらに装備したエクサスタッグの元々の攻撃力は2000となり、貫通効果を得る」
【甲虫装機 エクサスタッグ】 ★5 ATK3050
銀の鎧にさらに重厚感溢れる装備品が追加され、より派手になるエクサスタッグ。重くないのか?
「俺はレベル3のダンセルとセンチピードでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れよ【虚空海竜 リヴァイエール】!」
ぱっくりと空間に裂け目が出来、そこから空色の長躯を持つ竜が現れる。
「2体目かよ…全く面倒な」
「まだまだやるよ。リヴァイエールのX素材を一つ取り除き、除外されているレベル4以下のモンスターを特殊召喚できる。俺はダンセルを特殊召喚し、ダンセルの効果で墓地のギガマンティスを装備する。」
再び裂け目ができるとそこから赤トンボを模した衣装を着た兵士ーーーダンセルが吐き出され、その手には二つの大鎌が持たれている。
【虚空海竜 リヴァイエール】★3 ATK1800
【甲虫装機 ダンセル】☆3 ATK1000→2400
「さあ、お待ちかねのバトルだ!一斉攻撃!!」
3体のモンスターがマキナを囲み、攻撃を放とうとするが何かに吹き飛ばされる3体
「何!?」
何が起こったと驚愕する紫苑
「なげーよおまえのターン。ついでに俺は墓地の【超電磁タートル】の効果を発動したのさ。」
確かによく見れば、マキナの周りを磁力のカゴが囲っている。
「うわぁ…またその亀かよ。なんかそいつに因縁でもあんのかよ」
先日戦ったカイザーにもトドメをさす際に使われ、1ターンの延命を許している。使われた側として不愉快極まりない。紫苑はないわーという表情をしている。
「これで俺のターンが回ってくるな。さあ、エンドしろよな」
総攻撃を難なく止めたマキナはドヤ顔で紫苑を挑発する。
「くっ…カードを1枚伏せ、エンド。さぁ、マキナやれるもんならやってみろ!」
同じく挑発で返す紫苑。
「あぁ、やってやる!ドロー!来たか!カードを1枚伏せ、手札から【命削りの宝札】を発動!」
「はぁ!?ここでドローカードとかふざけるなよな!デステニードローにも程がある!!」
「言ってろ!1ターンで俺の布陣を壊滅させたり、攻撃力2000越えを出すのが朝飯前の奴にはデステニードローでもしなきゃ勝てないだろ!」
え?そうなの楽勝じゃねと首を傾げる紫苑。
「ぜってぇ、一泡吹かせてやる!効果で5枚になるようにドロー!来た!まず、サイクロンで伏せカードを破壊し、俺は墓地の光族・機械モンスターを計6体を除外し、【サイバー・エルタニン】を特殊召喚!そして、エルタニンの効果でおまえのモンスターを全て墓地に送るぜ!コンステレイション・シージュ。」
【サイバー・エルタニン】☆10 ATK3000
エルタニンの放った光によって、場のモンスターが一掃される。
あーあ、せっかくマキナに対抗してエクシーズしたのに…なんとも儚い
「さらに2体目の【サイバードラゴン・コア】を召喚し、効果で【サイバー・リペアプラント】を手札に加える。そして、機械複製術を発動!デッキから3体目のコアと【サイバードラゴン】を特殊召喚するぜ!」
これはちょっちまずいか?いや、まだ大丈夫!
「そして、手札から融合を発動して、場の3体のサイバードラゴンで融合召喚!現れよ、【サイバーエンドドラゴン】!」
【サイバー・エンドドラゴン】☆10 ATK4000
「またそいつか…俺はサイバーに縁でもあるのかね」
なぜサイバー使いはこうもサイエンを出してくるんだよ!初手札にサイバー3枚とパワボンはおかしい!
「バトルだ!行け、エルタニン!ドラゴニス・アセンション!。サイバー・エンド!スーパー・ストリデント・バーストォ!」
エルタニンは眼前に光を収縮し、エンドは鎌首をもたげ、紫苑へとレーザー光線を放つ
…が、リーンゴーンリーンゴーンと鐘の音が響き、2体の攻撃を中止させる
「何!?」
「超電磁タートルの意趣返しだ!手札から【バトルフェーダー】の効果発動!バトルフェイズを強制終了させ、このカードを守備表示で特殊召喚!」
【バトルフェーダー】☆1 DEF0
「はは、マジかよ。そんなカードを隠し持ってやがったか…俺はカードを一枚伏せてエンドだ!さぁ、次がおまえのラストターンだぞ、紫苑。」
紫苑
LP400
手札2枚
魔法・罠無し
場
【バトルフェーダー】☆1 DEF0
マキナ
LP2000
手札1枚
魔法・罠伏せ2枚
場
【サイバー・エルタニン】☆10 ATK3000
【サイバー・エンド・ドラゴン】☆10 ATK4000
「俺のターン、ドロー!あ…これはダメな奴が来た…」
紫苑は今ドローしたカードを見て、どうしようか迷う
これで確実に勝てるけど、下手したら死ぬぞ……マキナが
「おいおい、これはおまえの憂さ晴らしなんだから全力でぶつかってこいよな!!」
「はぁ…わかった。やってやるよ!手札からサイクロンを発動して伏せカードを破壊だ」
「ちっ…チェーンして【リミッター解除】発動。これで俺の機械族の攻撃力は2倍になる。」
【サイバー・エルタニン】☆10 ATK3000→6000
【サイバー・エンド・ドラゴン】☆10 ATK4000→8000
「このまま、エンドしてもいいけど…このターンで終わらせる!俺は墓地の
ホーネット、ダンセル、センチピード、リシュオル、ギガマンティス、ギガグリオル、エクサスタッグ。計7種類の闇属性モンスターを除外して、
降臨せよ【究極宝玉神 レインボー・ダーク・ドラゴン】!!」
『GYAAAAAAAAAAA!!!!!!!』
禍々しい咆哮をあげながら、遊戯王の神の一柱が降臨する。
青かった空は分厚い雲に覆われるという神が召喚される時、特有の気象現象が起こる。
この時、宝玉獣とその友は一斉にデュエルアカデミアの方向を向いたとか…
「おいおい、これって流石にヤバイだろ…」
少し前に紫苑を挑発した自分を殴りたい。というより紫苑にデュエルを挑んだこと自体を後悔するマキナ
こいつの威圧感はヤバイな…俺、死ぬかも
ダラダラと背中に冷や汗が流れる
「レインボー・ダークの効果発動!墓地・場の闇属性モンスターを全て除外し、その数×500ポイント攻撃力が上昇する!俺が除外したのは、ホーネット、ダンセル×2、センチピード×2、バトルフェーダー、グルフの7体だ。よって攻撃力3500アップ!ダークチャージ!」
【究極宝玉神 レインボー・ダーク・ドラゴン】ATK4000→7500
レインボー・ダークの首元に埋め込まれた7つの宝玉が黒い閃光を放ち、その身に禍々しいオーラを纏う。
「し、紫苑…じ、慈悲は?」
「ない!!」
にっこりと笑顔をマキナに向ける。がっくりと肩を落とすマキナ
「終わりだ。レインボー・ダークでエルタニンを攻撃!レインボー・リフレクション!!!」
『GYAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!』
虹色の光線がエルタニンを焼き、マキナへととどめをさす
マキナLP2000→-500
「おーい、マキナ〜………・・・・返事がない。ただの屍のようだ…」
マキナの死によって終了したことにより、アカデミアを覆っていた雲は晴れ、元の快晴の青空が見える
「死んでねぇから!?勝手に殺すな!!!」
「ちっ!」
「なぜに舌打ち!?俺、お前になんかしたか!?」
ギャグ補正により生きていたマキナはすかさず紫苑へとツッコミを入れる。多分、普通は死んでる。
◆
「てか、なんだよ。あのモンスターは!俺は精霊のこととかよく知らんが、あれは神の力を持ってるだろ!」
紫苑の肩を掴みに前後に勢いよく揺さぶる
「ちょ、まっ…て!脳が揺れるから!!」
「あ、すまん。」
我に返ったマキナはようやく紫苑を揺するのをやめる
「う〜…まだクラクラする…」
さっきので酔ったのか足元がおぼつかない紫苑
「で?さっきのは?」
「はは、教えん。俺にも秘密の一つや二つあるんだよ」
悪びれもせず言う紫苑。だが、実際は相当焦っている。
精霊界に行った時に滅びろ、邪神めとか言って攻撃したきたレインボーを返り討ちにして、邪神の力で隷属させたら、ダーク化しました。なんて言えない
「まぁ、いいさ。誰にも言いたくないことくらいあるだろうしな。それにようやく元のおまえに戻ったから、よかったぜ」
それだけ言うととっとと島を後にしてしまうマキナ
その後マキナは社長に
遅い!ただ取りに行かせたのに遅過ぎるという理由でアタッシュケースでダイレクトアタック(物理)を食らったとか…
マキナ「解せぬ…」
後書き
まさかのフィニッシャーがレインボー・ダークw
やっぱ、甲虫装機は強いね!
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