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機神呼嵐デモンベイン

作者:ハイド
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序章「プロローグ・・・って響きはいいよね」

 
前書き
はじめましての方ははじめまして。お久しぶりですの方はお久しぶりです。
ハイドと言います。
早速ですが、この作品を読むに当たって以下の注意事項をお読み下さい。

・この作品はクレヨンしんちゃんと機神咆哮デモンベインのクロスオーバーです。

・なお、この作品ではデモベ主人公たる九郎ちゃんは出てきません

・クロス元が元なのでキャラ崩壊が激しいかもしれないです。

この3つに耐えれないという方は回れ右をしてお戻り下さい。
では、始まります。 

 
 宇宙・・・、果てない、限りない星々の海。この無限の虚空の遥か彼方、孤独の世界のすぐ裏側・・・蠢く怪異の存在を、迫る脅威の存在を、誰が識る。人知を超え、狂気をも超えた領域で、世界と怪異は侵し合い、犯し合い、冒し合い、幾星霜・・・それでもなお続く。なお巡る。未来永劫、過去永劫。
 そして現在、この瞬間もなお、そして現在、この瞬間もなお、終わりは、恐らくないのだろう。見て知らぬ時の後には、死もまた死ぬる定めなれば。


 その中にある一つの星・・・蒼い星、我々が住まう星。地球。そこの衛星軌道上で、一つ流星の如き速さで疾走しているものがあった。その姿は人に近い姿であるが、人より遥かに大きく、そして機械的であった。そう、機械の巨人である。
『-諦めろ』
 何処からか声が響く。それと同時に、闇黒の空間から光が走った。それが収まると同時にもう一体の機械の巨人が現れる。それはまるで体の全体をマントで隠したように見える漆黒の巨人であった。
『幾ら最強と言われる貴公の鬼械神「アイオーン」と言えど術者無しでは、余の「リベル・レギス」には敵うまい。降伏しろ、さすれば命までは取らぬ』
 漆黒の巨人『リベル・レギス』の降伏勧告には耳を貸さず機械の巨人『アイオーン』は右手に一丁の拳銃を出現させるとそれをリベル・レギスに向かって発砲した。
-グワッ!
 弾丸はリベル・レギスに着弾すると大爆発を起こした。だが、着弾する前にリベル・レギスは障壁を発動。キズ一つもなかった。
-ドウッ!ドウッ!ドウッ!
 続けざまに発砲。だが、リベル・レギスの障壁は全く打ち破れない。
『無駄な事を・・・』
 そう呟くと同時に、リベル・レギスは障壁を消すと右手をかざした。
『ン・カイの闇よ』
 そう唱えると同時に、右手から何個も漆黒の球体が現れアイオーンに飛来する。それを回避するアイオーン。5発ほどは無事に回避するも、6発目は回避不可能な方向に迫る。
『っ!』
 アイオーンは持っていた拳銃を投げ、相殺させた。だが、続けざまに黒い球体はアイオーンへと迫る。咄嗟に防御障壁を張るアイオーン。だが、球体が着弾、爆発するほどに障壁にヒビが入っていく。そして・・・、
-パリィン!
『くあぁっ!!?』
 防御壁が破れ、球体がアイオーンに直撃する。爆発に包まれるアイオーン。装甲は剥がれ中の機械がむき出しになっておりダメージの大きさを物語る。撃墜されるのも時間の問題だろう。
『何ッ!!!?』
 アイオーンは覚悟を決めると、リベル・レギスに突進。驚きの余り反応が遅れリベル・レギスはそれを食らってしまう。そのままアイオーンはバーニアを吹かせるとリベル・レギスを押す。その先は大気圏!
『貴公・・・、余を道連れにするつもりかッ!?』
『うおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!』
 雄たけびを上げながらリベル・レギスを大気圏に押し込もうとするアイオーン。このまま押し込めるか!?その時であった。
『往生際が悪いぞ!』
 リベル・レギスはアイオーンの頭を掴むと、引き剥がし放り投げた。大気圏へ落ちていくアイオーン。
『堕ちろ』
 止めの魔弾をアイオーンに放つ。それはアイオーンに狙いたがわず当たると眩い閃光が迸った。炎を上げアイオーンだった残骸が地球へと落ちて行き・・・やがて見えなくなった。


 アイオーンが地球へと堕ち静寂を取り戻した宇宙・・・、リベル・レギスは暗き闇黒の海で蒼い星を見ていた。
『損傷率33%、戦闘性能18%低下。駆動システム、及びメイン動力に一部損傷あり・・・追跡しますか?マスター』
 リベル・レギスから女性の声が響き渡る。暫くの静寂の後、再び男の声が響いた。
『否・・・構わん』
 それと同時に、リベル・レギスのコクピットが開き、そこから一人の男が現れた。金髪の髪、金色の瞳・・・街中で歩けば10人中10人の女性が振り向くだろう。そんな美少年であった。
「アレは間違いなく、あの街に落ちる。全ては運命のままに・・・、そして運命の輪は常に余の手の中にある」
 少年の言葉に、女性の声はイエス、マスター。と答えた。
『万物はマスターの下に集い、傅き、従うのが正しい姿。総てはマスターの御心のままに』


原作 臼井儀人『クレヨンしんちゃん』×ニトロプラス『機神咆哮デモンベイン』

 少年は見つめる、鋼の巨人の上で・・・傲慢なやさしさを持つ絶対者の眼で・・・。そう、愛おしむように、憐れむように、嘲るように。

作 ハイド

 そして待つ。いずれ現れる宿敵を。異形の知識を駆り、異形の巨人を駆る者を・・・。

機神呼嵐 デモンベイン


-テメェら!それでも魔を断つ剣がついてんのかァァァァァァァァァァァァァァ!! 
 

 
後書き
次回から、われらがしんのすけが登場します。 
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