~MHO~ モンスターハンターオンライン
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
決着
雪山・エリア8
噛みちぎられた左腕の切断面から血液じみた光点が無数に振り撒かれる。そしてHPバーの下に部位欠損アイコンが点滅する。すかさず、ティガレックスは口を開け、私に食いかかるが───
キ「口閉じやがれ!!」
バチィン!
テ「ギャオ……!?」
キリトのフルミナントブレイドの電気を纏った切り上げがティガレックスの顎を閉じさせる。そして、閃光玉の眩しい光がティガレックスの視界を失わせる
ア「レイア、大丈夫?」
レ「ごめんなさい……私のミスよ…」
キ「アスナ!閃光玉が効いてるうちにレイアを連れて退いてくれ!!」
モ「こいつは俺達が相手する!」
ア「分かったわ!」
別エリアに行く途中、雪の上に落ちているヤミノヒツギを拾うが、重すぎて片手で持てない。アスナに手を貸してもらい、何とか持ち上げる。確かに私はこのまま戦っても邪魔にしかならない。二人が無事であることを祈りながら別エリアに移動する
雪山・エリア7 旧キャンプ場跡
私は今、アスナと一緒に残りのシビレ罠を仕掛け、残りの爆弾をセットして、ティガレックスが来るのを待っていた。エリア移動する時にティガレックスのHPは半分以下になっており、後は爆弾を当てればティガレックスは倒れる。だけど、ティガレックスがちゃんとこっちに向かってくれるか……それだけが心配である
ア「キリト君とモーラン大丈夫かな……?」
レ「今は信じて待ちなさい。あの二人が簡単にやられるはずないでしょ」
何分か経つとエリア8から出たキリトとモーランが息を切らせながらこっちに来る。二人で何とか凌いだみたいだ
レ「よく頑張ったわね。後、回復薬飲んでおきなさい」
キ「……ああ、分かった」
モ「………すっげぇ疲れた」
ア「皆!来たよ!!」
雪煙を上げながら上空から降りてくるティガレックス。これで……決着が着く。さぁ、来なさい!!
同時刻。ポッケ村集会所
サ「………ううん……ここは…」
カ「お、気がついたか」
気がついたサチはゆっくりと体を起こす
カ「ここはポッケ村の集会所。キリトがここまで運んだんだよ」
サ「キリトが?………そういえばキリトはどこにいるの?」
カ「仲間の仇を討つためにティガレックスの討伐にいったぜ」
俺がそう告げるとサチの目から涙がポロポロと落ちる。え?ちょ、何かこれ俺が泣かせたような絵になるんだけど!?
サ「すいません……仲間があのモンスターに殺されたのを思い出して……」
カ「そ、そうか…びっくりした………」
カ「ほらほら泣かないで。いい子いい子」
カナミがサチの頭を優しく撫でる。何かお母さんが娘を慰めてるような光景みたいだな。サチが少し落ち着いたところで事情を説明した
サ「それでキリトはまだ帰って来てないんですか……」
カ「まぁ、私達の仲間もいるから大丈夫だと思うけど……」
カ「何かトラブルが二つや三つあったとしても命までは失わないぜ」
今からでも助けに行きたいが、俺とカナミはキリンとの戦闘でかなり体力を消耗している。とにかく無事に帰って来ることを祈ることしかできない
雪山・エリア7 旧キャンプ場跡
レ「ど……どうなってるの?」
ア「なんでこっちに来ないの!?」
ティガレックスは様子を伺っているのか、こっちに向かって来ない。あと少しで勝負がつくのにこのままではシビレ罠の機能が失ってしまう!
テ「ギャオン!!」
キ「罠を飛び越えた!?」
罠を飛び越えて、ティガレックスはキリトに向かって噛み付き攻撃をし、キリトはガードするが途中で崩れてダメージをくらう。私は最後の閃光玉を投げ、目を眩ませる
キ「悪い……助かった」
ア「どうするの!?このままじゃ……」
レ「待って!!今考えてるわ!」
くっ…………また作戦の変更をしないと。でも、どうすれば……
回復薬も全員底をついている。もう少しで機能を失うシビレ罠。閃光玉も無い。絶望的な状況
レ「………撤退しましょう」
モ「て……撤退!?何でだよ!後、少しなのに!!」
レ「もう無駄よ!!命をかけて抗ってもここで倒れたら無意味よ!!」
キ「……俺は引き下がらない。仲間の仇をとるんだ!!」
レ「撤退って言ってるでしょ!!これ以上は無理よ!」
キ「俺は最後まで諦めない!!それが最悪な状況でも!!」
大剣を引き抜き、ティガレックスに突撃するキリト。その隣に赤いレウスSを装備してるカリトの姿が重なる。そうだ……カリトは最悪な状況になろうが果敢に挑んだ。死という恐怖がありながらも諦めず……
テ「ゴワオォ──────!!!!」
キ「喰らえ───!!!!」
キリトのフルミナントブレイドがティガレックスの頭に雷を纏った大剣が深く斬りこむ
テ「ゴォアア────!!!!!!」
カチンッ バチバチバチッ!
怯んで、後ろに下がったティガレックスが運良くシビレ罠に掛かった
レ「後は起爆して終わりよ!!」
小ぶりな石ころを設置してる爆弾に投げると、火薬臭い爆風と炎がティガレックスを包む
テ「ゴアァァ………………」
ドズンと音を立て、ティガレックスは朽ち果てるようにガラスの破片が飛び散り、戦いが終わった
ポッケ村・集会所
ティガレックスを討伐してきたレイア達は帰ってきた。四人はずいぶんと疲れており、激戦を繰り広げたようだ
ア「おー戻って来たのカ。ご苦労さン」
カ「アルゴか。見てのとおり全員疲れてるよ」
ア「見れば分かるヨ。ありゃ?キー坊はどこにいッタ?」
ア「ティガレックスの狩猟の後『サチを頼む』って言って、どこかに行っちゃったわ」
あいつ……また俺に押しつけやがったな。俺はため息をこぼしながら、コーヒーを一気飲みする
カ「サチ。お前これからどうすんだ?」
サ「私は死んだ仲間の分まで強くなりたい……カリトについていく」
カ「俺達について行くならそれなりの覚悟が必要だが……いいのか?」
サ「大丈夫。ここで立ち止まるなんていやだもん」
そこまで本気なら………仕方ねぇか
カ「分かった。ついてきていいぜ」
サ「ありがとう!皆さん、これからよろしくお願いします!!」
レ「ええ、これからよろしくね。サチ」
カ「よろしくね!!サチちゃん!!」
ア「………よろしく///」
モ「また子猫ちゃんが増えたn(ボコッ)ぐふぅ!」
カ「まぁ、毎日騒がしいがこれからよろしくな」
サチは笑顔で頷き、そしてその夜集会所でサチがパーティーに入った記念に宴をした
おまケルビ
キリトside
俺はレイア達とティガレックスを狩猟した後、またソロに戻った。雪山を降りて、俺はココット村という所に来ていた。宿の隣に何やらでかいリュックを背負ったNPCがいた。気になったので話しかけてみる
ネコ婆「お〜う。ハンターちゃん、よう来たなぁ。オトモアイルーを雇いたい子がおったら言ってけろぉ」
キ「………オトモアイルー?」
はじめて聞いた言葉に戸惑っていると、目の前にウィンドウが現れる。そこには名前や性格が書かれていた。雇い料は安いので一応、適当に雇ってみた
ネコ婆「その子にするのかい?雇い料は1000コルやでぇ」
キ「あ、はい。雇います」
ネコ婆「大切にしてけろよ。雇いたいたかったら、いつでも言ってけろ」
会話が終わると、俺の横に一匹のネコがちょこんと立っていた
?「あんたがオイラの旦那さんかニャ?これからよろしくニャ!」
キ「よ……よろしく。えっと…名前は……」
?「オイラの名前はモリーだニャ!!ちゃんと覚えて欲しいニャ!!」
キ「わ、悪い。よろしくな、モリー」
モ「こちらこそよろしくニャ!!」
こうして俺に相棒(?)が出来た
後書き
オトモアイルー
名前・モリー
武器・マカライトネコピック
頭パーツ・どんぐりネコヘルム
胴パーツ・どんぐりネコメイル
毛並み・漆黒
攻撃方法・爆弾とブーメラン
性格・チャンス派
攻撃力・44
防御力・35
コメント・隙を逃さず攻め込むニャ!
ページ上へ戻る