魔法使いと優しい少女
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第1話 魔法使いと少女
前書き
魔法はオリジナルです。
ー?ー
俺は片手にドーナツの袋を持ちながら学校に向かっていた。
?「やれやれ、早くいかないと遅刻だな。」
俺はバイクに乗りながらそう言った。
〜校門前〜
俺はバイクから降りた。
?「スモール。」
俺はそう言った瞬間バイクは小さくなった。
俺は魔術師と呼ばれている。
まぁ、あだ名ではない。
俺の先祖で1人だけ俺と同じ魔術師が居たらしい。
友達からはバレないようにしている。
?「ふぁあああ。」
俺はあくびをしながら校門に入った。
先生「おい、神山!お前また変な格好で学校に来るな。」
俺の服装は通ってる学校の服装には少しズレている。
本来は白いブレザーだが俺はそれが気に入らずに学ランに紅い線を入れたオリジナルを着て学校に通っている。
?「仕方ないすよ。だってここの制服ダサいんすから!」
俺はそう教師に言った。
教頭「何ですって!私が考えた制服がダサいですって!!」
後ろには教頭が立っていた。
?「ああ、俺は俺の道を進む為だけにこの学ランにしたんだ。あんたの考えたブレザーよりましだしな。」
俺はそう言った。
教頭「ムッキー!!」
俺は校舎に入って自分の上履きを履いた。
〜2年1組〜
俺は自分の席に座って空を眺めていた。
男子A「よう、狼牙!相変わらず空を見てんだな。」
話しかけてきたのは高1の時に仲間になった奴だった。
狼牙「よう、ああ俺は空を見るのが好きだからな。」
俺は空を見ていると思い出す。
あの時自分に力がなく仲間を傷つけてしまったことを。
だが今はそんな事は関係無くなった。
担任「おーしお前ら席に座れよ。」
先生が入ってきた。
狼牙「暇だな。」
俺はそう呟きながら空を見ていた。
担任「今日は転校生を紹介する!」
そう担任は言った。
男子A「女の子ですか?」
そうさっき話をしていた奴が言った。
担任「ああ女の子でかなり可愛い。入れ。」
中に入ってきたのは小さな体の女の子だった。
?「能美ゆたかです!」
銀髪の美少女に俺は少し戸惑った。
担任「え〜。能美は山口県から転校してきた。東京に来たのは父親の仕事の都合だ。」
そう担任は言った。
俺は能美の姿をじっと見た。
儚げでどこか守ってやりたくなる。
担任「あ〜。能美の席は神山の隣だ。」
そう担任は言った。
ゆたか「はい。」
俺は能美が近づいてきて胸の鼓動が速くなった気がした。
ゆたか「あの、二年間よろしくね神山君。」
そう能美は言った。
狼牙「ああ、よろしく。」
俺は外を眺めながらそう言った。
〜昼休み〜
俺はすぐに立ち上がり学食に向かった。
ゆたか「あ、あの神山君!」
能美が俺に話し掛けてきた。
狼牙「うん?何だ?」
俺は財布を片手に持ちながら聞いた。
ゆたか「あの、一緒にお昼食べませんか?」
そう能美は言った。
狼牙「俺より他の女子と食えば良いんじゃないか?」
俺はそう言った。
ゆたか「あの、私神山くんと仲良くしたいんです!」
そう能美は言った。
狼牙「解ったよ。」
俺はそう言った。
ゆたか「え!?」
能美はかなり驚いていた。
狼牙「ただし!俺は今からパン買いに行くから先に屋上に行っててくれ。」
俺はそう言って購買に向かった。
-ゆたか-
初めて来た東京の高校ここで何年間は暮らさないといけない。
友達はできるか不安だったけど。
すぐに友達ができた。
屋上でお昼なんて何だかロマンチックだな。
ゆたか「フンフンフン♪」
私は鼻歌を歌いながらケータイを見ていた。
狼牙「よう、お待たせ。」
出入口には神山くんが立っていた。
ゆたか「買いたい物買えた?」
私はそう神山くんに聞いた。
狼牙「ああ、何とか。」
中を見るとカレーパンとサンドイッチとオニギリ×3つ入ってた。
狼牙「いただきます。」
神山君はパンを食べながら空を眺めていた。
ゆたか「ねえ。」
私は神山君に訊ねた。
狼牙「何んだ?」
神山君はパンを食べながらさっき買ったのかお茶を飲みながら私の方を向いた。
ゆたか「神山君は空を見るのが好きなの?」
私はそう聞いた。
狼牙「ああ、昔からな。」
そう神山君は言った。
ゆたか「私も好きだよ。青空好きだよ。」
そう私は神山君に言った。
狼牙「俺はどんな悲しいときでもいつも空を眺めていたな。」
そう言った時の神山君は少し悲しそうだった。
だけど神山君はすぐに笑顔に戻った。
-狼牙-
俺は能美と昼飯を食べ終えて教室に戻った。
昼休みはゆっくり眠ることにした。
体力はかなり残しているが夜の仕事を考えると後々疲れが残ったりする。
だから大抵昼休みは眠っていることが多い。
〜放課後〜
俺は魔法を使用してバイクを出現した。
狼牙「さて、帰るとしますかな。」
俺はこの街で一番大きな木の上で夜が来るのを待った。
〜夜〜
俺はバイクに乗り学校に到着した。
学校には誰も入れない結界を発動した。
〜校舎内〜
俺は魔法で自分の愛用の武器[炎獄村雨]を召喚した。
俺は炎獄村雨を片手に持ちながら校舎内を歩いた。
後ろから何かの気配を感じた。
俺は背中に天使の翼を発動した。
狼牙「エンジェルウイング発動!」
白い翼を羽ばたいてアンデットモンスターの殲滅に向かった。
俺はどこに化け物の気配がするのか目を閉じて探った。
三階の俺のクラスだということが解った。
俺は三十㎞の速さで飛行した。
すると校舎で人影を見た。
俺はそれを後にしてアンデットモンスターの殲滅に向かった。
〜三階〜
俺は辺りを見渡すと後ろにアンデットモンスターが出現した。
狼牙「なるほど、リザードスコーピオンか。」
俺は炎獄村雨を片手に持ちながら体を回転してリザードスコーピオンに攻撃を仕掛けた。
リザードスコーピオンのボディはかなり固かった。
俺は炎獄村雨に氷と風を融合した魔法を発動した。
狼牙「ブリザードエアー!!」
俺はそう言った瞬間氷の風が炎獄村雨に集中してそれを斬撃にして放った。
氷のカマイタチはリザードスコーピオンに直撃した。
その瞬間リザードスコーピオンは氷漬けになった。
俺は炎獄村雨を鞘に戻した。
俺はリザードスコーピオンを炎獄村雨で力一杯頭の部分を真っ二つにした。
中からアンデットカードが出てきた。
アンデットカードとはアンデットモンスターの特殊能力を封印したカードである。
まぁ俺はそれをカードケース入れている。
今まで集めたカードはざっと8枚だ。
俺は天使の翼を解いた。
カラン。
するとまた物音が聞こえた。
俺は炎獄村雨を鞘から抜いてその場所まで走り出した。
〜曲がり角〜
俺は廊下の角を曲がると影を見つけた。
俺は炎獄村雨を片手に持ちながら影に炎獄村雨を突き刺した。
闇魔法の1つの影刺しを発動した。
影を突き刺すことで敵を動けなくさせる魔法だ。
俺は影の本人の腕と胸を掴んで目の前に氷の槍を出現させた。
?「あ、あの私は何も見てません。だから命だけは助けてください。」
その声は能美の声だった。
狼牙「その声は能美か?」
俺は片手が能美の胸を掴んでいることに今気づいた。
〜2分後〜
俺は影刺しを解いた。
ゆたか「それにしてもどうして神山君が夜の校舎に居るの?」
そう能美は聞いてきた。
狼牙「ああ。ちょっと野暮用でな。」
俺はそう言って炎獄村雨を魔法で消した。
ゆたか「ねえ。探して欲しいものがあるんだけど。」
そう能美は言ってきた。
狼牙「何を探してるんだ?」
俺はそう聞いた。
ゆたか「お姉ちゃんが誕生日プレゼントでくれた猫のブレスレッド。」
そう能美は言った。
狼牙「なら、探すとするか。」
俺はそう言った。
ゆたか「良いの?」
能美はそう聞いてきた。
狼牙「別にいいぜ。その代わり明日は学校は休みだ。だから俺と買い物を付き合ってくれ。」
そう俺は能美に言った。
ゆたか「え?それでいいの?」
能美はそう言った。
狼牙「ああ。俺さ欲しい服があるからさ。」
俺はそう言ってブレスレッドを探した。
ゆたか「あ、待ってよ。」
能美は俺の後ろを付いてきた。
-ゆたか-
私が忘れたのに神山君は一緒に探してくれるのはとっても嬉しい。
だけどどうして関係ないのに探してくれるんだろう。
私はそれが気になって仕方なかった。
狼牙「おい、探してたのってこれか?」
神山君はそう聞いてきた。
ゆたか「え?見つけたの。」
私はそう聞いた。
狼牙「ああ。適当に探したらあったぞ。」
そう神山君は言った。
私は神山君と一緒に学校の外に出た。
神山君はバイクに乗ってヘルメットを片手に持ちながらそれを被ろうとした。
狼牙「おい!」
神山君は私にヘルメットを下投げで渡した。
ゆたか「わわ。」
私はそれを何とかキャッチした。
狼牙「後ろに乗れ!」
そう神山君は言った。
ゆたか「え?」
私はどういうことか解らなかった。
狼牙「家まで送ってやるよ。」
そう神山君はそう言った。
ゆたか「え?でも悪いよ。」
私はそう言った。
狼牙「いいから。早く乗れ。」
そう神山君は言った。
ゆたか「う、うん。」
私は言われるがまま神山君のバイクの後ろに股がった。
神山君の背中はとても大きくて何だか安心してしまう。
〜能美家〜
私は家に到着すると私はバイクから下りてヘルメットを神山君に返した。
狼牙「明日の待ち合わせ場所だけどよ。お前の家の前に集まるわ。」
そう神山君は言った。
ゆたか「うん。別に構わないよ。」
私はそう言った。
狼牙「んじゃあな。」
ブウウウウウン。
バイクを走らせて私の家を後にした。
ゆたか「胸が苦しいな。優しい人だったな。」
私はそう言って自分の家に帰った。
続く
後書き
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