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リュリュちゃん日記

作者:あちゃ
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ソルムンド暦177年9月23日(ソルムンド暦177年9月21日の出来事)

この日も朝から大移動。

皆さんとお喋りをしてみると、良い人ばかり!
泥棒はいけない事だと解っているのです……
でも泥棒しないと生きていけない……そんな世の中、間違ってますよ!
お父さんが居れば、きっとそんな事にはなってなかったと思います!

さて、何とかお昼過ぎにはサンタローズへ到着。
女の子は私の家…つまり教会で寝泊まりを……
男の子は宿屋で寝泊まりしてもらう事に。
サンタローズじゃ教会と宿屋ぐらいしか大きめな建物は無いのです。
必然的にこうなります。

しかしベッドの数は圧倒的に足りません。
だから申し訳ないけど床で寝てもらう事になるのですが、せめて布団だけでも揃えないと………
私もお母さんも…マリソルさんやナタリアさんまでもがサンタローズを走り回り、みんなの布団を確保しました!
これでなんとか夜を迎えられそうですね。

孤児の皆さんが、教会の床で雑魚寝をしているのに、私だけ柔らかいベッドで眠るなんて出来ませんよね!?
だから私も、皆さんと一緒に礼拝堂の床で寝る事にしました。

デルコさんが急いでラインハットに戻り、ヘンリー様に直訴をすれば、直ぐに彼等を迎えに来てくれるはずです!
だから私もそれまではベッドじゃ寝ません。………ちょっとの辛抱ですから。
そうしたらお母さんまでもが礼拝堂の床で寝ると言い出しました!
しかもマリソルさんやナタリアさんまでも!

何だか楽しくなっちゃいました。
だから私……「女の子だけで、一緒に雑魚寝するのって楽しいですね!」って言ったんです。
そうしたらマリソルさんがお母さんを見て……「女の『子』?」って言うんですよ!
もう……酷いと思いませんか?
お母さんだって『女の子』ですよ!

そう言ったらお母さんが…「いいのよリュリュ……アナタのお父さんは分かってくれるから! そう言う酷い事を言う子は、リュー君に嫌われるのだから!」って!
言われたマリソルさんは……「いや~ん! リュカさんに嫌われたくな~い!!」って大騒ぎ!

そこからお父さんの話で盛り上がりました!
お母さんとマリソルさんが、お父さんの逸話を色々話してくれるんです。
私だけじゃなく、他の女の子達も興味津々!
うん。やっぱりお父さんは格好いい!




 
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