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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。「永久の愛を」《1st》

作者:斎藤海月
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第二章
新たな旅
  出航。3

今いる所から輪の中をよく見渡せそうな近くの木へ移動し、


何が起きているのかを見た時・・・・・・


蛆虫(海賊)と蛆虫(海兵)が派手に乱闘をしていた


しかも蛆虫(海賊)の中には見覚えのある奴までいる


えーっと・・・名前は・・・何だったかな?


確か・・・超新星のルーキーで話題になった奴なんだけど


やっぱあたしさすがだわ。


自分で自分を褒めるのはどうかと思うけど、


やっぱさすがだわ。


蛆虫興味ないからそういうのは覚えないもんね。


何回も何回も辛抱強く教えて貰えれば覚えるけどさ、


村長が人間の新聞を読んでた時にたまたまチラ見したぐらいだったから


・・・・・・まあ覚えてる訳ないか(笑)


それから・・・あの巨人並の男も見た事ある


もちろん新聞でチラ見程度だけど。


・・・・・・・・・まあいいや、そんな事よりレオン達を探さないと


どこにいるんだ・・・・・・ろ?


戦桃丸「麦わらは何処だァァァァァァ」


リノ「げっ・・・」


出たよあの蛆虫・・・!


何だかんだ言ってあたしの後を追って来る!!!


海軍にいた時だって「お前は海賊だ」とか言って追い掛け回すし!!!


もう本当嫌あの蛆虫!!!


あぁぁぁ・・・早く探さないと!!!


じゃないと今度はレオンに被害が出る!!!


戦桃丸「お前ら!本物の麦わらを探せ!


それからこの中にいる奴ら全員!賞金首の高い順に血祭りにしていけ!!」


リノ「え?え・・・?え?」


あの蛆虫野郎がそう言った瞬間、


あたしに向かって一つの大きな弾丸が飛んでくる


けどあたしよりも先に反応した盾が瞬時に守ってくれると


弾丸が爆破され、黒い煙が消えて無くなるまで盾があたしを囲んだ


煙も無くなった事でようやく盾も無くなったかと思いきや・・・・・・


ほぼ全員があたしに目を向けていた


戦桃丸「お前は・・・!海姫!!何故お前がここにいる!!!」


リノ「このクソ野郎!!何で無関係なあたしに攻撃する訳!?」


戦桃丸「ワイがコイツらに賞金首の高い順に血祭りにしていけと言ったからだ!!」


リノ「ドヤ顔してんじゃねええよ!!もしもさっきので当たってたらどうするの!?」


戦桃丸「当たってたらお前はそこまでの人間だ、って事だ。


 だがお前は何かをして弾丸を爆破させた、だからお前には六億という懸賞金がついている・・・・・・違うか?」


リノ「確かに」


「おい!」


「頷いちまうのかよ・・・」


周りからそんな呆れた声が聞こえて来た時、


戦桃丸が何処かに目を向けた途端・・・・・・


戦桃丸「麦わら!!!」


一瞬だけ目を見開いた後で何処かに向かって指を差した


ルフィ「お前この間の!!まぁーた邪魔しに来たのかよ!?」


戦闘丸「逃がしはしないと言ったはずだ!!!」


ルフィ「はぁ!?―――――ってリノ!久しぶりだなぁー!」


リノ「あーはいはい」


軽く溜息をついて右手を少し上げ、


蛆虫船長のすぐ近くにいる一体の獣に目を向けた


リノ「レオン!!」


レオン『リノ・・・!お前は本当にリノなのか・・・!?久しぶりだな!!元気そうで良かった!!』


リノ「レオンも元気そうで良かったよおおおお!!!」


今度は右手を高く上げて大きく手を振った時、


あたしの前を何かが横切った


すぐにそれが何か分かるとレオンを守る為に


レオンの前に瞬間移動をした


リノ「手出しはさせない」


戦桃丸「!?」


さっきと同じように爆破させると


煙が出ている間に蛆虫船長がいる場所へ移動し、


今度こそ思い切りレオンを抱きしめた


リノ「レオン・・・本当久しぶりだね・・・!」


レオン『本当に心配したんだからなリノ・・・』


リノ「本当ごめん・・・!」


レオン『だが元気そうで・・・本当に良かった』


リノ「うん・・・!」


前より大きくなってる。


抱きしめただけでも伝わってくる


前よりも筋肉が付いてる


・・・ハンコックが言ってた通り、


前よりも大きくパワーアップしてる


レオン『!』


ルフィ「リノ危ない!!!」


あたしが途中で言いかけていたのにも関わらず、


一体のパシフィスタがこっちに向かって飛んでくると


あたしを乗せたレオンがすぐに何処かへ移動した


絶対にハンコックが準備して蛆虫船長に持って行かせた大きなリュックをその場に置いて


高くジャンプした蛆虫船長はあっという間に一体のパシフィスタを倒した


しかも武装色混じりの一発。


・・・レイリーも相当頑張ったみたいね


にしても・・・蛆虫船長と同じタイミングでパシフィスタが来るって分かったとは・・・


レオンも厳しい修行をしたって事か


レオン『リノ!しっかり掴まっていろ!』


リノ「了解」


クスっと微笑むと久しぶりの乗り心地に凄く嬉しかった


やっとレオンと一緒にいられる


もう昔の弱いあたしじゃない


泣き虫だったあたしじゃない


少しは・・・立ち直れたんだ、そう思った


ルフィ「リノ!レオン!行くぞ!」


コウモリのように飛んできた蛆虫船長がリュックを背負い直すと


すぐにレオンがその後を追う


戦桃丸「麦わら!!海姫!!待て!!!」


ルフィ「お前とはまたどっかで会えそうな気がする!」


戦闘丸「待てぇぇぇ!!!」


リノ「声デカっ・・・やっぱあの野郎は本当に嫌いだわ・・・


ていうかお前も結構頑張ったみたいね~」


ルフィ「俺は言っただろ?強くなってお前を守るって」


リノ「送り届けるまでは、ね」


左眉をクィッと上に上げ、腕を組んでそう言うと


蛆虫船長は少し不思議そうな顔をしていたけど


レオンは軽く鼻で笑った


リノ「あ・・・あれって、あんたの仲間じゃない?」


見覚えのある蛆虫剣(マリモ頭)に、


しっかりと黒いスーツを着こなし煙草を吸ってる(蛆虫コック)二人の男を指差すと


相手もこっちに気付いたらしく・・・・・・


ゾロ「おおーいルフィ!!!」


サンジ「ルフィ!やっぱりか!何でテメェーは常にトラブルの眼中にいるんだよぉぉ!!


 ていうか隣にいる美人さんは誰なんだァァァァ!?」


蛆虫コックの周りでピンク色のハートが飛び始めると


コックの隣にいた蛆虫剣があたしを見て嫌そうな顔をした


ゾロ「げっ!お前は!!」


リノ「人の顔を見てそういう事を言わないでくれる!?」


二人に負けずに大声でほぼ怒鳴って言うと、


蛆虫コックと蛆虫剣に気付いた戦桃丸があたしに二度も攻撃をしてきたパシフィスタに向かって何かを言うと


そのパシフィスタは二人の元へ向かって飛んでいった


・・・・・・が、二年も修行をしていた事もあり


PX-7と言われるパシフィスタはすぐにボロボロになった


ルフィ「すっげえええ!!!」


リノ「うん。強くなったんじゃない?」


サンジ「リノちゃんに褒められるなんて・・・♡」


本当に語尾にハートマークが付いてそうな程、


さっき蛆虫剣と喧嘩してた(全然怖くない)あの威勢は何処へ消えたのか。


何かコイツ行き成り気持ち悪くなったんだけど


ゾロ「あ?なんだその上から目線」


リノ「上から目線だけど何か?」


レオン『はぁ・・・』


レオンの背中の上に乗ったままで蛆虫剣を見下すと、


ハートを飛ばすのを止めたコックが何かを思い出したように蛆虫船長を見た


サンジ「急げ。皆船で待ってるぞ」


ゾロ「お前9番だぞ」


サンジ「だぁぁっ!!お前は黙れ!!」


うん、あたしも思ったよ。


そこ順番関係あったのかな?


・・・まあどうでもいいけど。


走り出した三人の後を追ってレオンが走り出すと


後を追って同じように走り出した海軍に目を向けた


リノ「レオン・・・少しお願い」


レオン『リノが出るまで でもない。俺がやろう』


蛆虫(海兵)たちに向けていた手を下ろし、


足を組んで両手をレオンの身体に触れると


大きくジャンプしたレオンの口から大きな火の玉が


蛆虫たちに向かって飛んでいく


「うわああああ!!!!」


「止めろおおおお!!!」


すぐに体の向きを変えて走り出す


ゾロ「ふーん・・・」


ルフィ「レオンお前・・・!やっぱ強くなったなぁ!」


レオン『お前に褒められても嬉しくない』


リノ「お前に褒められても嬉しくないだとよ」


サンジ「けど本当に強くなったなレオン!」


レオン『どうも』


・・・・・・レオン本当に嬉しくなさそ~


リノ「でもあたしも思ったけど強くなったね」


そう言った瞬間、


蛆虫コックが蛆虫船長の横に並んで


メソメソ泣き始めた


・・・うん正直言ってキモいかな。


リノ「!あ…」


蛆虫船長と殆んど同じタイミングでレオンが止まると


いきなり止まった事に蛆虫コックと蛆虫剣が不思議そうな顔をした


ルフィ「レイリー!!!」


レオン『・・・・・・』


レイリー「一応様子を見に来たが・・・問題なさそうだな さらに力が専念されている」


ルフィ「うん!」


レイリー「では早く行きなさい。仲間たちの元へ!


 レオン・・・お前も前より強くなったみたいで本当良かった!」


レオン『お前のおかげでな』


あたしやハンコックの他、一部の人しか分からない言葉でレオンが言ったとしても


レイリーはレオンの言葉を理解したのか・・・


――――嬉しそうに笑った 
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