バカとテストと死んだ世界戦線
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Family Affair
前書き
ネタが浮かばず、投稿できませんでした……それではどうぞ〜
校長室
僕達は(勝手に)反省室を出て、SSSの拠点である校長室に戻る。合言葉を言い、中に入ると………誰もいなかった。いつもなら大体の人がここに集まっているし……それにほとんどここにいるゆりさんもいない。何かあったのだろうか……?
秀吉「これは一体どういうことなのじゃ?」
ムッツ「………分からない」
雄二「あいつらどこに行ったんだ?」
明久「本当にどこに行ったんだろう?」
疑問符を浮かべる僕達。秀吉の提案でとりあえず校長室に入って皆を待つことにした
姫路side
第一グラウンド
私は恐怖とあまりに残酷な光景を見て怯えていた。グラウンドの真ん中には戦線の男子達が血を出しながら何人も死んでいる。冷たい雨に混じって血だまりが出来ている
直井「……ふん。愚民が僕に逆らうからこうなるんだ」
倒れている日向君を見下して足蹴にする直井君。私はただ何もできず、その光景を眺めるだけ
翔子「……瑞希。これ…使って………」
姫路「し……翔子ちゃん。これは……?」
翔子「……この無線機を…使って…雄二に伝えて……私はもう…無理だか……ら」
吉井君達はまだ反省室にいるはず。わずかな希望が見えて、私は無線機を使う
姫路「……吉井君…助けてください……!今、皆がグラウンドにいま──」
直井「何をしている」
姫路「きゃっ………い、痛い…」
直井「仲間を呼ぼうとしても無駄だ。あいつらは反省室にいるんだからな」
髪を引っ張り、希望を失わせる言葉が襲ってくる。でも私は信じる
姫路「絶対に来ます。吉井君達は!」
直井「……その頑固さがいつまで持つか楽しみだな」
吉井君、早く来てください。私はそれまで信じて待っています
姫路sideout
校長室
姫路『……吉井君…助けてください……!今、皆グラウンドにいま──』
直井『何をしている』
突然、姫路さんの声がする。声の発信源は雄二の無線機から流れていた
吉井「雄二………」
雄二「……ああ、明久。行くぞ」
ムッツ「……俺も行く」
秀吉「わしも行かせてもらうのじゃ」
怒りを交えながら大急ぎで僕達はグラウンドへと向かった
グラウンド
到着すると、みんなが血だらけになって倒れていた。あまりにひどい光景である
吉井「……っ!姫路さん!!美波!!」
雄二「翔子ぉ!!」
僕と雄二は三人の元に来る。美波は気を失って倒れており、姫路さんは美波と同じ。霧島さんは……死んでいた
雄二「……誰だよ………誰が…翔子を殺したぁ!!?お前か!?この中二病野郎!!」
直井「殺したのは僕じゃない。NPC共が殺したんだよ」
雄二「ふざけんな!!なら、首謀者のお前から殴り殺す!!」
直井「あいつを撃て」
???「分かりました」
ドン、と軽い発砲音と共に雄二は右足を撃たれて痛みに悶え、地に伏す
???「動かないでちょうだい。動くと撃つわよ」
???「もし、動いたらあの人のようになっちゃうよ~?」
???「君らに恨みはないが、神からの命令だ。少し大人しくしてくれたまえ」
銃を背中に当てられると同時に聞き覚えのある声がした。後ろを見ると……いたのは
秀吉「あ……姉上!?」
ムッツ「……工藤……愛子!?」
明久「久保君!?」
そこにいたのは秀吉のお姉さんである木下さんとムッツリーニとはライバル関係の工藤さんに姫路さんとほぼ互角の成績を持つ久保君がいた。この三人も死後の世界に……
直井「こいつらはこの世界に来てから僕の下僕だ。まさかお前らの知り合いだったとはな」
秀吉「姉上!!目を覚ますのじゃ!」
木下「喋っても撃つことにするわよ。秀吉」
…………いつもの木下さんとは思えない。まるで誰かに操られてるような……
姫路「……あ、明…久君…」
明久「姫路さん!大丈夫!?」
姫路「き……来てくれたんですね……」
気を失っていた姫路さんが目を覚まし、僕は姫路さんのそばに行くと
バン!!
明久「あぐっ………!?」
久保「動くなと言ったはずだよ」
同時に右肩に激痛が襲う。撃たれた場所からは血が雨と混じりながらボタボタと落ちる
直井「ちょうどいい。貴様にいいものを見せてやろう」
姫路「きゃ………!!」
明久「何をする気だ!」
直井「さぁ……目を閉じるんだ。お前は今から幸せな夢を見る。こんな世界でも幸せな夢は見れるんだ」
姫路「………や……やめ…て……」
眠るように姫路さんは目を閉じる。幸せな夢なんて見たら満足するのと一緒……そんなことしたら…姫路さんはこの世界を去ることに……そんなの…
明久「やめろぉ──────!!!!!」
直井「ぐあっ……!?」
………そんなの……絶対に嫌だ!!
直井「……この…あいつを殺せ!!」
久保「了解しました」
ドン!ドン!
明久「かはっ……ひ……姫路さ……ん……」
僕は豪雨の中、雨に押しつけられるように倒れていった
保健室
明久「ん……ここは……」
目が覚めると、そこは何度も死ぬ度に来た保健室。本当にここには何度も世話になってるなぁ……
美波「あ、アキ。起きたの?」
明久「美波。何でここに………」
美波「あんたの手当てよ。他にもいるけど」
周りを見ると、他にも木下さんと久保君と工藤さんが静かに眠っていた
明久「三人共…なんでああなったんだろう……」
美波「あの中二病によると催眠術で操ってたらしいわ。今はもう大丈夫みたい」
明久「そっか……って、あれ?直井君はどうしたの?」
美波「その……実は」
直井「僕もこの戦線に入ることにした」
美波が言いかける前にご本人が来た。そうか直井君が戦線にか…………って
……………………………………え?
明久「待って。なんで直井君が戦線に入る理由が僕には分からないんだけど」
直井「僕は音無さんの器の広さに感動したんだ。だからこれから僕も音無さんに着いていく。後、僕が尊敬するのは音無さんだけだ。貴様ら愚民の為に入った訳じゃないからな」
何か知らないけど僕が死んでる間に色々あったみたいだ。こうして直井君が僕達戦線に入ることとなった
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