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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第零話 誕生!!正義の兄弟戦士その一

          戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
           第零話  誕生!!正義の兄弟戦士
 日本は未曾有の危機にあった。
 突如としてだ、日本に伝説の英雄達が降り立った。その彼等の手によって日本はかつてない国難に見舞われようとしているのだ。
 英雄達の名は日帝衆。かつて日本の為に戦った戦士達だ。
 彼等は陸軍衆、海軍衆というかつて国家を守った両輪に加えてだ。空軍衆という第三の組織もその下に持っていた。
 彼等は陸空海三つの世界を支配した、日本に何の前触れもなく復活すると。
 その圧倒的な、空を割り地を切り裂き海を砕く鬼すらも遥かに凌駕する力で自衛隊を戦わずして平伏させて。
 政府だ、彼等の圧倒的な戦力とだ。
 実際に議論をしてみてだ、完敗した。
 彼等はただ強いだけではなかった、その頭脳も恐ろしいものであったのだ。政治や経済、貿易、教育、財政、農業、科学に学者顔負けの知識と思考を持っており。
 日本のどの政治家よりも現実を把握していて政策実現能力があった、しかも事務処理能力も見事だった。
 尚且つ古今東西のあらゆる教養に通じていた。そちらでも恐ろしいものがあった。
 政府も脱帽し彼等は日本政府の顧問となった、天皇陛下に忠誠を誓い日本を導きはじめたのである。ただ議会や政党等はそのままであった。
 日帝衆の導く日本は忽ちのうちにさらなる発展を見せた。経済成長率は二桁に達し失業率はほぼゼロになった。治安は回復ししかも国民の品性も素晴らしいものとなった。
 各国との外交でも有利に立ちしかもアメリカや中国の覇権主義さえもだった、戦う前にその圧倒的な力を見せつけて。
 屈服させ彼等の政治及び意識改革さえした、日本は太平洋を一つの経済圏にしその盟主とさえなかった。尖閣の領有問題なぞは当然の様に解決し国内の反日勢力も一掃された。
 日米中だけでなく東南アジア及びオセアニア諸国にカナダ、メキシコ、台湾といった巨大な経済圏の盟主となった日本の指導者として日帝衆は誰からも敬愛された。特に日本人達は誰もが彼等を深く尊敬した。
「いや、最初は驚いたがな」
「またアナクロなのが蘇ったってな」
「けれどあの人達凄いからな」
「凄過ぎるわよ」
 こう言うのだった。
「戦闘力も高くて頭がよくて」
「平均知能指数一八〇〇らしいからな」
「しかも戦闘力たるや」
 その戦闘力はというと。
「ジャンプは上に三二〇メートル、横に二百メートル」
「超人だよな」
「百メートルを二秒で走れて」
「世界一周を走っても平気だしね」
「トライアスロンしても息切れ一つしない位の体力で」
 最早人類の限界を超えていた。
「キックは高層ビルを粉々にして」
「拳はダムを破壊する」
「小指一本で新幹線を止めて子犬を助けた人もいたぜ」
「優しいんだよな、強いだけでなく」
「厳しい中にも」
 彼等の教育は厳しい、しかしだった。
「俺達のことを思っての厳しさだからな」
「鍛えようっていう」
「日本を担う人間として」
「しっかり教えてくれて」
 教育者としての彼等の話にもなる。
「何でもね」
「出来ないことは最後までさせてくれてとことんまで付き合ってくれて」
「自分達のことは後回しで」
「理不尽なことは言わないし」
「公平だしね」
 その精神面についても言われる。
「紳士だし」
「道に違ったことは絶対にしない」
「汚職もセクハラも無縁」
「それでいて風俗に行けば一人で二十人のソープ場を昇天させたしな」
 そうしてだ、ソープランドの経営者が平伏したのだ。
「たった一人でするんだぜ」
「その絶倫さも立派だよ」
「あらゆる武芸、スポーツが超人的で」
「教養はもう国会図書館レベル」
「知らないことはないって位」
 そこまで凄いというのだ。
「あの人達がいてくれてな」
「日本はよくなったわ」
「将来は日帝衆に入りたいよ」
「あの人達みたいにならないと」
「絶対にね」
「尊敬するよな」
「全くよ」
 日本人達、特に若者達は彼等を深く敬愛する様になった。日本のあらゆる問題を解決してくれ尚且つそこまでの圧倒的な力を持っているのだ。これは当然だった。 
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