Justice正輝編 前章 善と悪
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
始動
始まりの時
(俺は死んだ。
病室で安らかに息をひきとった。
自分の死をとげ目をつむれば真っ暗だった。何も無い。
黒一色の世界。そして生まれ変わって赤ちゃんになり、また新たな人生を送る。
でも、声が聞こえてくる、死んでいる筈なのに)
彼は目を開けると、そこには白い空間と変な石像が浮いていた。
その石像に驚いたが、まず自分の姿も確認すると服も私服になっており、歳も若い頃のままの状態になっていた。
「ここ何処だ?」
「おまえさん。世界を救ってこい」
石像は口はないのに喋り出し、世界を救ってこいといってきた。彼は呆気にとられ、夢の中だと思いたかったが。しかし、石像はまるで彼の心を読んだように
「夢じゃないから。あと、きみは転生者だからね」
転生者という言葉を唐突に言われるが、その意味がよく分からなかったために
「は?なにそれ、てかなんで喋れるの?」
「…すこし長話になるが、ええかの?」
と言い。神はなにが言いたいのかを長々と説明していた。
自分のこと、なぜ転生させられているのかを。
誰もが死んだ後に転生か地獄かのどちらかとなり、彼は転生というものに選ばれることとなった。
『神、転生者、世界を救ってこい』という起きた後に日常生活に全く使わない言葉ばかりで彼が理解するには神様がいくら説明してもまだ少し時間が必要だった。
「まあ、転生者と言っても、そのうち慣れるわい」
「そのうちねぇ…あんた誰?」
「一言で言えば神。」
(聞くんじゃなかった…神様想像とは違うじゃないか)
彼は質問したことで頭を抱えていた。
「君には3つの物をあげる。1つ目はこれじゃ。」
そういうと彼の目の前に3つの球が現れてきた。
赤、青、黒の球。
赤は接近戦に特化している。
青はどんなことにも対応可能。
黒は飛び道具やいろんな物を持ち込める。
それらはかつて彼が生前で戦っていた時に使用していた武器だった。
さらに、
「お前さんには開放と言うと、更に強くなるようにした。2thフォームまでできるようにしたし、fate/staynightの能力を得ることができるから」
アニメにある力がこの神によってこんなあっさりと手に入れることが出来た。
彼はそれを喜ばしく思ったが、その力を手に入れた途端疑問に思った。
英雄王や騎士王の宝具はなく,無限の剣製はつかえねないようにされていた。
使えるとすればルールブレイカーぐらいしか使えない
「なんで宝具が少ないんだ?」
「なぜ力を微弱にしか与えんのは後々わかる」
彼はその話を何となくは理解した。
その条件は彼以外にも他の転生者も同じ条件になっていた。
「だいじょうぶじゃ」
(信じるしかないか…)
「三つ目は?」
その時、神様の隣で、青い騎士のセイバーが現れ,彼の右手に命呪がつけられた。
「問おう、貴方が私のマスターか」
「は、はい…」
「ここに契約は完了した。これより我が剣は貴方と共にあり、貴方の運命は私とともにある。」
彼は英霊(アーサー王)を使役し、新しい力である(投影魔術)を神から貰った。
「それではお主の名を聞いてなかった。名前は?」
「…岩谷正輝だ」
新しい世界に行く準備をした後に、神はこう言った。
【ではいってこい。新しい世界へ】
そして正輝とセイバーは黒い渦に飲み込まれた。
ページ上へ戻る