『自分:第1章』
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『強制堕胎/児相』
高松の他校の先輩に手伝って貰って強制堕胎した。
両手押し付けて貰って子宮を殴って蹴って...
このまま自分も死ねたら楽やのにって。
母さんも親友も誰も知らん事実。
保健室での話は様子見で終わった。
翌月の生理も無く、つわりも酷くて、それでも、自分で殴り続けても堕りんかった。
先輩に頼むしか無かった。
無知なクソガキが罪の無い美しい命を棄てた。
あんなオッサンのDNAやか存在さしたく無かった。
この体から産むとか考えれんかった。
産んだらあかん存在やし。
本来、産まれたらあかん命やか在ったらあかん。
当時の零那は、そんなことすら考える余裕が無かった。
1日1日が、バカみたいに長くて苦痛で...
早く解放されたくて、早く大人になりたくて...
『児童相談所』
今ではもう誰もが知ってる有名な場所だと思う。
当時は『虐待』って言葉も表に取り上げられることが無かった時代。
家庭内の性犯罪なんか特に...
児童相談所のカードは学校で配られてた。
零那は最後の希望を児相に託した。
バス代を誤魔化してロッカーに隠して貯めてた。
何年間かけ続けたんやろ。
中学入ってからバス代、それ迄は、兄やオッサンの財布から10円単位でたまに盗んで地道に貯めてた。
事実を話して助けてって泣いてすがって、どんな想いで電話したか。
それでも信じて貰えず切られた。
信じては裏切られる...そんなことにも疲れてた。
もう、何かに、誰かに、すがるのは諦めた。
家庭内だけじゃ無い。
でも、これはまた別の話で...書き綴れたらと思う。
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