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ルドガーinD×D

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第六話:正義の味方ヴィクトル!?


「こ、この化け物がぁーー!?」

「なぜ人間如きにわたしたちがっ!?」

「許さん!!許さんぞおーー!!!」

ルドガーを知るためについて行った先で見たのはルドガーと堕天使達の戦闘

そして、それを一言で言い表すと―圧巻―だった

ルドガーが現れるとバカにした様子でルドガーを殺そうとしてきた堕天使達

……大体十五人ぐらいかにゃ?

その内の一人が光の槍を投げてきたがルドガーはそれを造作もなく切り捨てた

それに驚く堕天使達をしり目にルドガーは剣から銃に持ち替え

相手が逃げられないように翼を打ち抜いていく

それに怒った相手が攻撃してくるのを最小限の動きでかわしていき

さらに持ち替えた双剣で的確に急所を切り捨ていく

その様子はまるで踊っているかの様で思わず見惚れてしまったにゃ……

まあ、相手からしたら仲間を次々と殺していっている奴に見惚れるわけもなく

むしろ恐怖を抱くだけみたいでさっきまでの余裕も消え失せて

迫ってくるルドガーに対して光の盾を張るけど

ルドガーは今度はハンマーに持ち替えてそんなの関係なし盾ごと叩き潰していく……

ちょっと、堕天使が気の毒に見えるにゃ………

そんなわけで十五人いた堕天使は何だか叫び声をあげている三人だけになったにゃ

………それにしてもルドガー強いにゃ
流石に私よりは弱いけどそれでも簡単に倒せる相手じゃないにゃ

第一ルドガーは人間だから私たちよりも体は弱いにゃ

もし、ルドガーが悪魔になったら私と同じ位になるかにゃ?

そんなことを考えているとルドガーが武器をしまい始めた?いったいどういうつもりにゃ?

「君たちに勝ち目はもうない、大人しくこの町から出て行くというなら命は保障しよう」

その発言を聞いた瞬間、堕天使達はルドガーに光の槍を投げつけていた

……バカな奴らにゃ、命よりも安いプライドを優先するなんて

「残念だ……」

そう呟くルドガーだが攻撃を避ける素振りを見せない

それどころか防ごうともしていない、当然光の槍はルドガーに当たる

「にゃ!?」

思わず声上げて驚いてしまった、でもそれはルドガーに攻撃が当たったからじゃない

―膨大な魔力をルドガーが発したからだ―

「な、なんだこの魔力は!!?」

「人の欲望の力だ」

そういいながら爆発で出来た煙の中からゆっくりと歩いて出てくる

金色のラインが入った身の丈の槍を持ち、銀髪で槍と同じラインが入った黒い鎧を身にまとった男

――ルドガー

……何て魔力にゃ…もしかしたら私よりも上かも知れないにゃ、というかあれは何にゃ?

バランス・ブレイクかにゃ?でも神器の力とは違う気がするし……

うーん、ルドガーの秘密がまた増えたにゃ

「行くぞ……絶影!!」

「な…っ!?」

一瞬で移動したルドガーが槍で堕天使の一人を貫き

堕天使は何が起こったのかも分からないまま息絶えてしまった

「蒼破刃!!」

「きゃああああああ!!!」

「ぐおおおお!!?」

そしてすぐさま残りの堕天使を一閃する

そして後に残ったのはカラスのような羽と反響する悲鳴だけだった……



辺りを見渡し敵がもういないことを確認するとルドガーは息を吐きながら鎧を解いたけど

何かに気づいて直ぐに武器を構え直した……これはグレモリーの魔法陣にゃ

多分さっきのルドガーの魔力を探知して来たんだろう

久しぶりに白音の顔がみたいからまだ見学させて貰うにゃ♪

「これは、レイナーレが言っていた援軍かしら?」

そんなことを言いながら現れた紅髪の女―リアス・グレモリー

ルシファーの妹で私の可愛い白音の王

その後からも黒髪が綺麗な、いかにも大和撫子といった感じの女や金髪のイケメン君

茶髪で何故か金髪シスターをおんぶしている男の子が出てくる

そして―ついに私の可愛い白音ちゃんの登場!!

白色の髪に私と同じ黄色い目、そして相も変らぬ無表情、だけどそこがまた可愛いにゃ♪

一人心の中ではしゃいでいる私と違いルドガーは若干表情が固くなっていた

仮面で隠れて分かりにくいけど私には分かるにゃん♪これも愛の力にゃ!!

と心の中でさらにはしゃいでいるとリアス・グレモリーが口を開いた

「ここにいた堕天使を殺したのはあなたで合っているかしら?」

言葉こそは丁寧だが警戒心を隠してはいない

まあ、あれだけの魔力を出されたら警戒するのは当然かにゃ?

「その通りだ」

後ろに控える子達が一斉に戦闘態勢に入る、それを見て若干ルドガーが笑う

「安心したまえ、私は君たちに害を及ぼしはしない」

「それは何故かしら?というかあなたはだれなのかしら?」

いまだに警戒を解かずに尋ねてくるグレモリーにも全く心配した様子のないルドガー

何か秘策でもあるのかにゃ?


「私の名前はヴィクトル……正義の味方だ!!!」


ズルッ!!思わずずっこけてしまった、ふう…白音達に危うくばれるところだったにゃ…

というか、正義の味方って何にゃ!?偽名使ってるしそんなので信じて貰えるわけなんて

―「「「「「正義の味方ですって(だって)!!!??」」」」」

ドテッ!!今回は完全に倒れてしまった、どうしてその説明で信じるんにゃ!?

私がおかしいのかにゃ?私の常識がおかしいのかにゃ!?

「もしかして、あなたが最近町で噂になっている、お腹が減っている子にトマトシュークリームをあげたり、トマト嫌いの子にトマトが入っていると気づかれないほど美味しい料理を作ってあげている人なんですか!!!?」

茶髪の子が目を輝かせながら話す行動に思わず頭を抱えたくなる

どれだけトマトをゴリ押し、しているのにゃ……

そのおかげで間違いなくルドガーがやったと分かるんだけど

「ふ、その通りだ」

ルドガーも何胸を張っているんにゃ……もう突っ込むのに疲れたにゃ……

「あなたが正義の味方だというのは分かったけど、なぜ堕天使と戦ったの?」

あ、正義の味方ってのは認めちゃうんだ

「ふ、正義の味方が悪と戦うのに理由がいるのかい?」

「…っ!!…かっこいいです、正義の味方」

白音ちゃ~ん!!!さっきから白音ちゃんだけは黙っているから

唯一の理解者だと思ってたのに……お姉ちゃん悲しいにゃ………

「素敵な心の持ち主ですね、あなたには主の祝福を―あう~、頭が痛いです!!」

「アーシア!?」

もう、どこから突っ込んでいいか分からないにゃ……

「話がすんだなら私はもう行かせてもらうよ、まだ、トマト嫌いの子がこの世界にはたくさんいるからね」

だから、どれだけトマトを押すのにゃ

「さらばだ正義の心を持つ者達よ!!」

そう言ってルドガーはバク天しながら消えていった…………

「……私も帰るにゃ」

今日わかったことはルドガーがとっても強いこととトマトに並々ならぬ愛情を持っていること
 
 

 
後書き
戦闘描写って難しいですね……なんというかもっと臨場感が出るように書いてみたいです

それと今回の後半部分思いっきりふざけました、後悔はしていません、はい

それとルドガーさんの異常なまでのトマト押しはユリウスさんリスペクトの結果です

うちのルドガーさんはユリウスさんを殺したことをずっと後悔している設定です

今後にその設定を活かす時が来るかも…… 
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