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【完結】剣製の魔法少女戦記

作者:炎の剣製
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第五章 StrikerS編
  第百七十一話  『外伝19 戦慄の影響ゲェム(後編)』

 
前書き
海の日なので本日二度目の更新です。

ご覧の通り、貴様が挑むのは無限のネタ(そこまでない)………ネタの極地(言い過ぎ)、恐れずして、かかってこい!(笑)

ついて、こられるか……?

では、どうぞー。 

 






「やらなきゃ、いけないのよね……」

次の出番はティアナであった。
しかしまだ三人だけなのにすでに残念な結果になっているだけに回したくない気持ちでいっぱいであった。
しかしティアナはめげなかった。

(イメージするのよ! 常に最強の自分を! そうすればこの試練も乗り越えられる……ッ!)

シホの受け入りの言葉で勇気をだしルーレットを回す。
そして内容は、



―――『一日、スクール水着姿になる』。



「なっ……!?」

瞬間、ポンッ!という音と共に制服姿のティアナの姿がスクール水着姿に変化する。
それを観戦していた男性(整備員多め)陣が『おおおおおーーー!』という野太い声を上げる。
ティアナは羞恥からくる恥ずかしさで、

「いやぁあああああーーー!?」

その場で身を手で隠して蹲る。
見ていて哀れだったのかシホが上着を着させてやった。
そして次はランの出番であった。

「頑張れ! 頑張るのよ、私! エイヤッ!」

そして出たマスの内容は、



―――『一時間、笑いが止まらなくなる』。



………結果、

「アハハハハハハハハハハハハッ!? アヒッ、一時間とか、どんなハヒッ、拷問!? アハハハハハハハハ―――……」

ランの笑い声が聞こえる中、続けなければいけない状況に全員は疲弊していた。
だが、ここである意味癒しの出番がやってくる。
そう、次の出番はなのはであった。

「が、頑張るよ!」

そして出たマスは、



―――『10分、膝枕をする』。



強制的になのはは正座姿になり、なぜか指の打ち付けでダウンしていたユーノが頭を預ける形になる。

「あぁ、なのはの膝枕は癒されるね……」
「うん。どうせならいつまでもしてあげたいな」

それを見てシホ達はこう思った。
なのはは当たりマスかと……。
そして次はあまりやって欲しくない子の出番であった。

「こ、怖いけど頑張る……!」

ツルギであった。
怖々とツルギはルーレットを回す。
そして出たマスは……。



―――『髪が伸びる』。



「わっ………」

ツルギの髪が腰まで伸びてしまった。
ウェーブもかかっていて女顔であったのがさらに効果を増して女の子と言われても否定できない姿になってしまった。
だが、そんなツルギは、

「(あの子と同じ髪型になった……。もう切るのはやめようかなぁ……)」

と、思っていたり。
ちなみにあの子というのはまだ謎である。


次はフェイトの出番であった。

「わ、私の出番だね」
「マスター、頑張れよー」
「う、うん。ランサー……」

それでルーレットは回される。
そして出たのは、



―――『素直になる』。



「素直になる……? これって……」

全員が首を傾げるが、そこでフェイトに異常が起きていることに気づく。
どこか赤い顔をしてモジモジし出す。
そしてそっとランサーの前までやってきて上目遣いでランサーを見つめる。

「ま、マスター……? ど、どうしたよ?」
「ランサー……好き、好きなの。今までずっと隠してきたけど、もういいよね……。私の彼氏になってください……!」
「ッ!?」
「フェイトさんが……」
「とっても可愛い……」

フェイトの思わずの告白にランサーは目を見開き、エリオとキャロがフェイトの豹変ぶりに顔を赤くする。
そして告白してしまったフェイトはというと正気に戻ったのか、

「あッ……な、なんで!? 私、我慢しようって思っていたのに! ら、ランサー、さっきのは忘れて!?」

フェイトが泣き顔でそう言うがランサーは真剣な表情になり、フェイトの腰に手を回して、

「……いんや。もうマスターの気持ちは充分聞かせてもらったぜ。これが俺の答えだ……」

そしてランサーはみんなが見ている中でフェイトにキスをする。
それに男性陣が「うわぁ~~~~~!!?」と悲愴の声を上げ、女性陣が「きゃーーーーー!!」と黄色い叫びを上げるのであった。
しかしフェイトももう素直に受け入れているのかとても嬉しそうであったのは言うまでもなかった。

「いやぁ、こんな役得もあるもんなんだねぇ~」
「もうっ、バカ……」
「ははは! さて、次は俺の出番か……」

ランサーはなにが来てももう引かねぇ気分でルーレットを回した。
内容は、



―――『天罰』。



「はっ!?」

次の瞬間、空から雷が降り注いできてランサーに直撃する。

「ぐぁぁあああーーー!?」
「ランサー!?」

そして出来上がるは黒焦げのランサーであった。

「ランサーさんが死んだ!?」
「スバル! この人でなし!!」
「ティア!? あたしじゃないよぉ~……」
「いや、なぜか絶対に言わないといけない気がしたのよ……」

スバルとティアナがコントを繰り広げた一方で、

「……もしかしたら、これはプレシアの怒りだったのかもしれないわね」

シホがそう呟いていた。


そして次ははやてであった。

「私の出番やね。なんやろなー? 当たりだといいな~」

少し浮かれ気分であったが、そこで一気に落とされる。



―――『二日分の書類に立ち向かう』。



「なぁっ!?」

はやてが大声をあげる。
そこにこの場にいなかったはずのグリフィスが姿を現して、

「部隊長。書類がなぜかいきなりぎょうさん舞い込んできました……。なので遊んでいないで仕事してください」
「そんなぁ!?」

ある意味、自業自得の結果に終わったはやてであった。
グリフィスにドナドナされていくはやてが哀れで仕方がない。
『暇だ』なんて言わなければこんなことにはならなかったのに。南無……。


次はヴィータの出番であった。

「はやて、あたしははやての後を追わないからな?」

そんなセリフを吐きながらルーレットを回した。
そして出た内容は、



―――『一日、小人になる』。



「………」

ヴィータはリインサイズになってしまい、泣き顔になりかけていた。

「ヴィータちゃん、可愛い!」と、なのは。
「ヴィータ副隊長、可愛いですよ!」と、スバル。
「ヴィータちゃん、可愛いです!」と、リイン。

他にも次々と可愛いと言われてもうヴィータは諦めた顔になっていた。

「ヴィータちゃん! 次は私です! 絶対大人になります!」

リインが奮起してルーレットを回す。
そして出た内容はというと、



―――『この薬を飲んで、一日成長する』。



「やったです!」

リインの前には『まききゅーDX・ハイパー』と書かれた瓶が置かれていたためにそれを一気飲みする。
だが、規模が違った。
結果はリインの体格はそのままに(アウトフレームフルサイズ)の十倍の大きさに変化してしまったのであった。

「うぇーーーん! こんな成長なんて嫌ですぅ!」

リインは隊舎の外で部屋にまで響いてくる声で大泣きしていた。


それで次はシャマルであった。

「わ、私ですね。いきます!」

出た内容は、



―――『一日、子供になる』。



「やりました! 子供モードです!」
「シャマル先生が子供って、なんか違和感がないわよね」
「うん、むしろ自然な感じがします」
「え!? それって、どう言う意味ですか!?」

シャマルが怒っている中、次はオリヴィエであった。
結果は同じく『一日子供になる』であったが、こちらはなんというか、

「わ、笑わないでください……。ですが、クラウス達との過ごした時期を思い出しました」

との事。


次はキャスターの出番であった。
出たマスは、



―――『好きな異性に一日話しかけられない』。



「………わたくしに死ねと仰るのですか?」

一日程度と思うだろうが、キャスターにとっては一日でも拷問である。
よってかなりのもので一日が過ぎたら大変な事になるだろうことは予想に難しくない。


「次はヴィヴィオの出番だね!」
「ヴィヴィオ! 気をつけてね?」
「うん、なのはママ!」

そしてヴィヴィオはルーレットを回す。
そこにはこう書かれていた。



―――『二日間、大人になる』。



ヴィヴィオの体が光り、次にはサイドポニーがチャームポイントの綺麗な女の子に変化していた。
でも、中身は成長していないので、

「なのはママ。なんかとっても視界が広がったの!」
「よかったね、ヴィヴィオ」

ヴィヴィオはとてもご機嫌だった。
そしてこの二日間で色々と検査されて、ヴィヴィオは将来デバイスで大人モードを会得することになるのだが、まだ先の話である。

そして次はキャロであった。
内容は、



―――『三十分、くしゃみが止まらなくなる』。



「へくちゅ、は、は、はくちゅ………ふ、フェイトさん、助けて、へくちゅ……」
「あぁ、キャロ!」

それでフェイトが急いでテッシュの箱をアルト達に持ってきてもらうように頼むのであった。
続いてエリオの出番がやってきた。

「ぼ、僕の出番だね。いきます!」

そして回るルーレット。
なぜかエリオの時だけルーレットが光り輝いている。
これは一体?
そこで事態を見ていたマジカルアンバーが声を出す。

「それはミラクルターンですね。なにが起きるかわかりませんが、私にとっても(愉快な)出会いがありそうです~」

そして止まるマス。
そこに書かれていた内容は、



―――『一日、魔法少女になる』。



「……………え?」

わけがわからないよ……。
次の瞬間、次元が歪んでそこから一本のステッキが飛び出してくる。

「次元を飛び越えて、私、爆誕!!」
「ゲッ!? カレイドステッキ!?」
「あらー? 士郎さんではないですかー。お久しぶりですねぇ。まぁ、今回はさっそく私のご主人様(玩具)が決まったようですね。さぁ、私を手にとってください。
そして力を合わせて(私にとっての)悪と戦いましょう!」
「悪って……」
「エリオ! 絶対に触れるなよ! そいつは危険だ!!」

士郎が叫ぶがもうエリオの体は支配されていて、一気にカレイドステッキに手を伸ばしていた。
そして掴んでしまう。
そしてエリオの体が輝き出す。

「やふー! 男の娘、ゲットですよ! 一気に行きます! コンパクトフルオープン! 鏡界回廊最大展開!」
「うわぁっ!?」

エリオの叫びが響く。
光の中で大量の赤い羽根のエフェクトが舞い、エリオが一つの羽根を掴むと手からまず光が覆っていき腕、腰、足と次々と着装されていく。
その姿はふんだんにフリルとリボンがあしらわれていて最後にエリオの髪が腰までさらさらに伸びてまさに女の子のような姿になる。

―――それを見ていたフェイトとキャロが鼻血を出していたが、ここではあまり触れないようにしないといけない……。

最後にあざとくポーズを大いに満面の笑顔で決める。←(ここ重要)。

「新生カレイドルビー、プリズマエリオ……………改めプリズマエリス! 爆・誕!!」

ルビーが最後にそう叫ぶ。
そこには魔法少女が存在していた。
そしてエリオは正気を取り戻し、何度も周りや自分の姿を見比べる。
頭を整理して色々と自覚するとともに、

「―――うわぁぁぁぁぁぁ!?」
「……あぁ、エリオの苦悩が見て取れるわね」

シホがそう呟くのであった。
その後、しくしくと泣くエリオ、いやエリスを慰めながらもゲェムは進む。
周りから『エリスたーん』とかほざいている輩がいるが気にしてはいけない。
次はザフィーラであった。

「私か。では、いくとしようか」

狼姿のままルーレットを器用に回すザフィーラ。
出たマスはというと、



―――『一日、本物の犬になる』。



「わんっ! ハッハッハッハッ! ワオーン!」

ザフィーラはそのまま外に飛び出して庭で遊んでいるのであった。

「ザフィーラ、哀れな……」

士郎が悲しそうに呟く。
気を取り直して次はレンの出番であった。

「いきます!」

そして回されるルーレット。
出た内容は、



―――『5分間、影に飲まれる』。



ズブブッ!とレンの体が影に沈んでいく。
なぜか影の中から、《クスクス、なんで先輩じゃないんでしょうか? まぁ、いいです。いただきます》という声が聞こえてくるではないか。

「し、シホさん、助けッ―――……」
「レン!!」

シホが手を伸ばすが時すでに遅くレンは影に飲み込まれてしまった。
そして5分後、レンはやつれた表情で帰ってきてその間の記憶を無くしてしまっていた。
なにをされたのかは最後まで判明しなかったのであった。
知らない方が幸せなこともあるだろう……。

「次は私だな」

シグナムが強気な表情でルーレットを回す。
怖いものなど何もないと言わんばかりの涼しい表情であった。
だが、次の瞬間、羞恥に染まる。



―――『えっちな下着姿になる』。



「なん……だと……?」

今度こそ男性陣が野太い声を上げる。
ティアナのスクール水着もいいものだが、それでもシグナムの姿には負ける。
なんていうか、もう紐だけだろうという際どい格好であった。

「み、見るなぁーーー!!!?」

シグナムは食堂から高速で走り去っていった。
おそらくはやてのところに向かったのだろうが、もう色々と手遅れである。

赤い顔をしながらも次の出番であった志貴がルーレットを回す。



―――『地下王国へご案内』。



「なんでだー!?」

志貴は一気に地下に落とされてメカ○翠やらネコ○ルク、赤い髪の悪魔といったどこかで見たことあるような生者共に追いかけられるハメになるのであった。
特に『兄さ〜〜〜ん』と赤い髪を振り乱して襲いかかってくる鬼には絶対に捕まってはいけないという強迫観念が志貴をより一層走らせる。
ちなみに時間制限がないことから、ゲェムが終わるまで逃げなければいけないのだろう。哀れ……。

志貴が地下に落とされている間にネロがルーレットを回していた。
内容はというと、



―――『魂の相棒と共に熱唱する』。



「ふむ? 魂の相棒とな……?」
「いくわよ、セイバー! 今こそ私達の出番の時よ!」

いきなり現れたなぜか角や尻尾を生やしている女の子がネロとともにマイクを持つ。

「よくわからんが、いくぞ!」
「やばい!?」

シホ達は咄嗟に耳を塞いだが、それも意味をなさず、

「「余(私)達の、歌を聴けぇーーーッ! ぼえ~~~~~♪」」
『うわぁぁあああああーーー!?』

ネロと謎の女性のデュエットにより音波口撃によって一同の阿鼻叫喚の叫びが上がる。
そして後には死屍累々の光景が展開されたのは言うまでもないことである。
それからなんとか復活した一同は次の番であるライダーの出番になり、

「(なぜでしょうか……? かなり嫌な予感がするのですが……)」

嫌な予感がしながらも律儀に回すライダー。
そして、



―――『ゴルゴン神殿で姉達にいびられる』。



「ッ!? いやぁぁぁああああああーーー!?」

ライダーの姿は掻き消えてしまった。
すずかが「ライダー!?」と叫ぶが帰ってこないことから志貴と同じ条件なのだろう。
幸運Eは伊達ではない。

「やっと、私の出番か……」
「パパ、頑張って!」
「任せろ、ツルギ!」



―――『とある竜娘の作ったスープを完食する』。



そして士郎の目の前に出されたスープは……、なんというのか表現できないものであった。
グツグツとマグマのように泡を上げていて、士郎の脳内では『ニゲロニゲロドアヲアケロー』と衛宮切嗣の声が聞こえてきたとかなんとか。
しかし、逃げることはできない。

「い、いくぞ!」
「士郎! 無茶はダメよ! 私にも解析できないスープよ!?」
「しかしここで引くわけにはいかない! いざ、参る!!」

士郎が一口スープを口にした瞬間、士郎の体は思いっきり椅子から飛び跳ねるようにきりもみ回転をしていた。
何を言っているのかわからないが(ry。

「苦! 辛! 甘! 酸っぱ! 濃! ぐぁあああ!?」
「士郎!」
「士郎パパ!」

アインスとツルギが心配になって寄りかかるが、士郎は手で制して立ち上がる。

「こ、ここで引いては漢がすたる! 食べきってみせる! 強化開始(トレース・オン)!!」

食道と胃を強化して士郎は一気にスープを喉に流し込む。
何度か苦悶の声を上げるが士郎はなんとか飲みきった。
そして、笑みを浮かべ、

「ふ、私を倒したければこの三倍は………グフッ!?」

椅子に座り、士郎はお腹の痛みに必死に耐えているという無残な光景がそこにはあった。
だがしかし、それで士郎の漢度がさらに上がったのは言うまでもない。
なんせ女性スタッフ数名がその男気に頬を赤く染めているからであるからだ。

「うー……次はあたしですね。いきます!」

スバルがルーレットを勢いよく回す。
そして出た内容は、



―――『ツッコミ(物理)を幸運Eの人にする』。



「えっ!? 戦闘機人モード!?」


――IS、振動破砕発動――


「なっ!? ぐふぅっ!?」

なぜか士郎のお腹に拳が吸い込まれていき、士郎は思いっきり吹っ飛ばされていた。
先ほどのスープからの追い打ちはかなり鬼畜である。

「あああああっ!? 士郎さん、ごめんなさーい!?」

スバルが慌てて士郎に駆け寄っていく中、やっと一巡目最後の人物であるシホの出番がやってきた。

「なんか最後ってのも、嫌よね?」
「シホちゃん、頑張って!」
「ええ、なのは……」

そしてシホが回すのであった。
出たマスは、



―――『一日、二十歳歳をとる』。



「はぁ……」

シホは色々と諦めた。
次の瞬間、シホは煙に包まれる。
一同は二十年後のシホがどんな姿になっているのか期待半分不安半分で見ていた。
だが、結果は、

「あれ……? シホちゃん、全然変わっていないね……?」

そう、全然変わっていなかったのだ。二十年も歳をとればいくらか衰えるものだがシホはシワ一つなく美貌を保っていたのであった。

(こんな形で証明されるなんてね……)

シホは内心でそんな事を考えていた。



◆◇―――――――――◇◆



……それから一日かけて何度も酷い目にあいながらもシホ達はなんとかゴールすることができた。
もうこんな事は二度とゴメンだ、という感想が全員の総意であった。
ちなみにマジカルアンバーはとても愉悦そうな表情をしながらも「いつかまた来ますねー」と言ってその場を後にしたのだった。
シホ達的には『二度と来るな!』が感想であったのは言うまでもない事であった。


 
 

 
後書き
とこどろころに散りばめて乱舞したネタと伏線の嵐。

さて、あなたは何個のネタを理解できたでしょうか……。



それではご意見・ご感想・誤字脱字報告をお待ちしております。

では。 
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