レインボークラウン
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第百四十話
第百四十話 決定
美奈子は冷やした紅茶かコーヒーでどうかとメンバーに提案した、しかしそのコーヒーと紅茶についてもだった。
七人でだ、あれこれと話すことになった。
「コーヒーじゃない?」
「紅茶でしょ」
「いや、やっぱりコーヒーじゃ」
「紅茶の方がいいんじゃ」
七人共究極の議論に入ってしまった、紅茶がいいのかコーヒーがいいのかは人類が永遠に抱えている議題だ。
それが今ここで収まるものではない、それでだった。
七人はカレーの様子を見ながら話す、だが。
議論は踊るが進まない、それでだった。
話は並行線になろうとしていた、だが。
華奈子はここでカレーを煮ている鍋の横の牛乳パック、カレーに入れてそのままにしているれを見てだ、七人に言った。
「牛乳でよくない?」
「給食みたいに?」
「それで?」
「うん、丁渡あるし」
七人の目の前にだ。
「紅茶もコーヒーもパックとか用意しないといけないでしょ」
「けれど牛乳ならね」
「もう最初からあるし」
「それを飲めばいい」
「だからなのね」
「そう、それにカレーと牛乳の組み合わせはね」
これ自体についても言う華奈子だった。
「さっきお話に出たけれど給食に出てみんな知ってるでしょ」
「確かにね、美味しいわね」
「いい組み合わせよね」
「カレーの癖も消してくれるし」
「それでなのね」
「もう牛乳でよくない?」
華奈子はあらためて六人に言った。
「それで」
「そうね、じゃあね」
「もうそれでね」
六人も頷いた、そして。
先生達の使い魔達に牛乳を飲んでいいかというとだ、彼等はこう答えてくれた。
「はい、どうぞ」
「冷蔵庫にかなりありますので」
「是非お飲み下さい」
「遠慮なく」
こう答えてくれた、それを受けてだった。
華奈子は皆にだ、笑顔であらためて言った。
「じゃあね」
「ええ、牛乳ね」
「カレーと一緒に飲むのは」
「そうしましょう、給食と同じでね」
笑顔でこう言った、そしてだった。
七人で牛乳を飲む用意もする、コップを出して冷蔵庫の中のその牛乳も出して。
カレーを食べる用意は進んでいった、七人はいよいよ自分達が作ったチキンカレーを食べるのだった。その美味いカレーを。
第百四十話 完
2014・6・5
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