緋弾のアリア 真実の皇偵

前回の続きです。 

「さて、どうするか？」

俺はどうでもいい事で悩んでいた。
目の前の机の上にはピエロH7と最近改造したベレッタ改、どちらを持っていこうか？
こんな悩み普通の一般人ならどっちも持って行かない出歩かない。
が答えで持って歩くという答えは間違い普通の人ならな。

（この前、みたいにスナイパーライフルで狙われたらピエロじゃ防げない）

昨日、俺は何者かに狙われた。
多分、武偵校の生徒と俺は思っている。説明は出来ないがそう思う。

（でもベレッタ改は完璧に実戦用、そこまでして持って行く必要は無いような？）

どうするか、ピエロH7は人を傷付けず無力化出来る。
逆にベレッタ改だと身を守る時、最強に等しい防御力を発揮するが攻撃力が有り過ぎて人を殺しなねない。

もしあの時、狙撃者に狙撃された時持っていた拳銃がベレッタ改だったら余裕で撃退出来た。
だが、あの時持っていたのはピエロH7、これではスナイパーライフルの弾丸を弾く事は不可能
よって俺はあの時、狙撃者に気付いていない振りをして弾丸を躱した。
ま、2発目は完璧に猫に助けられたけどな。

（また、昨日みたいに狙われたら、、、、、、、、、、、、、、、、、、）

想像したくない。
今度は間違いなくスナイパーライフルから放たれた弾丸は俺を貫き息を止めに来る。

「両方持っていけばいいじゃないか？」

「！？」

俺は急な声にピエロH7を手に取り構える。
ロックを外しトリガーに指を掛けて、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

「て、ホームズか」

俺は拳銃ピエロH7にロックを掛けしまう。

「行き成り拳銃を構えられるとは推理しきれなかった」

「いや、行き成り話かけられてビックリしてなスマン」

「いやいや私も急に話掛けて済まなかったね蒼太」

2人は何故か謝り合う。

「で、ホームズ、何か用か？」

ホームズは大抵の事がなければ俺の部屋にはやって来ない。
例を上げるなら買い物、お隣に回覧板などなど

「用ではないんだちょっと君が悩んでいるから少しね」

「？」

あれ、俺ってホームズに昨日合った事話したっけ？
頭の中の記憶を探り話したか話していないかを検索

「君の悩みはどちらの拳銃を持っていくかだろ？」

あ、そっちか俺は少し安堵し一度深呼吸
流石のホームズも言ってもない事を推理するのは出来ないよな。

「そうなんだよホームズはどっちがいいと思う？」

俺はホームズにビックリH7とベレッタ改を差し出す。
ホームズは2丁の拳銃を受け取り確認、入っている弾丸、何処のメーカーか。

「この拳銃は？」

ホームズは片方の拳銃、ピエロH7が気になるのか聞いてくる。

「それは俺のオリジナル改造で造った玩具ピエロH7だ。」

「玩具？」

「ああ、人を傷付けず殺さず安全に鎮圧する事を目的に改良して造った俺専用の拳銃だ」

この拳銃に使われてるのはプラスチック弾
これなら発射されて人に当たっても貫通しないし怪我もしない。
反動も通常の拳銃と比べると圧倒的にピエロH7が勝っている。

「こっちはベレッタかな？」

流石ホームズ、拳銃の種類もよく知っている。
が、それは少し違う。

「それも俺のオリジナル改造ベレッタ改だ」

「ベレッタ改？」

「ああ、これはベレッタを改造した改良型で通常のベレッタとは全くの別物
とまでは言わないが結構微妙な拳銃、なんだよな」

この拳銃ベレッタ改は通常のベレッタに使われている弾丸は使えない。
通常のベレッタは一般的な拳銃に使われている弾丸を放つ事が出来るがこの拳銃はそれが出来ない。
ベレッタ改に装填出来る弾丸は通常市販で売られている弾丸より小さい弾丸
よってベレッタより弾丸を多く装填出来、長期戦に適している。
が弾丸が通常小さいという事は威力も通常の拳銃より小さいと言っている様な物だがそこは問題では無い。
物は使い用だ。どんな物でも使い用によっては何にでも成れる。

「どっちも蒼太のオリジナル拳銃か面白い」

「面白いか、元はホームズ
アンタを倒すために造った拳銃なんだけどな」

「いいじゃないか目標が合ったからこんな拳銃が作れたんだから」

それはそうだ。
そうなのだがひいじいさんを倒す為に造った拳銃をこうやって持ち歩こうとするのも何かと変な気分に成ってしまう。

「やはり2丁拳銃として持ち歩いた方が方が君の為に成る」

「俺の為？」