IS-本当の強さとは……
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十一話
前書き
凄く……下手な仕上がりです。戦闘描写ばかり書くんじゃなかったと自分の前作に後悔を抱きます。
○ホムラ視点
どうしたものか。ラウラが一緒に寝ようと言ってきた。ラウラの方をチラリと見ると……、これは断れないな。こんな期待のこもった目で見上げられたら無理だ。
「まあ……問題ないだろうな。構わないよ」
途端にラウラは目を輝かせてシャワーを浴びに行った。俺は面倒なので白魔法で浄化している。
最初ラウラは不思議がっていたが、魔法について教えると意外とあっさり理解してくれた。
「お兄ちゃん!早く寝るぞ」
絶対に寝る人間の態度ではないなこれは。それに前の口調に戻っている。
「そうだな、それと何度も言うが寝間着はないのか?」
「持ってない」
「そうか……ではそのうち買いに行くか。今回は俺だからいいが余り男の前で今回のようなことはするなよ?」
「お兄ちゃんだけだもん」
本人は聞こえないように言ったのだろうが俺にはきちんと聞こえていた。まあ多少安心した。
「さて、寝るとしようか」
「お休み」
ラウラはそう言って口付けをしてきた。
○ラウラ視点
いざ一緒に寝てみたけどお兄ちゃんの匂いに包まれて、温かくて幸せでええっと…………、もうわかんない。私はお兄ちゃんに抱きついてもっと幸せを感じながら意識が闇にのまれた。
○ホムラ視点
布団の中で抱きついてきたラウラを抱きしめ返した。ラウラの甘い香りと平均より高いであろう体温が心地いい。こんな気持ちは久しい。俺は大切な人の温もりを感じながら睡魔に身を任せた。
※ ※ ※
朝か……。まだ早朝であり窓の外は暗い。時間的には四時位だろう。まだ、ラウラは俺の首に抱きついて寝ているようだ。
寝汗をかいたのか普段より多少強くラウラの甘い香りがする。普通は汗なのだから余りいい香りではないだろう。しかしラウラからはそのような不快な匂いはしなかった。
「んっ……」
手の中でラウラが動いた。そして俺を逃がさないとばかりに脚を絡め、更に手で強く抱き締めてくる。俺はやることもないので偶然動かすことのできた左手でラウラの頭を撫でつつけた。
○ラウラ視点
朝起きるとお兄ちゃんと身体を密着させていた。目の前にお兄ちゃんの顔があり私のことを見つめていた。
「おはようラウラ」
お兄ちゃんはそう言うと私の脚と腕をそっと外して布団から出て行った。その時同時に頭にあった感触がなくなる。どうやら私は頭を撫でられていたようだ。そのことを知覚した瞬間普段は嬉しくなるはずのそれがとても恥ずかしく思えた。顔が真っ赤なのが自分でもありありと感じられた。
なので私は少し視線を外しながら
「おはよう、お兄ちゃん」
と言った。その後お兄ちゃんは顔を洗ってくるといって洗面所の方にいってしまった。私はお兄ちゃんがいない間に心を落ち着けようとした。
○ホムラ視点
先程のラウラは何だ?頬を朱に染めながら斜め下に視線をさまよわせていたラウラは普段元気なラウラと一味も二味も違う可愛いさであった。普段の綺麗とはまた違った魅力だ。不覚にも下宿先であった五反田食堂に居た時、ゲンの孫であるダンが言っていた萌えるの意味を悟った気がした。
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