| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドラゴンクエストⅤ〜イレギュラーな冒険譚〜

作者:むぎちゃ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六話 変化

 
前書き
今回はラインハットからスタート。新たにスライムナイトのピエールが加入してます。 

 
「ようやく戻ってきたか…」

ヘンリーが呟いた。

「でも、今までとは大分違うみたい」

「そうだな。だから変えなくちゃいけないんだ。ラインハットの国民の為にも」

ヘンリーの祖国であるラインハット。

ヘンリーが誘拐されてから様々な事が起きていた。ヘンリーの父親、つまり王の死。第二王子デールの即位。そして重税。

この重税のせいで、お金が足りなく困っている人が何人もいる。

「これからどうする?」

「城に行って、デールにあって何でこんな風になったのかを聞く」

「けど今はそう簡単には入れなさそうだけど?」

「確か城の水堀にイカダがあった。そこから城に入る。」

「あのイカダか」

アベルが言った。

「ああ」

私達はイカダに乗って城の中に潜入した。どうやら、ここは地下牢らしい。

「魔物の気配がしますな」

新しい仲間となったスライムナイトのピエールが言った。

「何で城の中に魔物が」

「どうやら、かなり深いところで変化は起こっている様だ」

「とりあえず魔物に殺されないようにしよう」

「プルプル。ぼく、気をつけるよ」

はぅ。やはりスラリんちゃんは(ry。その時だった。腐った死体が現れた!

「メラミ!」

私はつい最近修得したメラミを腐った死体にぶち込んだ。

アベル達の方を見ると魔物の群れに襲われていた。
グリンガムの鞭を振るいイエティ、腐った死体を倒す。スラリんちゃんがニフラムを唱え魔物を消す。アベルがバギマを唱え、ヘンリーも鞭を振るいピエールは剣で魔物を斬り裂いた。

「意外と弱くてよかった」

アベルが言った。

「けど、まだ安心は出来ないから気を引き締めて行こう」

私は言った。

その後も魔物に襲われたが難無く撃破し無事城の中に潜入した。城の中は普通に城だった。少なくとも緑色のネバネバしたものや、内臓のようなものはなかった(当たり前だ)。

 だが城には、魔物が居たし、兵士の話によると、太后(王妃じゃなかった)は戦争をしようとしてるらしい。

「……とても変わっちまった」

 ヘンリーが言った。

「昔はいい国だったのに」

「とりあえず王様に会えば、何とか出来ると思うよ」

 王の間に入った私達が見たのは、気弱そうな青年だった。この人がデールだろう。

「客人か?すまない。今、私は誰にも会いたくないのだ。用があるなら後にしてくれって兄上!?」

「久しぶりだな、デール。そこにいるのは仲間のアベルにスラリんにピエール、ミレイだ」

「そうか。兄上の仲間か…。私はデール。ラインハットの国王だ。と言ってもお飾りのだがな…」

「ちょっと待て。お飾りってどういうことだ!?」

 あれ?私達、空気になっている気が。そんな私達をほっといて話は進む。

「全て実権は母にあるのだ。母はおかしくなった。魔物を城に招き、他国と戦争をしようとするようになった。今はまだ大丈夫だが、宣戦布告も時間の問題だろう」

「…多分ですけど太后は偽者だと思います」

「そう思いますミレイさん。ですがもう一人、つまり母が居ない上、正体を
暴く手段は…ありました」

「えっ?」

「ラーの鏡。映し出したものの真実を暴く鏡です。その鏡は神の塔に安置されていると、書物にあったのを思い出しました。確かその塔は修道女の祈りで入れると」

「「!」」

 アベルとヘンリーが反応した。そういえばこの2人、マリアさんって人と脱出してマリアさん修道女になったんだっけ。

「兄上、この鍵を」

 デールがヘンリーに鍵を渡した。

「この鍵を使えば神の塔の祠に通じる旅の扉に入れます」

「何から何まですまんな」

「いや。お礼を言うのはこっちです。僕も僕で出来る事をするので頑張ってください」

 私達はラインハットの鍵で旅の扉の間に入った。青い光が渦を巻いている。私達は頷きあうと旅の扉に入って行った。 
 

 
後書き
今回アベルとピエールが空気だった。アベル「(T ^ T)」ピエール「(°_°)」
ごめん神の塔では出してあげるね。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧