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【遊戯王GX二次小説】最弱最強!?漆黒のデュエリスト

作者:シェーネ
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第1期
序章
  TURN 0(前編) 転生した先は遊戯王の世界でした。

 
前書き
ちなみに筆者はDM時代の続編原作のRは見ていないので、そこの話は飛ばしてあります。
なので、主人公はDM最終回→光のピラミッド編のあと数年を経て、GX時代に入っているイメージです。 

 
俺、苑王寺 瑓(えんのうじ れん)は、列車の脱線事故に遭い、気がついたら昔大好きだったカードゲーム漫画“遊戯王”の世界にトリップしてしまっていた。
しかも、流行っていた当時の小学4年生くらいに若返って・・・・・・。
遊戯王はかなり長期のアニメだったので、自分がやってきたのがどの辺の話で、どのシリーズなのか?
途方に暮れて、座り込んでいた俺に話しかけてきたのは、初代の主人公である“武藤遊戯”だった。
千年パズルはまだつけていないようだったので、どうやら、俺の知るアニメの1話より前の話のようだった。
「ねぇ、キミ。どうかしたの?」
俺は、基本アニメ派なので、原作はそのあと買う派だが、遊戯王に関しては、カードを購入して、後輩とプレイした記憶がある。
その後一度は離れてしまったが、とあるきっかけがあり、またハマりだして買い直した矢先の出来事だった。
アニメはデュエルモンスターズと改名されているアニメ(以下DMと略すが)とその次のGXまでは見ていて、ハマったものの、DMの原作は見ていない。
俺が見始めたのはテレ東版。
つまり、今のシリーズの時系列にあたるシリーズだ。
この前作。とは言っても直接の続編ってわけじゃないんだけど、東映版はネットでちらっと見たくらいなので、あまり良く知らないが、色々設定が異なっているようだった。
そう言う意味では、俺の知らない設定とかもあるのかもしれないが、今、俺に話しかけている遊戯は見た感じや、話口調からして、俺の知る遊戯っぽかった。
「え・・・・・・」
その時は、何が起きたのか理解していなくて、パニクっていたし、
ここどこだよ、とか頭の中混乱してて気を遣うってのもおかしな話だけど、
初対面のはずの人物を言い当てるなんて今思えば、ホント黒歴史並みにやらかした感があるんだけど
「ゆ、遊戯!?」
「あれ? ボクのこと知ってるの?」
うっかり、遊戯が名乗ってもいないのに、名前を言ってしまい
(しまった。)
と思ったときには後の祭りだった。
「えーっと、まぁ、その・・・・・・」
バツが悪そうに言い淀む俺を見て、遊戯は何かを察してくれたのか、それ以上は追求しないでいてくれた。
「あはは、無理に話さなくてもいいよ。何か困ってるみたいだったから声かけちゃっただけだし」
遊戯は困ったような照れくさそうな感じに返事をした。
俺は内心で追求してこなかった事に対し
(ありがとう)
とお礼を言いつつ、おかしい人と思われるのを覚悟で、トリップしてしまったことは伏せて事情を話した。
「ふーん、そうなんだ。それって記憶喪失ってやつかな?」
話が長くなりそうだと察してくれた遊戯は俺の隣に座っている。
話し終えた俺に言った第一声がそれだった。
(そんなアテさんじゃあるまいし・・・・・)
危うく声に出しそうになったが、なんとか抑えた。
実際、こうして、遊戯とわかる記憶があるのだから記憶喪失ではないと思う。
むしろトリップの副作用というか、そう言う感じじゃないかと思う。
しかし、それを遊戯たちに言ったところで、信じてもらえるとは思えないし、俺だってそんなこと言うキャラがいたら、痛い子だなぁ。って哀れんでしまうと思う。
「どうなのかな。」
曖昧にごまかしたものの、いつまでもここでうだうだしているわけにも行かない。
どうやらここは駅前のモール街的な場所のようだが、これからの寝床などを探さないといけないし、所持金も持っているかはわからない。
親族がいるのかすら不明な状態だ。
「警察とかに行ってみる? もしかしたらご両親がキミを探してるかもしれないよ?」
「そう、だな」
ほとんど希望がない状態で、遊戯に連れられ最寄りの交番へと行ったが、結果は捜索届けなど出ていないという。
親が子供に興味がないという設定であれば、それも納得がいくのだが、自分の格好を見ても、ホームレスとかそんな感じではない。
「困ったね」
「あぁ、」
遊戯にも迷惑をかけているし、お礼を言って早々に立ち去ろうとした時だ。
「おや、遊戯。どうしたんだこんなところで」
「おじいちゃん!!」
遊戯の祖父で、アニメの中で、遊戯が最初に使うデッキを託した人物 武藤双六じいちゃんが偶然通りかかった。
もっとも、偶然なのか、トリップしてしまった俺への神様からの慈悲なのかは、わからないが。
遊戯は簡単に双六じいちゃんに俺のことを話した。
「そうか、それは大変だったね。行く宛がないのなら、どうだい?」
「え?」
「家に来るかい?」
双六じいちゃんは笑顔でそう尋ねてきた。 
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