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改正版 後悔先に立たず、後に立つべし

作者:天竜光魔
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17話

 私は、今、ウプウアウトのコクッピトにアーニャと共に乗り込んでいます。
 そして基地より発進用のエレベーターより外に向かっており、もう間もなく外に着きます。
 もうまもなく、テストが始まるかと思えば、緊張によりパイロットスーツの中で汗を大量に掻いてしまい、握っている操縦桿に力がはいってしまいます。
 PT自体には乗った事が何度もありますが、これ程緊張したことがありませんでした。
 やはり、1から作り上げた試作機という事が私に緊張をもたらしているようでした。

「どうしたの、戒。」
「柄になく、緊張してしまっているだけですよ。」
「そうなんだ。」
「ジェイルに、ロイド、セシルさんの事は信用しているのですが、どうしても、初めての事ですからね。仕方ないでしょう。」

 そんな話をしている間にエレベーターが止まり、基地の外に降り立ちます。
 その時、携帯用の通信機より通信がはいります。

『通信が繋がっているかね。』
「ジェイルですか。通信は繋がっています。」
『それは、良かったよ。まずは、ロックを外すよ。』

 その言葉の後にウプウアウトを固定しているロックが外れます。

『まずは、ブラックホールエンジンを起動してくれたまえ。』
「わかりました。ブラックホールエンジンを起動させます。」

 その言葉の後にブラックホールエンジンを起動すると機体全体のシステムも起動し、全モニターに電源が入ります。
 そして、通信用のモニターにジェイル、ロイド、セシルの3人の顔が浮かびます。

『どうやら、無事に起動することが出来たようだね。』
「ええ、上手く起動する事が出来ました。」
『では、次に、T-LINKシステムを起動をさせてくれたまえ。』
「わかりました。T-LINKシステムを起動します。」

 次に、T-LINKシステムを起動させます。
 起動させた瞬間に以前感じた自分の感覚が拡がる感覚がして、機体全体の状態が最適化されていきます。
 
『これは、なんともすごいよね。T-LINKシステムを起動しただけで最適化されるなんて。』
『そうですね、ロイドさん。いろいろ念動力には驚かされてきましたが、機体にまでこの様な影響を与えるなんて。』
『それに、T-LINKシステムを起動させただけでZ・Oオーラが展開させすとは、思わなかったよ。次は、念動フィールドを起動させてくれたまえ。』
「わかりました。」

 そう言って、T-LINKシステムをとうして、念動フィールドを展開します。
 
『戒君、念動フィールドの負荷に異常はありませんか。』
「ええ、特に問題は発生していません。」
『それなら、良かったよ。』
『じゃあ、次はT・Eエンジンを起動させてくれないかな。』
「それでは、T・Eエンジンを起動させます。アーニャ、出力調整をお願いしますね。」
「わかった、戒。任せて。」

 その言葉を聞いた後にT・Eエンジンを起動させます。
 その後に、アーニャが四苦八苦していたので、私もT-LINKシステムをとうしてコントロールに干渉します。
 スーパーロボット大戦OGsでもリュウトがトロニウムエンジンをウラヌスシステムの力で強めた念動力で安定させたのでT-LINKシステムを使用して行います。
 すると、しばらくの間は安定しなかったのですが、念動力を強めて干渉するとT・Eエンジンの出力も安定します。

『ずいぶん安定してるよね。あれ程、T・Eエンジンの出力調整に苦労したのにね。立つ瀬がないよ。でも、このデータを参考にすれば、ずっと安定した状態でT・Eエンジンを使用することが出来るよ。それだけがなぐさめだね。』
「ロイド、そんなことありませんよ。あなたが苦労して、T・Eエンジンを製作してくれたからですよ。」
『冗談だよ、冗談。僕はただ、自分の作品には愛着があるし、出来る限り性能を引き出して上げたいんだ。そんなに気にしていないよ。でもそれよりも、これだけ安定しているんならあれやこれやを使用することが出来るよ。でも駄目だ。機体のバランスが悪くなってしまう。』

 と言いながら、ブツブツとあーでも、こーでもないと考えています。

『すいません、戒君。ロイドさんがあっちの世界へ旅立ってしまったので、テストを続けましょう。』
「あの、いいんでしょうか。後で見ることが出来なくて、落ち込んだりしませんか。」
『ああなると、なかなか戻って来ませんからいいですよ。』
「そうですか。次は、どのようなテストを始めますか。」
『そうだね、まずは、歩いてみてくれたまえ。』
「わかりました。」

 その言葉の後にウプウアウトを操作して、滑らかに一歩一歩進んでいきます。
 次第に歩行から走り出したり、ジャンプしたりなど多くの動作を行っていきます。

「基本動作に関しては特に問題はありません。」
『そのようだね、いい感じだよ。』
「次はどうしますか、ジェイル。」
『僕をほっておくのって酷くない。』
『仕方ないでしょう。ロイドさんも、ジェイルさんも一度自分の世界に入るとなかなか、帰ってこないからです。』
『それよりも、これから、武装のテストに入るから見ようじゃないか。これから、目標を出すからそこに攻撃してくれたまえ。』
「わかりました。」

 PTの装甲として利用している金属で作った分厚い金属板が出てきます。
 
『試すんなら、まず、僕の担当した武装のテストから始めてくれるないかな。』
「わかりました。」

 武器ラックからヴァリスを取り出し構えます。
 
「アーニャお願いします。」
「わかった。」

 アーニャはヴァリスを放ちます。
 問題なく、放たれた弾丸は目標に当たり、貫通はしませんでしたが金属にねりこみます。
 次に、ハドロンライフルを構えて、放つと目標を貫いて後方に飛んでいきます。

「ロイド、ターミナスキャノンを試す。」
『こっちの準備も大丈夫だからいつでもいいよ。』
「バイパスを解放、バレル展開、照準固定。」
「エネルギーチャージ開始。・・・80,90、100、チャージ完了。」
「ターミナスキャノン発射。」

 その言葉と共に引き金を引かれ、エネルギー派が発射されます。
 そのエネルギー派は目標を飲み込み、後方に消えていきました。

『なかなかの威力だね、やっぱり、エンジン出力が安定してるとチャージも思っていたよりも早いよ。いい感じだよね。』
『そうですね。これだけ、安定していれば、もっと別の使用法が考えられますから。』
『データの検証しないと。』
『それは、後でやってくれ。では、私の担当した武装のテストを開始してくれたまえ。』
「それでは、グラビティ・レールガンから始めます。」
「わかった。目標を出すよ。」

 先ほどよりも5倍ほど分厚い目標が出てきます。

『貫通力を見たいからね。先ほどより分厚くなっている。テストを開始してくれたまえ。」
「わかった。グラビティ・レールガンセット、照準固定。」
「重力波圧縮開始。・・・圧縮完了。」
「グラビティ・レールガン発射。」

 圧縮された重力波が発射されますが、ずれて目標に当たることなく後方に飛んでいきます。

「ジェイル、照準がずれてる。」
『そのようだね、調整は難しいかね。」
「やってみる。」

 そう言って、ずれた照準を計算して発射し直しますが、当たらずに後方に飛んでいきます。
 照準のズレを直しながら複数回やり直して、やっとの事でグラビティ・レールガンが目標に当たり、金属板を貫通して、後方に飛んでいきます。

『照準は計算し直しだね。かなり、ずれてしまっているよ。』
「仕方ないですよ、ジェイル。初めて使用したのですから。」
『そう言ってくれるのはありがたいが、やはり自分の感情が許さないだよ。』
『そうだね、やっぱり自分の仕事には完璧を求めちゃうから。欠陥品なんか自分の作品から出したくないから。結局、僕らってプライドが高いよね~。』
『確かに、そうですね。私だって、自分の仕事には誇りを持っています。そこで、失敗するのは自分で自分を許せなくなってしまいますから。』
「ふふふ、ありがたいことですよ。皆さんに感謝しますよ。」
『では、格闘戦の武装のテストを開始してくれたまえ。』

 そう言って、目標を出します。
 
「わかりました、ジェイル。」

 と言ってロシュセイバーをを引き抜き、目標に切り付けます。
 すると、バターの様に切れ、落ちていく目標にスラッシュハーケンを放ち、突き刺します。
 外れる事無く、目標に突き刺さり、引き寄せて手に取ります。

「案外使い易いですね。スラッシュハーケンて。」
『まぁ、MVSは新しいけど、スラッシュハーケン自体は今のKMFの基本装備だからね。それ程難しくは無かったよ。』
『そうですね。MVSをいつ発動するのかも、ゾル・オリハルコニウム製の装甲のおかげで発射する瞬間で問題ありませんでしたから。』
「では、次はZ・Oソードを試します。」

 Z・Oソードを展開させるためにウプウアウトの両腕を構えます。

「Z・Oソード展開。」

 その言葉と同時にZ・Oソードを展開します。
 1秒ほどで腕の甲より、ウプウアウトの腕と同じくらいの長さの緑の剣が出てきます。

「これが、Z・Oソードですか。」
『そうだよ、E・N・Sで使用した技術を発展させ物がそのZ・Oソードだよ。目標を出すから存分に試してくれたまえ。』
「わかりました。テストを開始します。」

 両腕を構えて、目標に切り掛かります。
 先ほどの、ロシュセイバーよりも滑らかに装甲を切り裂きます。
 出てきた目標を次々切り裂いていきます。
 時には、スラッシュハーケンを使用して引き寄せて切り裂くなどのいろいろ変化させてテストしていきます。

『これで、武装のテストは終了だね。』
「いいえ、最後に試したいことがあるのでグラビティ・レールガンを試した物と同じ物を出してください。」
『確かに、同じものがあるが・・・わかった。やってくれたまえ。」

 そう言って、かなり分厚い目標が出てきます。
 その瞬間、T-LINKシステムをとうして、Z・Oソードに念動フィールド集中させます。

「T-LINKフルコンタクト、念動フィールド集束開始。」

 その瞬間、Z・Oソードの刀身が緑から赤黒になり、刀身からエネルギーが放出されます。
 そのまま、目標に向かい切り裂きます。
 そして、切り裂いた後を見ると空間そのものが切り裂かれており、裂け目を確認する事が出来ます。

『君はこれも、予想していたのかね・・・。』
「これは、私にも予想外です。」
『お~め~で~と~う。凄いよどうやったらこんなことが出来るのかな。直ぐにデータを検証しないといけない。』
『ロイドさん、そんな事よりもあれは、直ぐに危険が無いのか、先に調べるべきです。』
「凄い、戒。でも、もう閉じていく。」

 そんなやり取りをしてる間に裂けた空間は元のとうりになりました。

『突然の事でびっくりしたが、凄いものが見れたよ。是非にデータを検証しないといけないね。』
「ジェイル、他にテストは残っていないんですか。」
『確かに、凄いものを見て、忘れていたよ。次のテストに入るよ。飛行訓練だ。』
「わかりました。飛行訓練に入ります。」
『スラスターはT-LINKシステムを使用して飛行してみてくれますか。検証したいんです。』
「何か考えている事があるのですか。」
『今は秘密ですよ。』
「わかりました。楽しみにしていますよ。」

 その後に、スラスターを起動してバーニア噴出し、空に飛びあがります。
 そして、T-LINKシステムを使用して、スラスターの調整を行い、いろいろな飛行を試します。
 初めは、スラスターの調整が上手くいかずに、バランスを崩したり、急な加速をおこなってしまったりなどしていましたが次第に上手くいくようになり、スムーズ飛行できるようになりました。

「アーニャ、大丈夫ですか。」
「初めは、遊園地で乗ったジェットコースターみたいで楽しかったし、今は何だか気持ちいい。」
「それは、良かったですよ。」
「うん、いい気持ち。」
『テストはこれくらいでいいわ。良いデータが入ったわ。これで、あのシステムが現実を帯びてきたわ。』
「楽しみにまっています。セシルさん。」

 地上に降り立ちます。

『最後のテストだよ。防御システムのテスト始まるよ。』
「わかりました。何を受け止めるんですか。」
『まずは、ハドロン砲だよ。』
『待ってください、いきなりそれは、危険です。』
「いいえ、ジェイル信じてもいいんですね。」
『任せたまえ、念動フィールドは良く研究しているからね。大丈夫だよ。』
「わかりました。やってください。」

 そう言った後に、念動フィールドを全開にします。
 その後に、ハドロン砲がせり上がって来ます。
 そして、ハドロン砲にエネルギーが充電されます。

『では、行くよ。』
「わかりました。」
『発射5秒前、4,3,2,1、発射。』

 ハドロン砲が轟音を立てて、発射されます。
 そのハドロン砲を微動だにせずに受け止めると、爆発と爆音があたりを包み込みます。
 そして、爆煙が晴れると無傷のウプウアウトが現れます。

「なんとか、なりました。」
『余裕が結構あったようだよ。』
『無茶をするわけにはいきませんよ。』
『セシル君は厳しいね。次は、Z・Oシールドのテストをするよ。展開して貰えるかな。』
「わかりました。」
『量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ2機出すから、それぞれ、プラズマカッターとMVS切り掛かるから
シールドで受け止めてくれるかな。シールド以外に処で受け止めないでよ。』
「わかってますよ、ロイド。」

 量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ2機が現れます。
 その手に持ったプラズマカッターとMVSを掲げ、切りかかて来るのでシールドを発生させて受け止めます。
 両方とも問題なく、受け止めることが出来ます。

「大丈夫でしょう。」
「うん、問題ない。」
『そのようだ。問題ないようだ。最後のテストはZ・Oオーラだよ。ヴァリスを受け止めてもらう。』
『流石にそれは、許可できません。危険すぎます。』
『まぁ、いいんじゃない。ヴァリスぐらいなら問題ないでしょう。』
『ロイドさん。』
『でも、僕達、全く関わっていないんだから判断しずらいんだよ。それに、腕や足なら問題ないんじゃない。』
『そんないい加減な事でいいんですか。』
『結局決めるのは、彼らだと思うよ、僕は。』
「セシルさん、いいです。やりましょう。どれぐらいの防御力があるのかテストしないといけませんから。」
『ちょ、ちょっと戒君。』
『それでは、始めようか。』

 その後、固定されたヴァリスが出てきます。
 そして、念動フィールドを切ったウプウアウトに弾道が発射されて、命中し爆発が起こります。
 爆煙が収まると無傷のウプウアウトが現れます。

『戒君、大丈夫。』
「はい、問題ありませんよ。」
「うん、問題ない。」
『こんな無茶はこれっきりにしてください。』
「わかりました。(守れるかわかりませんが。)」
『基地内に戻ってくれたまえ。』

 エレベーターに乗り、基地内に戻っていきます。

『でもすごいよね。これほどの防御力を持つ、結晶核を発見したんだから。』
『偶然だが、きっと、私しか発見できなかっただろうね。』
『なんか、嫌味な言い方だと思うよ。』
『事実なんだよ。結晶核はあるところからしか取れないんだよ。そこに触れることが出来るのは私だけだ。』
『月ですか。』
『月なら君達がふれる事が出来るだろう。』
『確かに、そうだね。セシル君、ざ~ん~ね~ん~で~し~た。』
『ロイドさん、鬱陶しいですよ。』
『すいません。じゃあ、どこなんですか。』
『僕も興味あるよ。』
『今は、秘密だよ。今はね』

 そう言って、意味ありげに私を見ます。
 その視線に背中にさぶいものが走ります。

(Z・Oオーラてよく似たものがスーパーロボット大戦であるんですが、それが、関係してるとなると結晶核って、もしかしてあれですか。確かに、取れる場所あるにはありますが、もしかして、あの行動って、あれ取るためですか。だとしたら、論理感無視したマッド的思考ですね。アーニャに後で注意しないと。)
 
 

 
後書き
 名前:天王寺 戒
LV:11
PP:40
格闘:170
射撃:142
技量:147
防御:170
回避:183
命中:188
SP:124
性格:冷静(超強気)
エースボーナス:???
成長タイプ:格闘・特殊
空:A
陸:A
海:B
宇:A
精神:偵察1~  
   幸運
   ??
   ??
   ??
   ??
スキル:※エヴォリュダー(勇者LV9&底力LV9&戦意高揚)
    ※サイコドライバーLV2(念動力LV10&SP回復)
    ※完全記憶能力
     精神耐性
     ???
     ???
GP:94000
秘密基地(131/151)
撃墜数:2
 
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