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時空を渡る精霊

作者:蒼鈴六花
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もう一人の魔法少女

エミルは恭也とユーノ(フェレットモード)となのはを待っていた。

「なのは、まだか?」

「うーん、ごめんもうちょっとー」

「まったく、今日は約束の日だって分かってたはずなんだがな」

エミルは呆れていると美由季が

「皆だけいいなー」

「そういうなら姉さんもくればいいだろ。月村家でのお茶会」

「行かない」

若干不機嫌そうに即答する美由季にエミルは苦笑する。
そんな所になのはがやってきて

「おまたせー」

「じゃあ、行くか」

「バスの時間ぎりぎりだぞ、急がねぇと」

「はーい」

そして4人(一人はフェレットだが……)は美由季に見送られ、バスに乗り込んだ。



月村家にて

インターホンを押すとすぐにメイド、ノエルさんがドアを開け。

「恭也様、エミル様、なのはお嬢様。いらっしゃいませ」

「ああ、お招きにあずかったよ」

「こんにちはー」

「こんにちは」

ノエルさんが家に招きながら。

「どうぞこちらへ」

部屋に案内され、中に入るとすずかが気付き。

「なのはちゃん、エミル君、恭也さん」

「すずかちゃん」

「おう」

メイドのファリンさんが声をかけてくる。

「なのはちゃん、エミル君いらっしゃい」

すずかの姉、しのぶさんが恭也に声をかける。

「恭也、いらっしゃい」

「ああ」

なにやら桃色空間を作っている。エミルはなにか思い出したのか顔を赤くして恥ずかしがってた。

(俺も、あんなんだったのか……若気の至りか、若くはなかったが……)

エミルがそんなこと考えてるとノエルさんが

「お茶をご用意しましょう。なにがよろしいですか?」

「まかせるよ」

「俺も」

「なのはお嬢様は?」

「私も、お任せします」

「かしこまりました。ファリン?」

「はい、了解です。お姉さま」

しのぶさんは恭也の手を掴み。

「じゃあ、私と恭也は部屋にいるから」

「はい、そちらにお持ちします」

そしてなのはと俺は猫をどかし席に座る。

するとエミルの周りにねこが集まりきちんと座り始めた。

「またか……なんだ?どうしたお前ら」

と俺はねこに聞く、すると猫が返事をするようににゃあにゃあと鳴き始める。
それを見たアリサは

「また?あんたって動物に好かれるっていうか……ねぇいつも思うんだけど動物の言ってる事わかるの?」

「なんとなくな……」

「なんとなくでもわかるんだ……じゃあ今何を話してたの?」

「世間話だ」

「ねこって世間話するのね……」

その様子にすずかはくすくす笑い始める。

「ふふ、うちの猫達エミル君が来るの楽しみにしてるみたいなの。来る前日とか、そわそわしてるのよ?」

「猫もそわそわするの?」

「うん」

そんな話をしてる中、ユーノは猫に見られて固まっていた。
それに気付いた俺は

「お前ら、そいつは餌でもおもちゃでもないからな……」

止めに入ったことでユーノは、このときエミルにすごい感謝した。らしい。

その後、ファリンさんが転んでお茶をこぼしかけたが、なのはとすずかがファリンを支え、俺がお茶をこぼさずキャッチして終わった。



お茶会の場所を外に移して少ししてから、俺となのははジュエルシードの気配を感じた。
俺はすぐさま念話で

『ユーノ!』

ユーノは俺の意思を瞬時に察する。

『わかった!』

ユーノは気配に向かって駆け出す。

『ふえ!?どうしたの?』

『なのは、ユーノを追うぞ!』

『あ、うん。わかった!』

「ちょっとユーノを探してくる」

そういって、俺は駆け出す。

「うわわ!待ってエミルお兄ちゃん!ごめんすずかちゃんアリサちゃんちょっと待ってて、すぐ戻ってくる」

なのはもあとを追うと、すずかとアリサは唖然として

「なんなのよ……あれ」

「分からないけど、なにかあったのかな?」



そして森?の中

ユーノは現在人型になっている。
そしてジュエルシードが発動した気配を感じ舌打ちするエミル。

「ッチ!発動しやがったか!」

「ここだと人目がつく結界を張るよ!」

「任せた!」

すぐさまユーノは結界を張る。
それからすぐ森の中が光り……巨大な猫が出てきた。

3人そろって唖然とする。

「あ、あ、あれは?」

「た、多分。あの猫の大きくなりたいって願いが正しく叶えられたんじゃないかと……」

「そ、そっか」

「封印するか……」

「うん」

二人が変身しようとしたその時、金色の閃光が猫に当たる。
なのはと俺は閃光のきた方向に向くと金色の髪に黒い服を着た女の子がいた。そして少女はさらに猫に攻撃し始める。
俺となのははすぐに変身する。

「レイジングハート、お願い!」

「行くぞ!スピリットハート!」

『『Stand by Ready Set up』』

『『Flier fin.』』

変身後、二人は空を飛ぶ。エミルのフライヤーフィンは背中から紺色の光の羽が出ている。空を飛ぶイメージというと仲間だったコレットを思い出したからだ。
そして二人は猫の背中に乗り

『『Wide area Protection.』』

猫に来る攻撃を全て防御するが、相手は猫の足を狙い、猫を転倒させた。
なのはと俺は飛んで地面に下り、猫を庇うように立つ
ユーノも遅れてくる。すると近くの木の上に相手が下りて来た。

「同系の魔道師。ロストロギアの探索者か……」

『気をつけてこの子、僕と同じ世界の住人だ!』

ユーノが念話で注意を呼びかける。

「バルディッシュと同様のインテリジェンスデバイス」

「バルディッシュ……?」

「ロストロギア、ジュエルシード」

『Scythe form Setup.』

少女の持つ黒い杖が変化し金色の刃を生み出し鎌のようになる。そして少女はそれを構える。

「申し訳ないけど、いただいていきます」

そう言って少女は行動に出る。なのはは戸惑ってるようで動けない。なのはの前にエミルが飛び出し

「ぼさっとするな!」

『Protection.』

紺色の光の盾が黒い少女の攻撃を防ぐ、そしてなのはをかかえ距離を置く

「なのは!」

「う、うん」

黒い少女はバルディッシュを構える。

『Arc Saber.』

少女がバルディッシュを振ると刃の部分が飛び出し回転しながら俺たちに向かう。
下にいたユーノが魔法を発動させ、エミルたちの前に緑色の壁ができる。

そこに黒い少女が飛んできてバルディッシュを振るった。

俺は剣、スピリットハートで応戦する。
なのはは、その様子に

「なんで?何で急にこんな?」

「こたえても、多分、意味はない」

その瞬間エミルは少女を弾き飛ばす。
少女は木の上に乗り、バルディッシュを変形させ

『Device form.』

なのははレイジングハートを構える。

『Shooting mode.』

『Divine buster Stand by.』

少女はなのはたちにバルディッシュを向け

『Photon lancer Get set.』

二人は構えあう。俺とユーノは攻撃に備え準備する。
そしてその時、倒れていた猫が声をあげる。なのははそれに気をとられ
少女はそれを見逃さなかった。

「ごめんね」

『fire.』

瞬間強烈な閃光がなのはに迫る。ハッとなったなのはの前にエミルとユーノが飛び出し

『Protection.』

二人で攻撃を凌ぎきる。

そしてエミルは少女に向かって飛ぶ、そしてスピリットハートを振り上げる
少女はバルディッシュで何とか防ぎ堪える。

「っはあ!」

「!」

エミルが少女を吹き飛ばし

「悪いが、ジュエルシードを渡すわけにはいかない。退いて貰おうか」

スピリットハートを構え詠唱する。

「揺蕩う闇の微笑、スプレットゼロ!」

少女の目の前に黒に近い紫の玉ができ破裂する。そして少女はさらに吹き飛ばされ木にぶつかる。

「っく!」

少女の近くに瞬時に移動しスピリットハートを向け

「まだやるか?」

少女はうつむき

「私の……負けです」

エミルはスピリットハートを鞘にいれ手を差し伸べる。
フェイトには強い意志を感じたし、なんとなく懐かしい感じもした。
だからか、放って置けないと思った。

「敵とはいえ、小さな女の子だしな……」

「え?」

エミルは少女の手を掴み立たせ、そして

「聖なる活力、来い。ファーストエイド」

少女のわずかな傷が治っていく。

「これで怪我がないはずだ」

「あ、ありがとう」

「べ、別に礼を言われるようなことじゃねえ。傷は俺のせいだし」

顔を少し赤くしてそっぽ向くエミルに少女は

「ふふ」

「笑うな!」

それから少女は立ち去る時。

「私はフェイト。……貴方は?」

「俺は高町エミルだ」

「エミル……じゃあね」

「ああ、じゃあなフェイト」

フェイトが飛び去るのを見送りながら俺はなのはと合流した。



ユーノにあらかじめ念話で言っておいたので、俺が離してる間になのははジュエルシードの封印をしていた。

その後、お茶会を再開して家に帰った。



家にて

「フェイトは明らかに戦い慣れてたな……」

「お兄ちゃんフェイトって誰?」

「今日戦った女の子のことだ」

「ええー!名前聞いたの!!」

「自己紹介したぞ」

「お兄ちゃんだけずるい!!」

膨れて怒り出すなのは

「また今度会うだろう。その時に自己紹介すればいいだろ」

「わかった……」

「次、会う時までに、なのははもう少し強くならねぇとな」

「がんばんなきゃね、なのは」

「ユーノお前もだ」

「ええ!」

「おそらく今の状態じゃ、なのはとユーノが協力してやっと勝てる相手だ」

「そ、そんなに強いの?」

「ああ、がんばれ。二人とも」

「ふええええ!!」

そして、夜は更けていく。





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フェイト簡単にやられすぎですかね?書き直すかも
エミルは隠しダンジョンクリア済みで人間として生活中に世界中の魔物と契約しまわったみたいな裏設定(この小説の)があったり・・・
そのためレベルが・・・

あと、シンフォニアは下級・中級の魔法の詠唱はないのでヴェスペリアとかからとってくることが多いかもです。

では、誤字・脱字・感想・アドバイス等お待ちしております。
 
 

 
後書き
なにげにエミルはフェイトとのフラグ作ってたり。
フェイトEDになるかは未定。 
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