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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第百十八話 スサノオの思惑その六

「何万年も前から仕組んでいたんだよ」
「そうですね、じゃあ」
「そう、スサノオは」
 まさにだというのだ。
「ブラックサンとシャドームーンの両者のうち生き残った方を次に創世王にするのじゃなくて」
「その身体を乗っ取ろうともしていた」
「そうだろうね、だから」
「シャドームーンの身体で出て来ることも有り得ますね」
 このことをだ、秋瀬は察したのだった。
「この世界でも」
「そうなってもおかしくないですね、じゃあ」
「このシャドームーンがこの世界での僕達の最後の敵かも知れないんだね」
 雪輝もまたファイルにあるシャドームーンのページを見ている、そこには全身が白銀に輝くライダーの姿があった。
 そのライダーを見てだ、こう言うのだった。
「如何にも強そうですね」
「よく見たら戦闘力が全然違うよ」
 由乃はシャドームーンのデータを見て雪輝に話した。
「他のゴルゴムの怪人と」
「ライダーだけはあるよね」
「うん、それに武器もあるし」
「この剣聖ビルゲニアから奪ったものが」
 雪輝はビルゲニアのページも見て言う。
「二本の剣だね」
「それとシャドーキックもあって」
「確かに強いね」
「相当にね」
「けれどね」
 それでもだとだ、ここでこう言った雪輝だった。
「スサノオはどうも僕達が勝てる相手、乗り越えられる障害しか出してこないから」
「だからよね」
「僕達が協力し合えばね」
「勝てるよね」
「ゴルゴムにも、そして」
「シャドームーンにもね」 
 勝てるとだ、雪輝は言うのだった。例えシャドームーンが本当に出て来てもだ。
「あくまで力を合わせて、だけれど」
「つまりだ、俺達の敵はだ」
 何かというとだ、来須が言った。
「俺達自身だ」
「仲間割れをすればですね」
「その時点で負けだ」
「じゃあこれからも」
「協力していけば勝てる」
 日記所有者の戦いとは逆にだというのだ。
「そうすればな」
「そうですね、それじゃあ」
「いいな、一人でも欠けない」
 絶対にだというのだ。
「そうしていくぞ」
「ではだ」
 バックスがここで言った。
「これまで通り私達が司令塔になりだ」
「そのうえで、ですね」
「うむ、ゴルゴムを探していこう」
 こう方針を話すのだった。
「そうしていこう」
「まずはゴルゴムだってことはわかったから」
 礼祐が言ってきた。
「そのことは大きいよね」
「まずはそのことがわかった」
「うん、それだけでも違うよね」
「その通りだよ。しかし君は」
 その礼祐の言葉を聞いてだ、バックスは感心して言った。
「わかっているな、まだ子供だというのに」
「この子は天才なんです」
 上司である秋瀬がこうバックスに話す。
「ですから」
「こうしたこともわかるのか」
「はい、本当に末恐ろしい子です」
「だよな、こんなガキはじめて見たぜ」
 キバットも礼祐のところに来て言う。 
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