レインボークラウン
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第百二十四話
第百二十四話 先生達の相談
七人の相談を聞いていたのは今田先生と今日子先生だった、今田先生はその七人を見てから今日子先生に言った。
「ねえ、今日子ちゃん」
「ええ、ここはよね」
「私のお屋敷はね」
「香ちゃんのお屋敷のキッチン立派だしね」
「ええ、若し私のお屋敷のキッチンが駄目でもね」
「私のお城のキッチンがあるわ」
今日子先生はにこりと笑って今田先生に答えた。
「だから何があってもね」
「そう、大丈夫よ」
「そうよね、あの娘達カレー作られるわね」
「私達は普通にどっちか使えばいいからね」
今田先生のお屋敷のキッチンか今日子先生のお城のキッチン、そのどちらかを使えばいいというのである。
そうしたことを話してだ、今田先生は言った。
「じゃあね」
「ええ、日曜日はどっちのキッチンにしようかしら」
「ジャンケンで決める?」
今田先生はこう今日子先生に提案した。
「それじゃあ」
「それが一番よね」
今日子先生も今田先生のその提案に笑顔で答えた、それでいいというのだ。
それで実際にやってみてだ、今田先生のお屋敷ということになった。それで今日子先生は今田先生にこう言ったのだった。
「じゃあ私達の御飯は私のお城で作ろうね」
「晩御飯はね」
「そうしようね、ただね」
「ただって?」
「私達は何作ろうかしら」
今日子先生は今田先生にこのことも提案したのだった。
「一体」
「そうね、私達はね」
「ええ、何がいいかしら」
「ビーフシチューとかどうかしら」
今田先生はこの料理を提案した。
「それとポテトサラダね」
「いいわね、その二つで」
「後お魚のムニエルも焼いて」
「それでいいわね」
「そう、それじゃあね」
こう話してだった、二人は自分達の料理も決めてだった。
「あの娘達にもね」
「ちゃんとお話して」
「それでカレー作ってもらいましょう」
「それがいいわね」
そしてだ、こんなことも言うのだった。
「こうしたことも教育のうち」
「お料理もね」
だからいいと言うのだった、そうしてだった。
先生達はあらためて七人のところに向かうことにした、それは自分の教え子達を後ろからちゃんと見ている教育者の行動だった。
第百二十四話 完
2014・4・11
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