仮面ライダー エターナルインフィニティ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第百十六話 日記所有者達その十二
「絵日記だからね」
「一日三回だけだな」
「正直一番弱い日記だと思うよ」
こう自分で言うのだった。
「けれどだね」
「そうだ、長所もある」
そうだというのだ。
「豊穣君の日記もまた」
「僕の未来がわかるからね」
それでだというのだ。
「師匠と一緒に捜査も出来るんだ」
「僕の日記は探偵日記です」
その秋瀬も言って来た。
「こちらの調査に使えます」
「そこで助手の僕の未来もわかればね」
「やり方は自由自在です」
「私の日記もだ」
バックスも言う。
「日記所有者のことはわかるが」
「それ以外の人のことはですね」
「わからない」
こう登に答えた。
「それが弱点だな」
「私はユッキーのことなら何でもわかるよ」
由乃の日記はそうだった。
「けれどユッキーのこと以外は日記ではわからないよ」
「そう、それぞれだ」
名護はまた言った。
「そして互いの日記の短所を補え合うと強い」
「じゃあ若しスサノオが怪人を出してきても」
「僕達がいるよ」
正音が雪輝に答えた。
「戦うのならね」
「一応戦えるメンバーもいるしな、こっちも」
来須は自分の銃を根拠に言った。
「互いを補え合えば戦えるな」
「さて、ではだ」
バックスがまた言った。
「まずは軸を決めよう」
「この戦いの軸ですね」
「戦い、戦略においては軸が必要だ」
それ故にだというのだ。
「その軸を決めてから戦おう」
「軸はもう決まっていますよね」
静香はこう言った。
そしてバックスを見てだ、こうも言うのだった。
「バックスさんしかないです」
「私が日記所有者のことがわかるからだね」
「はい、若し一人でも欠けたら大変ですよね」
「どうやら今回の戦いは日記所有者とライダーの諸君が協力することにある」
バックスも言う。
「それならだな」
「はい、日記所有者のことなら全部わかるバックスさんが軸になって」
「戦うべきか」
「そう思いますがどうでしょうか」
「その通りだな」
バックスはいつもの余裕のある微笑みになって静香に答えた。
「お嬢さんの言う通りだ」
「有り難うございます、それじゃあ」
「諸君もそれでいいだろうか」
バックスはあらためて一同にその是非を問うた。
「私が今回の戦いの司令塔となることで」
「はい、いいと思います」
まずは雪輝が答えた。
「いざという時にバックスさんが指示を出してくれれば助かります」
「ただ、バックスさんが襲われると」
ここでこう言ったのはかまどだった。
「まずいべ」
「いや、それはかまどさんも」
「そうなりますよ」
すぐにだ、高坂とまおがかまどに言う。
「俺達の日記はかまどさんの日記があってこそですから」
「つながってますから」
「そうです、院長先生にもです」
「何かあれば」
お鈴と南波もかまどに言う。
ページ上へ戻る