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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第百十六話 日記所有者達その二

「では今から部屋に戻るか」
「そうよね、ただ本当に何をしてくるかよね」
 恵は腕を組み考える顔になって言う。
「それが問題なのよね、スサノオが」
「それは行ってみないとわからないだろ」
 キバット三世が恵の方に飛んで来てこう言った。
「結局のところはな」
「そうなのよね、やっぱりね」
「どうせまた色々と仕掛けてくるんだ」
 キバット三世はこうも言う。
「それならここであれこれと話さずにな」
「太牙の社長室に行こう」
 嶋は簡潔に述べた。
「今からな」
「三時なあ。ほんますぐやな」
 襟立も時間を見て言う、彼は壁にある時計を見たのだ。
「今から行こか」
「はい、それじゃあ」
 正音は襟立の言葉に応えてからだった、そのうえで。
 父である紅にだ、こう言った。
「行こう、パパ。叔父さんの部屋にね」
「そういえばそうなるな」
 登は正音が自分を叔父さんと言ったことに不快に思うことなく納得した顔で頷きつつそのうえで述べた。
「俺はな」
「うん、それでいいよね」
「別に構わない」
 本人にもこう返す。
「それでな」
「それじゃあね」
「さて、では渡君」
 名護がまた紅に声をかける。
「今から行こう」
「はい、社長室に何があるのか」
 登の部屋でもあるそこにだ。
「そのことも気になりますし」
「扉だろうが」
 名護はこう予想した。
「それでも行こう」
「ですね、今から」
 紅も名護の言葉に頷く、そしてだった。
 ライダー達は登の社長室に入った、そこは巨大な本を開いた状態だった、本は立っており開かれたページの左側が巨大な空間になっている。そこに見えるのは彼等がいる世界と同じ世界、舗装された道路だった。
 その道路を見てだ、紅はキバットに言った。
「あの道がだね」
「ああ、今度の世界の道だよ」
「そうだね、じゃあ」
「あそこから行けばな、いや」
「あれっ!?」
 キバットも紅も声を挙げた、何と道が消えて青空とギリシアの神殿を思わせる何かを囲む縁の様な場所が出て来たのだ、本の向こう側に。
 中央に何かがいるべき台の様な場所がある、そしてそこを囲む様に十三の小さな台がある。その場を見てだった。
 紅は怪訝な顔になり再びキバットに問うた。
「どう思う?」
「ああ、多分だけれどな」
「あの場所にだね」
「俺達が行ってな」
 そしてだとだ、キバットは紅の頭のところでホバリングしながら答えた。
「そこでスサノオと会うことになるな」
「あちらの世界でね」
「スサノオだけじゃないだろうな」
 キバットはここでこうも言った。
「俺達がいるべき台は一つでな」
「十三あるからね」
「十二だな」
 残る台はだ。 
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