とある物語の傍観者だった者

頑張って再開します。亀更新になるかもしれませんが、暖かい目でよろしくお願いします 

　三沢塾事件―――――。

　なんかもう勝手にやってろって感じだったけど、事件はカミやんのおかげで解決し、『吸血殺し』の姫神愛紗はイギリス清教お手製の霊装・歩く教会によって保護された。

　ついでに、運悪くロリコン錬金術師に捕まったインデックスたんも、無事保護された。

　オレの活躍なんてありゃしない。だがそれでいい。めでたしめでたしだ……

　こうしてオレこと近簿一二三の平穏な日常を約束され、夏休みをエンジョイするのであった。

　とりあえず、事件当日からここ一週間、おっぱい兵器な吹寄たんの我が侭に付き合うべく家電量販店でデートの毎日。

　オレという便利な能力・機械操作によって吹寄の肩こりは幾分かマシになった。そのお陰もあり、オレと吹寄の間にできた溝を埋めることもでき、友情を取り戻せた。

　まあそのおかげで「ロリコン野郎」から「おっぱい兵器を操るロリコン」ともうそれだけで小説が書けそうな不名誉極まるタイトル名に改名をされ、街中でたまにその二つ名を呼ばれ罵倒されることもある。

『おーい、ロリコン野郎ｗｗ否、おっぱい兵器を操るロリコンさんｗｗチーッスｗｗｗｗ』

『えー、なにそれー、ちょーウケるんですけどーｗｗきゃははっ♪』

　ただ吹寄の肩にマッサージ器をあてがっていただけなのに……

　……オレを知るリア充共が憎い。

　さらに、

『アンタの噂、聞いたわよ。おっぱい兵器がうんたらって、どうしたらそんなあだ名付くのよｗｗ』

『御坂さん、笑っちゃ失礼ですよｗｗ近簿さん泣いちゃいますからｗｗｗｗ』

『でもおっぱい兵器を操るロリコンって長くないですか？　いっそのこと省略しません？？』

『じゃあもうめんどくさいから 「operation opa-i weapon」の頭文字を取ってO2Wねｗｗ』

『御坂さんｗｗロリコンの頭文字も入れなきゃｗｗｗｗ』

『じゃあアンタのコードネームはこれからO2WLねｗｗｗｗ』

『うはっ、テキトーですねｗｗ語呂悪すぎｗｗでも、これでよかったじゃないですかO2WLさんｗｗおっぱい兵器を操るロリコンって呼ばれるよりマシですねｗｗｗｗはい解散ｗｗｗｗｗｗｗｗｗ』

　解散というか、オレは街中でJC三人組絡まれ泣いて逃げ出しただけだったりする。

　あの中に白井黒子ちゃんがいてくれれば彼女らの暴言も罵倒もいくらか抑えてくれたかもしれないな……

　もうこの世界の彼女等、なんか性格悪い……のはオレのせいかもな。オレの存在自体が悪影響なのだろう。たぶん……

　とても苦い思い出だった。

　つーか、もうオレをイジメる美琴は助けてやらねえ。たとえ次の物語がオレを巻き込もうとも助けない。絶対なんだからね！！

　………。

　うん、一旦落ち着こう。深呼吸をしよう。

　………。

　そういえば、もう8月の二週目なんだよな。

　三沢塾編が終わったんだから次はいよいよ妹達(シスターズ)編なんだよな……もう始まっているのかな？？

　もしかしたら、美琴はもうあの計画のことを知り暗部の連中とドンパチしてるのか……

　いや、オレを苛めたあの日はまだ物語りは始まってなかったかもしれない。しかし、もう避けられない残酷な運命に直面するだろう。

　だから、オレをイジメてストレス発散するのであれば、オレは甘んじて彼女にイジメられよう……そう思った。

　オレじゃあの計画は止められないし、レベル5でこの学園都市に住む能力者の頂点に立つ第1位の超能力者・一方通行(セロリくん)とバトルするとか嫌だろ。それは死にたがりがするお役だ。

　だから、オレにできることは、美琴のサンドバックになるぐらいしか思いつかなかった……

　虚しいな。

　まぁ、家に引きこもってフラグを回避したいところだが……

『夏休みなんだから家で引きこもってないで遊んでくるじゃん？？』

　いや、アンタが言えた立場じゃないじゃん？　このぐーたら先生……

　今日も今日とて同じマンションに暮らす先生に追い出され、街行く先々でロリコン野郎とかO2WLとか指差されたりするんだけども目を瞑って耳を塞いで街をぶらつくのであった。

　ふっ、こんなことでオレはヘコタレナイぞぉ！！

　そんなこんなと心を強く、街中を堂々と歩くぜ………………。

　………。

「あっ、貴方は超O2WLさんですよね？」

　………。

「人違いです」

　超はその名に付きませんから。

「そんなことありません。この顔写真と貴方、そっくりじゃないですか」

　ちっ、今度から外へ出かける時は帽子とサングラスとマスクが必要だな……

　つーか、なんなのこの子？　なんでオレの顔写真とか持ってるの？　ついに写真までネットに出回ったの？？

「私、O2WLさんの超大ファンなんです！！　写真超取っていいですか？？　いいですよね？？　あっ、顔は超NGとかそんなケチくさいことは無しですよ。はい、超撮りまーす」

「………」

　はい超チーズ……じゃねーんだよ。

　あと言葉の中に超ばっかり入れないで！！

「あっ、次は私が超撮ったという証拠を残すために横に並んで一緒に超撮りましょう。ほら、超横に並んでください」

「ウ、ウデガモゲル」

　なんか変な腕組をさせられカップルの如く写真を無理やり取られた。

「あっ、あと、私が超ロリコンなO2WLさんを超一般市民から守る絵も欲しいんですけど」

「お前絶対オレの超大ファンじゃねーだろ！！？」

「いや、超本当ですよ。貴方ほどのロリコン野郎でイジリがいのある男性は早々いませんからね。ネタ作りのために超お友達になってくださいよ」

　駄目だ、どうしてもオレは年下の女の子に弄ばれてる傾向にある。

　もう見た感じ初春さんとかテスラと同じ年代の子だろ？　ナメられてとても悔しいザマス。

「ム、ムキーーー！！」

　もう怒った。

　年下の女の子であろうがもう容赦はしない。

　ロリコンと呼ばれようがお尻ペンペンしてやる！！

「お？　私を超襲う気になったんですか？？　流石は噂の超O2WLさんですね、手が超早いです。ですが動きが超素人です。そんなんじゃ私を超捕えて如何わしいことなんてできませんよ？」

「ごばあああああああああああ！？？」

　なんか返り討ちにあった。

　少女に背負い投げされて背中を強打、肺の中の空気とか口から洩れた。

　つーか、この子何者！？　只者じゃねぇ……

　そして、トドメにオレの顔面真横に拳が飛んできては地面が抉れた……

　彼女は真顔でオレは顔を青ざめた。

　あ、写真撮られた。はい超ちーず……

「ぷぷっ、ナイス超アングルです。超ナイスショットが撮れました。ありがとうございます、これで麦野たちに超ウケるネタができて良かったです」

「ど、どういたしまして……」

　麦野って誰？　お友達？？

　何にしても恐るべし学園都市、オレはこの子の謎の怪力パワーに恐怖した。

「あと、写真撮らせてもらった超お礼に私のメアドと電話番号交換してあげますよ」

　いえ結構ですと断れずに交換し合って……

「今度、私の超オススメC級映画観に行きましょう。絶対ですよ、超O2WLさん」

「せ、せめて苗字でお願いします」

　そんなお誘いも上手く断れなかった。
　オレはまたとんでもない少女に目を付けられたのであった。

「というか、今から超観に行きませんか？？」

　無理です。身体がもちません。

「オ、オレ、このあと用事あるんだなー」

「じゃあ、超残念ではありますが今度行きましょう」

「ふぁ、ふぁい……」

　もう逃げられない……

　断ればあの恐ろしいパンチが飛んできそうだ。

　なんか朝と昼と夜の三回とか意味不明な約束を超させられた。

　なんて恐ろしい…なんて眩しい超笑顔なんだ……

「それじゃ、また。超さよならです」

「う、うん、超バイバイ」

　脅威は超去った。超嵐は過ぎた。

　しかし、次に会った時がオレの超命日だ。

　つーか、まだオレ達お互い超自己紹介すらろくにしてねぇ！！

　もう超やだ……

















　まぁそんなこんなと街に出かければこういう不幸な目にも会いますよ。

　カミやんより不幸じゃないと自負はするけども、なんの自慢にもならないけども、人生何が起きるかわかりませんからね。

　なんか人生悟ってしまったが、本当に何が起きるか予測不能だ。

　というか、今のやり取りを誰に見られているのかもわからねぇ……

「私は今、性犯罪者なロリコン野郎がロリな少女とデートの約束をした決定的瞬間を捉えました、とミサカは犯行現場を隠し撮りして興味本意実況がてら懇切丁寧に説明します」

「通報だけはしないでください、お願いします！！」

　次はもっと厄介な少女に目を付けられた。

　このタイミングで妹達(シスターズ)に出会うとは……

　ホントに誰かとそっくりさんだな……

　そして……

　カシャ……カシャ……カシャ……カシャ…カシャ。カシャ、カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ…………ッ！！

「………」

　しつこいっ。

「連写して撮らないでッ！！」

「おおっ、ナイスつっこみです、とミサカはロリコンな貴方に賞賛を送りたいと思います」

「オレはロリコンじゃねぇ、O2WLだ」

「うわー、自分で『おっぱい兵器を操るロリコン』って言っちゃったよコイツ、とミサカは心の中で嘲笑しておきます」

「うん、もう口に出してる時点でアウトだし、そんな目でオレを見ないでーーー」

　オレってよく年下の少女たちからこういうナメられた目で見られるよな……

　つーか、O2WLって意味この子も知ってるんだ。ネットは、どこまで噂が広まってんだろうか……

　もうやだ……
 

改めて、
主人公は禁書のアニメ1期と2期、超電磁砲は1期の1クール分ぐらいしか観ていない設定です。
ので、作中に登場した絹旗最愛ちゃんのことは誰だか知りません

ちなみに作者はアニメは一通り見ましたが超電磁砲のオリジナル回は見てません。だから1期2期の両方とも2クール？の話は知らないし、
あと原作は新約の4巻ぐらいまでしか知りません

でも絹旗最愛ちゃんは知ってます
次回は謎の絹旗最愛ちゃんとC級映画デート回です

あと、妹達編は三沢塾編よりもキレイにバッサリと終わらしたいです