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仮想空間の歌う少年

作者:ケンケン4
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9円舞曲ーa capriccio(奏者の自由に)

 
前書き
なんかオリジナル展開をぶっこんでみました。
それでも問題ないぜ!という方はどうぞ!
 

 
次の日。75層《コレニア》そこはお祭りのようになっていた。なんせ、血盟騎士団の団長、副団長の2人のデュエル。しかも相手の内1人はユニークスキル使いなのだ。やっぱり、お祭り騒ぎになるだろう。さてお祭りということで…

「すみませーん!火吹きコーン3つと黒エールと…アーブルフィッシュ&チップス5つ、それとアルゲート焼き2つとアルゲートそばを下さいな♪」
「はいよー」

歌うように注文し、NPCの屋台にお金を出して食べ物をもらい食べ歩きする。行儀悪い?受け付けません。そんなこと。

「もぐもぐ…もぐもぐ…えーと。コロッセオってどこだろう?もぐもぐ…ふむふむなるほどこの先か…もぐもぐ」

たくさんの食べ物を抱えながらコロッセオに向かう…アルゲート焼きとアルゲートそば、相変わらずビミョーな味だけどクセになるな…依存性あるぞ?これ。
そんなこと考えていると…

「お、あれってスノードロップじゃないか?」
「スノーさん!サインください!」
「スノードロップ!今日も歌期待してますよ!」

声援が飛んできた。このままだともみくちゃになるので大きな声で、

「おう!みんな今日は応援よろしく!ちなみにデュエル前に一曲歌うからぜひ聞いてね〜!」

おお!という歓声が出る。それを確認して少し笑いながら僕はコロッセオに入っていった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


コロッセオ内に入ると、控え室が近くにあったのでそこに入る。そうするといつも通りの2人…キリト&アスナがいた。

「2人とも…もぐもぐ…今日は頑張ろうね…もぐもぐ…」
「試合前に何やってるの⁉︎スノー!」

アスナが叫ぶ。なんで叫ぶかな?僕は普通に食ってるだけだから…

「何って…食べてるんだけど…もぐもぐ…」
「アスナ…無駄だぞ…スノーに今更天然を治せて言っても」
「そうね…仕方ないわね…」

おーい。2人とも失礼だぞ…そんな事やってるとヒースクリフ団長がやってきた。アスナが敬礼する。僕は慌てて残りの食べ物を食べる。キリトの表情は少しこわばった。

「どうも…」
「団長!おはようございます!」
「もぐもぐもぐもぐ…ごっくん!あ、団長おはよう〜♪」
「「スノー結構失礼だよな(ね)‼︎」」

相変わらずの3種3様の受け答え。ん?ヒースクリフが僕を見て苦笑いしてる。何故?あ!そうか!

「あ!これからよろしくね〜ヒースクリフ!まあ、ギルド入ってもソロだけど。」
「お願い!スノー!副団長として命令するわ!もう喋らないで!」

アスナがまた叫ぶ。クラディールに命令した時よりも大きな声で、しかも問題児が暴れてて、それを防げない先生みたいになってる。なんで?

「その条件はアスナ君に勝ってだが…」

ヒースクリフ団長が呟く。最前線では堂々とした態度で立つ団長がポカーンとしてる。これはレアだ。

「アスナには悪いけどアスナには致命的な弱点があるからまあ、そこをつけば楽勝とは行かないけど、たぶん倒せるね。さあ、スノードロップが勝利を目指して♪てね」
「へ、へえ〜そうなんだ…」

アスナがわなわな震える。

「あ、怒らせるつもりはないんだ。ただこれはキリトも、ヒースクリフも、そして僕も弱点だからさ。」
「え、どういう…」
「あ、団長さんとキリト!そろそろ時間だよ?」
「そのようだな。」

ヒースクリフが控え室から出て行く。それを確認してから

「あ、僕このデュエル客席から見てるから頑張ってね!」

ちゃちゃっと控え室を出る。さて、どこに座ろうか…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


観客席がある場所といったらやることはただ一つ!

「すみませーん!コーラと普通のポップコーン3つとコレニアパンケーキを2つあ、後フライドポテトを下さいな♪」

食べ物ラウンド2!いっぱい買って観客席へ向かう。
観客席は後ろの方しか空いてなかった。まあ、以外と1番後ろが見やすいけどね〜!(セカオワのライブでそうでした。)
1番後ろの席に座るとちょうど1番端が空いていた。ラッキー!さて、早速。

「もぐもぐもぐもぐ…」
「あの…」
「もぐもぐもぐもぐ…なるほどコレニアパンケーキは現実でいうとメープル味だな…僕好みだ…もぐもぐもぐもぐ…」
「すみません!」
「ん?」

声をかけられたのでそっちをみる。すると肩に小竜を乗せた少女がいた。年は…僕より少し幼いかな?

「えーと…?どうしたの?」
「隣空いてますか?」
「うん、空いてるよ〜!どうぞ!」

隣にその少女が座る。小竜を連れてるということはビーストテイマーかな?

「君名前はなんていうの?あ、ちなみに僕はスノードロップ!スノーって呼んでね!」
「私はシリカと言います!それでこの子はピナです!」
「きゅるきゅる〜!」
「シリカちゃんとピナちゃんね!あ、ポップコーンあるけど食べる?」
「あ、いただきます!」
「きゅる〜」

話を聞くところによるとシリカはキリトの知り合いらしい。ピナがモンスターに殺されちゃった時偶然助けてさらに、蘇生アイテムも一緒に取りに行ったらしい。
そんな事を話しているとキリトと団長さんのデュエルが始まった。

「うわー…すごい速いですね…」
「いや、もっと速くなるよ。affrettando…より速くね…♪」

お、キリトが押し始めた。団長さんの反応が遅れ始めた…こりゃキリトの勝ちかな?そう思った瞬間。目に追えない速度で団長さんがキリトの攻撃を防いだ。キリトが硬直したところに攻撃を入れる。ヒースクリフにウィナーの文字がでる。それを見てシリカが残念そうに言った。

「キリトさん負けちゃいましたね…やっぱり血盟騎士団の団長さんは強いですね…スノーさん?」
「…え?あ、ああ、そうだね。」
「どうしたんですか?」
「いや、次は僕の出番だからさ、緊張しちゃって…」
「スノーさんでも緊張するんですね。」
「まあね…さて、次は僕のデュエルだ!応援してね!」
「はい!しっかり応援します!」

シリカに手を振り、僕は観客席の最前列まで降りて行く。そしてスタジアムに飛び込んだ。















本当は緊張なんてしてない。

シリカにははぐらかしたけど。

僕は疑惑をもってしまった。

ヒースクリフのあの速さに。

 
 

 
後書き
スノー「いいね!僕が結構シリアスだよ!」
作者「まあね、ちなみに僕が考える天然キャラはなんかいつも抜けてるけど
ふとした事で答えにたどり着くキャラ…という感じですね。」
スノー「ふーん、僕そんなキャラか…ちなみに次はアスナ戦だけど勝てる様
に頑張るよ!それじゃあ!」
作者&スノー「「次回もよろしくお願いします‼︎」」 
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