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レインボークラウン

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第百十六話

                 第百十六話  甘口か辛口か
 亜美はまずはだ、こう言った。
「甘口か辛口か」
「それが問題よね」
 赤音が亜美のその言葉に応える。
「まずは」
「そや、カレーを甘くするか辛くするかや」
「どっちかよね」
「中辛っちゅう手もあるけれどな」
 それでもだというのだ。
「どっちにしても味をどうするかや」
「辛口か甘口か中辛かよね」
「まずはそこからやな」
「皆何が好きかしら」
 リーダーの梨花がここで七人全員に問うた。
「カレーの味は」
「甘口?」
「まあね」
「甘いとね」
「それでいいかしら」
「食べやすくて」
「甘口やろ」
 これが六人の意見だった、六人共甘口であった。そしてどれがいいか問うた梨花自身もこう言うのだった。
「そうね、私も甘口がいいわ」
「じゃあ決まりね」
「甘口ね」
「ええ、それよ」
 梨花もだった、これでだった。
 七人全員が甘口なら問題なかった、これでカレーの味が決まった。そしてここからさらに話を進めるのだった。
「さて、後はよね」
「どんなカレーにするか」
「ビーフカレーかチキンカレーか」
「はたまたポークカレーか」
「何にするかよね」
「問題は」
「そうね、カレーといってもj本当に色々よ」
 辛口や甘口という問題をクリアしてもというのだ、梨花も。
「今度はそれよ」
「何のカレーにするか」
「それね」
「ううん、今回も難しい問題ね」
「正直悩むわ」
「どうにもね
「どのカレーがいいのかしら」
 こう話す七人だった、この問題については。
 七人は暫く話した、しかしだった。
 今回は答えが出なかった、それで梨花が言った。
「また明日ね」
「明日お話してなのね」
「それで決めよう」
 甘口でいくことは決めた、それならというのだ。次は何を入れるかということを話すのだった。


第百十六話   完


                        2014・3・14 
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