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流星のロックマン STARDUST BEGINS

作者:Arcadia
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憎悪との対峙
  20 誕生の理由

 
前書き
少し間が空きました。
大学生活になかなか慣れずに....すみません、いいわけです(^_^;)
 

 
いつもは静寂に包まれるプライムタウンも今夜ばかりはそうとは言えなかった。
しかし人々はいきなりのビルの崩壊に恐怖することはあっても、決して笑っているということは無かった。
その様子を少し離れたホテルの屋上から傍観していたこの少年以外は。

「オレの勝ち...みたいだな?」

銀髪の少年は顎を上げ余裕たっぷりに自分の背後に立っているバット・ダークネスに笑い掛けた。

『スターダスト・ディザイア...いや、あれは...』
「そう、あれはスターダスト・ディザイアじゃない。ロックマンだ。スターダスト・ロックマン、いい名前だろ?」

少年はまるでおもちゃを与えられた子供のようにはしゃいでいる。
だがバット・ダークネスの態度は真逆だった。

『スターダスト・ロックマン...スターダスト・ディザイアのシステムが書き換えられたというのか...』
「そ。電波変換ってのは意外にもベースとなる人間の体質、能力、癖や理想とする戦闘に見合ったものに左右されやすい。安食ちゃんの悪夢を吸い取る能力がいい例だ。まぁ人間でないアンタには理解出来ないだろうがな」
『...やはりキサマが目をつけていた相手に道を示したのは失敗だったか...』

バット・ダークネスは少年を激しく睨んだ。
しかしバット・ダークネスのように恐怖の化身のような者から睨まれているというのに、全く少年の顔からは恐怖はない。
しかし少年の隣にいた眼鏡を掛けた男は凄まじい殺気で震え上がっていた。
ThinkPadを操作し、データをまとめている。
するとバット・ダークネスは不意に闇の中に消えた。
瞬間移動、そうとしか言いようのない芸当だが、少年は全く驚かない。

「スターダスト・ディザイア...いやスターダスト・ロックマンは主に銃火器を大量に装備しています。ブラスター、バズーカ、マシンガン、その他の近接戦闘用のクナイ、ブレードなど。ですが、近接戦闘用の武装やその他の装備に前に入手したスターダスト・ディザイアの詳細データに無いものがあります。必要最低限のコンバットナイフ1丁だけ...のはずなんですが...」

廃ビルの中と周辺に仕掛けてきたカメラの映像を無線で送信して解析した結果を男は口にした。
正直なところ、イレギュラーな電波人間の登場に驚きを隠せないようだった。

「そりゃそうだろうな。彩斗の意思がシステムで必要のないものを排除し、必要なものが装備された。それに恐らくオレと同じで『トランス・アーキテクト』の能力を持ってる」
「...確かにナイトメア・テイピアとの戦闘中にウィザードを大剣状の武器に変化させています。普通の電波人間には無い能力です」
「もともと遠距離戦を前提としたシステムで接近戦の能力を彩斗が望み、改変させた。やっぱりムカつく奴はぶん殴りたくもなるしな...」

少年はため息をつきながらも笑みを浮かべている。
そしてポケットからチョコレートを取り出し、銀紙を剥がし始めた。

「いえ...この映像を見る限りだと...殴るというよりメッタ斬りにしてるようですが...それに何ですかね?この戦い方、あなたとどこか似ている...エルボーは大半の格闘技では禁止技ですし、このハイキック、そしてステップ...交わす、受け流すのは最小限でダメージを顧みていない節がある。該当する格闘技は検索できませんが、肘と蹴りを主体に使う戦法がメインのようです」
「そりゃそうだ。オレたちは死ぬことを特段恐れていない。死ぬことに恐怖はないんだから、別にダメージを避けようとはしないわな」
「....恐ろしい人ですね、あなたは」
「それよりもうちょっと詳しく解析して」
「あっ、はい」

少年は男のPC画面を覗き込み、作業を急かした。
そこにはナイトメア・テイピアと戦闘を行うスターダストの姿が映っていた。

「HPは1100、キック力は40、ブラスターの威力は一撃で240のダメージが推定されます」
「確か...昨日の夜は?」
「HP400、バスター、その他の戦闘力は測定できませんでした。言えるのは昨日の夜と今日の夜では確実に強くなっているっていうことだけです」
「確実に強くなってる...いいねぇ」
「相当特殊な電波人間ですよ。システム自体も、使っている人間も...」
「ハハッ、見ろよ!安食ちゃんが股の下をスライディングでくぐられてるよ!」
「...」
「あ!安食ちゃんの方の解析はしなくてもいいよ、興味無いし」

一瞬、分析のカーソルがナイトメア・テイピアに向きかけた時、少年はそう言った。
ナイトメア・テイピアには興味が無かった、つまりスターダストにしか興味が無い。
ちょうどスターダストがナイトメアの攻撃を交わしてスライディングしたところの映像が表示されていた。

「...格闘のシステムスペックとしては並の電波人間の数段上という程度ですが、この体術、特に肘と蹴りは並の電波人間より圧倒的に強い...しかしやはり最大の武器は1つの軍事基地並の銃火器です。もし今回の戦闘でそれなりに距離を置かれていたらValkyrieは蜂の巣でしたよ。でもそれによって機動力が低下してますけどね。あっ!」

少年は男のThinkPadを取り上げ、チョコレートをボリボリと食べながら喜んでいた。
そして自身がキーボードでコマンドを実行し、解析を進める。

「残念ながら最大の武器は銃火器じゃない。まだシステムを司るソフトウェアが不安定だから使えないみたいだがな」
「これ以上の武器があるっていうのですか?」
「あぁ、それにお前が言うほど、機動力が低下したノロマでもない。むしろスピードが最大の武器...っていうことさ。まぁそのうち分かるよ」
「はぁ...」
「あとさ、この後の廃ビルの外の映像に切り替えてっと...そうそうこれこれ。安食ちゃんの攻撃を食らって怒り狂う、そして周囲のノイズ率を急上昇させて吸収、200%を超えた状態でシステムが再起動」
「ノイズを吸収...そんなエースプログラムもジョーカープログラムもないのに...制御したっていうんですか?」
「そうなる」

少年は映像を見せながら笑うのを止めた。
そしてチョコレートもポケットに仕舞った。
この点に関しては少年自身も想像はしていたが、予想を大幅に上回る結果だったからだ。

「進化が思ったより速いな...まさかもうムーの...孤高の力に目覚めるとは」
「プログラム無しでノイズを制御するなんて、まるっきりあなたと同じだ...」
「いや、プログラムはあるさ。但しハードディスクなんかの記録媒体に入っていて簡単に受け渡しが出来るものじゃない」
「何処にあるっていうんです?」

少年はThinkPadを男の手に戻し、踵を返して屋上の階段へと向かった。
雨がひどくなってきた。
そんな中、少年は自分のこめかみに人差し指を当て、こう言った。

脳内(ここ)にある」
















ハートレスは医務室から出た。
先程、スターダストにミヤの病室で言われた通りに施設の屋上には大ダメージを受け、倒れていたジャックとクインティアがいた。
その処理を済ませ、次はプライムタウンにいるValkyrieの処理に移らなければならなかった。
既に実働部隊が動いているが、猫の手も借りたい状況であるために休んでもいられない。
ため息をつきながら彩斗の部屋に入った。
PCを調べれば、更に詳しいValkyrieの情報が得られる可能性があったからだ。
それに情報を見て急いで飛び出してきたなら、電源が入ったまま、つまりログインパスワードが必要ない可能でせいも大きい。
そして案の定、PCの電源は入れたままになっていた。

「....エミッター?」

TouchSmartに表示されたWAXAの盗聴システムのログ、そこにはValkyrieの計画がシフトしたことを知らせる内容とそれに関わって重要な「エミッター」の存在が示唆されてた文章があった。
しかしそんな時、ハートレスは1つ気づいた。

「ん?」

WEBカメラがHPEのUSB端子から抜かれていたのだ。
普段は繋ぎっぱなしになっている。
違和感を覚えたハートレスはWEBカメラを挿し直し、鮫のエンブレムのスクリーンセーバーが表示されたHPEのマウスに触れた。

「メリー?」
『...ハートレス。兄さんは?』

スリープモードに入っていたメリーを覚醒させてしまった。
だが同時にメリーだけでなく、アイリスのスリープモードも解除した。

「あなたは...?」
『私は...』

初めてハートレスと会ったアイリスは少し控えめな声で言った。
だがすぐさま2人は気づいた。

『兄さん...まさか!?』
「そういうこと。シンクロナイザーはジャックとクインティアを倒して、この施設を飛び出して1人Valkyrieと戦いに行ったわ」
『そんな...サイトくん...』

ハートレスは言うべきではなかったことを何となく悟り、首をひねってため息をつくと再びキーボードを叩き始めた。
だがこれ以上の情報は望めなかった。
インターネットシがダウンしている現在では、彩斗が得た情報のヘッダーの詳細を開こうとしても接続エラーの警告が表示されるばかりだった。

「....これは...」

彩斗のLinuxコンソールは今まで見たことのないコマンドやあらゆる言語で書かれたプログラムが実行された出力結果が羅列られていた。。
もはや言葉の魔術にも等しい。
デスクトップの壁紙には青い海のような青のグラデーション、右上に鮫のエンブレム。
これらはハートレスの中の1つの疑問を解決させるに至った。

「メリー、今まで隠していたみたいだけど、この鮫のエンブレム、大量の脆弱性攻撃ライブラリ....あの子が『シャーク』の正体だったのね?」
『...ハイ』

今までも彩斗の部屋からは謎の通信歴が残っていることがあった。
海外のプロクシサーバーに接続された痕跡からそれを削除しようとした痕跡。
そんなことをする必要があるとすれば、その者はクラッカーなどの少数の人間に限られる。
そもそも彩斗がどのようにしてValkyrieの動向を掴んだのか。
それはディーラーのシステムを使っても限界がある。
しかしCIAやWAXAのような諜報機関のシステムなら話は別だ。
そこに侵入するとすれば並大抵のクラッカーではない。
そしてそのクラッカーのコードネーム。
ユーザー名とホスト名は『shark@ws-hpe』。

「エクスプロイトにバックドア、ターゲット特定プログラム...呆れた。まさかシャークの財産とも言える武器庫が私の買ってあげたこのPCだったなんてね」
『....そんなことより、兄さんの居場所は!?』
『きっとプライムタウンじゃ...この通信ログの通りなら?』

ハートレスは皮肉に感じていた。
このPCは5年前に自分が買い与えたものだった。
あの頃の彩斗は完全に抜け殻だった。
今思えば、その頃から仲間はずれにされ、不条理な暴力で幼く純真な心が傷つけられていたのだろう。
なぜ自分が嫌われ苦しまなければならないのかという疑問を自問自答し続け、現実を直視できなくなっていた。
ハートレスは同じ施設の子供達との交流の様子から彩斗は孤立しやすいと気づき、親心のようなものから人と関わる術としてインターネットを教えた。
そして彩斗にはシンクロによってインターネットの世界に踏み込めるという力があるということも。
その際にPCをプレゼントした。
それを期に彩斗はどんどんネットの世界にのめり込んでいった。
なぜPCが動くのかという疑問に突き当たれば、CPUやマザーボードなどPCを構成するパーツを学習し、なぜインターネットでブラウジングが出来るのかという疑問が浮かべば、ブラウジングするソフトウェアを構成するC言語やウェブページを形作るHTML、PHP、SQLなどの知識を得て行った。
だがそれは逃避でもあった。
いくら考えても答えの見えないイジメの理由に比べれば、調べれば分かるコンピューターの世界の方が楽しい。
人の感情が一切入り込まない機械の世界こそがいつでも同じ計算式を解けば同じ解答が導き出せ、ハッキリとしている単純明快で過ごしやすい世界だった。

「多分そうでしょうね」

ハートレスは立ち上がり、彩斗の部屋を飛び出そうとした。
だがそれはアイリスとメリーによって引き止められた。

「私たちも連れて行ってください!!」
『お願い!!』

メリーはその場に実体化し、ハートレスの前に現れた。
アイリスはPCのモニターに表示されたままだが、必死に訴えかけていた。

「ハァ」

ハートレスは再びため息をついた。
彩斗は人間よりもネットナビから愛されやすい。
そしてこれだけの愛情を注がれるということは彩斗自身もこの2人に愛情を注いでるのだ。
彩斗は恐らく人間に愛想を尽かしかけている。
それも自分がインターネットを教えたから。
ネットナビは基本的にはプログラムされていない限り、人に優しく接し嘘はつかない。
それでいて人間よりも豊かな感情を持っている。
もはや人間よりもネットナビの方が人間らしいと思っていたはずだ。
自分がインターネットの世界に意識を投影できるシンクロが使えるため、普通の人間とは違い、ネットナビとふれあい、そしてその温かさを感じることが出来る。
その結果が今のネットナビと人間を平等に見るという感性だ。
もちろん同じ学校の不良や腐りきった街の人間たちは人間とすら思っていないだろうが。
ネットの世界は彩斗にとって自由な世界だったのだろう。
その自由な居場所を守るために、あらゆる(スキル)を得た。
ハートレスはここにクラッカー『シャーク』の誕生秘話を知ることになった。
もちろんこれは想像にすぎないが、大きく的を外しているということはないと思った。

「あなた、名前は?」
『...アイリス』
「そう、いい名前ね」
『...』

ハートレスは一瞬にして虹の神『IRIS(イリス)』を想像した。
恐らく綴りは同じだと察しがついたが、何も言わなかった。
何となく警戒心を抱かれていると感じ、自然と踏み込んだことを言うのを避けたのだ。

「でもね、アイリス、メリー。プライムタウンと言っても広いわ。東京ドーム4つ分以上の面積があるし、浮浪者が溢れかえり、視界を妨害するかのようにビルが乱立している。それにこの豪雨の中では見つけるのは難しいわ」
『そんな...』

ハートレスは再び彩斗がいつも腰掛けているワーキングチェアに座り、頭に手を添えると策を考えた。
Valkyrieの思惑もそこだろう。
この無法地帯ならば警察は最初から近寄ろうとしないし、仮に入ってきても自分たちのいる場所は特定するのに時間が掛かる。
必死に策を巡らせる。
だが自然と彩斗を見つけ出すよりも、ハートレスの頭には別の考えが浮かんでいた。
何らかの方法で彩斗を見つけて保護できれば、Valkyrieを壊滅させる切り札に出来る。
彩斗はこの3週間で希望を取り戻しかけていた。
高垣美弥の存在だ。
まだこの街にも自分を信じてくれる人間がいると思うことで救われようとした。
だがそれをValkyrieと街の人間たちに友と希望を汚された。
激しい憎しみを持っている者は時として本来には無い凄まじい力を発揮することが多い。
そしてジャックとクインティアがダウンした今、この街、そしてディーラーで『ジョーカー』に次ぐ戦闘力を持っている。
そしてそんな巨大な力を持つ者が放っておいてもValkyrieに戦いを挑む、ならばそれをうまく統制・管理出来ればValkyrieに対する最強兵器と成り得る。

「いや...」

彩斗を保護した後のグランドプランは建ったというのに、そこまでの道筋が見えない。
そんな時、自分の胸の付近に振動を感じた。

「...何よ?」

自身のトランサー通知によるのヴァイブレーションだった。
しかしトランサーを開く前に疑問が浮かぶ。
それはアイリスとメリーも同様だった。

『ネットが使えない状態なのにトランサーに通知が?』
「...まさかもう復旧した...わけないわよね」

ハートレスは恐る恐るトランサーを開いた。
ロック画面を解除し、通知バーから新着通知を選択した。
すると詳細が表示される。
だがそこには予想すらしてないものが現れた。

「あなたは...トラッシュ?」
『....』

ハートレスのトランサーに出現したのは彩斗のもとに突如として現れ、スターダスト・ロックマンへの電波変換能力を授けた謎のウィザード『Trance Advanced System The Hybrid』、略称『トラッシュ』だった。
しかし現れただけで全く口を開かない。
発声プログラムが破損している、ある意味では欠陥ウィザードだ。
鷹と狼の要素をかね合わせた灰色の体からは青い電波が発せられている。

「...何よ?」
『....』
『待って、ハートレス。サイトくんのウィザードが現れたってことは、サイトくんに何かあったってことじゃ!?』

何も話さないトラッシュに苛つきを覚えていたハートレスに一石を投じた。
確かにその通りだ。
彩斗と融合しスターダストになっているはずのトラッシュが現れたということは、彩斗が電波変換していないか、一時的に離れているということだ。
仮に後者ならば何らかの事情があって要件を伝えに来た、仮に前者ならば後者だけでなく更に彩斗が電波変換していない無防備な状態であることを意味する。
どちらにしても良いことではない。
するとハートレスのトランサーが勝手にコマンドを処理し始めた。

「!?ちょっと!」

複数のコマンドを実行し、1つの地図データを表示させた。
インターネットが繋がっていないため、地図データは入手出来ないはずだたった。
しかしかつてハートレスが検索した地図のキャッシュデータを検索し、それを繋ぎあわせて1つの地図にしたのだ。
地図上には1つの赤い点が心臓の鼓動のように点滅していた。

「まさか...サイトさん...兄さんはここにいるんですか!?」
『...プライムタウンの外れ...廃マンションの屋根の上...』

ハートレスはそれを見るなり、すぐさま部屋を飛び出した。
アイリスはハートレスのトランサーに、メリーはハートレスの後ろを追っていく。
これはトラッシュからのSOS信号だ。
だが普通のウィザードでは考えられない話だった。

「あなた一体何者よ?」
『...』

問いかけても案の定、何も答えない。
普通のウィザードはキャッシュデータから地図を再構成してまで何らかの処理をすることはないし、忠犬ハチ公のようにオペレーターのピンチを外部の誰かに伝えようとすることはない。
完全にイレギュラーな存在だった。
しかしトラッシュにも何らかの意志があることは感じられた。
彩斗を助けようとする意志、それは何処かメリーとアイリス、そしてミヤに近いものがあった。
2人はエレベーターでガレージに降り立つと、ハートレスのガヤルドに乗り込んだ。


 
 

 
後書き
今回はロックマン誕生、そしてこの物語における彩斗の今に至る一部の経緯でした。
アクションシーンなどはなくたいくつだっったかもしれません。
 
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