| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

インフィニット・ストラトス 自由の翼

作者:ren sagiri
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
< 前ページ 目次
 

転生後の経過……です。

 
前書き
原作開始前の時間軸です。では、いきまっしょい。 

 
私が転生してから11年。あっという間ですね。今現在はある原作登場人物の[姉]のポジションにいます。その人物とは……

「春奈。ぼーとしてないで野菜切ってくれよ。」

「ごめんごめん。一夏みたいに剣道習ってたら包丁をうまく使えるのかなぁ?」

「それはものすごく関係がない気がするんだけど?もう一回初めてみる?」

「いや、それは遠慮するよ。千冬姉今日も遅いのかな?」

その話題を降らないで欲しいな……はい。今の私は織斑一夏の双子の姉。織斑春奈として生きています。

まぁ、赤ん坊からのリスタート。でも精神年齢は20歳超。かなり落ち着いた赤ん坊でした。

原作は一応読んでいましたけれど1巻途中までですから……知識に関してはなんと心許ないですね。

この世界の千冬さんこと千冬姉は……家事をすると物が壊れます。

一生懸命貯めた小遣いで買ってきた家庭用ゲーム機が2日もしないうちにスクラップに変わったあの出来事は今も忘れることができませんね。

最強の姉は包丁を持てばまな板までさっくり逝っちゃうと言う様はまるっきりダメですね。だから、千冬姉は家事禁止にしてます。

ですので私と一夏の家事スキルはそのパワーインフレによって格段に上がるわけで……はぁ。

何かいろんなこともあったかな……ISが発表されてすぐに起こった白騎士事件とかまだ目新しい話題ですね。

あとは……ISの公式的な世界大会のモンド・グロッソで千冬姉が優勝したことも記憶に新しいです。

あとは、箒ちゃんとの出会いかな?

千冬姉に連れられていった篠ノ之道場にて出会ったんだよね。剣道は最初はやってたけど挫折というか、えっと……うん。折れました。

ただ、一夏は剣道を気に入ったようで通いつめてますね。今現在もですが。

弟のそういった精神は普通に尊敬します。なんというか、姉としても、同じ人としてもちょっと羨ましいと思いますね。

そんな一夏に淡い恋心を抱いている様子の箒ちゃんですが、肝心の一夏は……原作同様で物凄い鈍感です。ダメだこいつ何とかしねーと―――というくらいの唐変木ぶりです。

「春奈。私はどうすればいいのだ!?」

「ちょ、箒ちゃん。首締まって……!?―――キュウ……」

こんな出来事もありましたねー……命が幾つあっても足りませんがな。人生はコンティニューが効かないんですよ!?

まぁ、転生者の私の言えた道理ではありませんが。

それ以上の衝撃といえば……織斑家に両親がいない理由ですね。まさか捨てられてしまったとは……姉弟の過去は1巻になかったので結構焦りました。

今の今まで千冬姉が養ってくれたぶん。姉妹孝行で何とかしますかね。






それから1年と数ヶ月後。第2回モンド・グロッソの決勝戦その日。私と一夏は何者かに拉致られました。その何者かに私は何か(・・)をされました。

具体的に言うと注射のような何かを用いたのか体に何かを注入されたのでしょうか?

その途中でうっすらと聞こえた声……意味は分からなかったですが。

『定着は成功だ……あとは経過観察が必要だな。』

『本当に良かったのか?人権問題だぞ?』

『ーーー構うものか。臨床試験最適な人体素体(モルモット)なんだ。利用し無い手はあるまいよ……成功すれば莫大な予算が降りる。』

『……勝手にしろ。』

こんな会話が聞こえて来ましたが、私の意識はそこで途切れました。

小学5年生の無力な姉弟に何ができるというのですか。

結局は。第2回モンド・グロッソの決勝戦を棄権した千冬姉が私と一夏を救出してくれたのです。その時にこう思いました。「強くなりたい」と。凛々しく、力強く、美しい。そんな千冬姉さんを超えた強さ。家族を守れるくらいの覚悟が欲しいと。

そして、私に訪れた変化。元来は黒い瞳だったのだが私が救出された後に私の双眸は虹彩異常を起こして紫雲英が花の如くな紅紫色に染まっていました。

身体検査を受けたところ「肉眼にナノマシンが定着したことにより虹彩が変化した。」と言う診察結果でした。

その何らかの処置のせいで私の眼に変化が起こったと言うわけです。

いろいろな検証の結果私の意思で視覚から脳へ送られる信号の速度を早めることができる事が分かりました―――最大値は視覚信号伝達の理論値を超えた速度上昇ですね。動体反射力も追従して上がります。

これは[越界の瞳(ヴォーダン・オージェ)]と呼ばれるものでした。これは後に進化することになるのですが今は触れないでおきます。

私は眼の検査と称した実験のために一夏と引き離されて暮らすことになりました。これには千冬姉も反対したのですが、政府高官から「失明の危険性もある。わかってくれ。」という言葉で突っぱねられていました。

世間は何故、ただの姉弟の幸せおも否定するのでしょうか……。自身の無力さに苛立ちながら半年後に退院できましたが。千冬姉はドイツに借りがあると言い残して家を空けていたようです。私が帰った時の一夏は「寂しかった」と泣きついて来たくらいですからねぇ。

その後一夏から聞いた話によると箒ちゃんの家族が急に引っ越して行ったらしいです。一夏に何も告げずに。これは一体どういうことなんでしょうか?

まぁ一応理解できました。原因は束さんにあるようです。

束さんはISを生み出した天災。ー――え?字が違う?気のせいです。

そんな彼女がISコアを468個作成した後失踪したようなのです。ISコアは、完全なブラックボックス。作成方法は同博士しか知らない。超国家政策に基づいて篠ノ之家の方々は東から西へバラバラに離散してしまったようです。

箒ちゃんも転校させられたと見るのが簡潔で筋も通りますね。

そんな出来事があって、一夏も少し落ち込んだみたいだったんですが箒ちゃんと入れ替わりで転校してきた凰 鈴音と友達になったと言っていました。はて……どこかで聞いた名前です。

そして、時は流れ―――私と一夏の波乱に満ちた物語が始まります。 
 

 
後書き
IS学園の入試が終わりその帰り道。春奈はとある人物と出会う。その人物とは……

「束さん!?」

「はるちゃん声が大きいよ。ちょっとお話があってね。」

次回インフィニット・ストラトス 自由の翼

与えられる力

ご期待下さい。感想、評価も待ってます!! 
< 前ページ 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧