| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

転生とらぶる

作者:青竹
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

スーパーロボット大戦OG外伝
  0581話

 スパロボOGsの世界から転移した場所。そこは当然ホワイトスターだった。
 ニーズヘッグのコックピットからブリッジへと通信を送る。

「マリュー、一応留守番役の責任者でもあるエザリアに説明をしておきたい。通信を繋いでもらえるか?」

『ええ、ちょっと待ってて』

 そして30秒もしないうちにエザリアの、相変わらずイザークのような年齢の子供を持っているとは思えない程に若く美しい顔がモニタに表示される。
 この若さを保つ秘訣は、恐らくコーディネーターってだけじゃなくて魔法球で思う存分ストレスを発散しているからなんだろうな。何しろ1時間で2日は休める上に加齢も無いから、現在シャドウミラーの外交を一手に引き受けているエザリアにとっては必要不可欠な物だろう。

『アクセル、フェイト経由で話は聞いている。これからネギま世界の火星に向かうそうね』
「ああ、都合良く……って言い方もちょっと不謹慎だが、ブルーマーズ計画の人手を手に入れたからな。こっちの方で何か異常は?」
『ギルフォードと名乗る人物から何度か連絡があったわ』

 ……ギルフォードから? 随分と久しぶりだが、何かあったのか? コーネリアが俺の下へと来てシャドウミラーに所属したが、向こうの世界では表向き行方不明という扱いになっている。その関係で情報部に目を付けられているとかで、俺達と接触するのはなるべく避けていた筈だが……いや、そうか。いつも向こうとの連絡役となっていたエキドナを今回はOGs世界に引っ張ってきたから連絡の手段が無かったのか。それでもこっちと連絡を取る必要があるとなると、何らかの出来事が起きたのは間違い無いらしいが。

『どうやら知り合いのようね。私は聞いていないのだけど』
「ギアス世界の人物だな。コーネリアの部下だ」
『私に外交を任せるというのなら、きちんと教えられる情報は教えておいて欲しいわね』
「悪い、ギアス世界は色々と特殊でな。あまり接触しない方向で進めていたんだ。だがそれでも接触してきたとなると……」

 R2に入ったのか、あるいは何か動きがあったのか……まぁ、後でエキドナを派遣して連絡をとって貰うのがいいだろう。

「他には何かあるか?」
『いえ、特に無いわ。キブツを使った貿易についても、まだ始まったばかりだけど今のところは順調に進んでいるし』
「そうか。なら俺達はこのままネギま世界に転移する。もう暫くホワイトスターは頼んだぞ」
『ええ。アクセルも気を付けて。イザークをよろしくね』

 その言葉と共に通信が途切れ、ニーズヘッグの外からざわつく音が聞こえてくる。
 修羅達が転移のショックから元に戻ったらしい。

「マリュー、転移に入る」
『ええ、こちらの準備はいつでもOKよ。念の為に艦内に放送は流しておくわね』
「ああ」

 その言葉と共に再び通信が途切れ、再び艦内放送が行われる。

『シロガネの艦長、マリュー・ラミアスです。1度目の次元転移は無事成功しました。これから続いて2度目以降の転移に入りますが、混乱しないように注意をして下さい』

 放送が終わるのを確認し、再びシステムXNを起動していく。

「システムXN、起動。ネギま世界のゲートシステムとのリンク装置とリンクスタート……確認。リンク正常。転移座標確認。ゲートシステムの上空100mに転移座標を設定。……転移フィールド生成開始」

 先程同様に、再びニーズヘッグを中心として光の膜のような転移フィールドが生成され、その大きさが爆発的に広がりシロガネその物を包み込んでく。

「転移フィールド生成完了。……転移!」

 その言葉と共に、特にトラブルも無く転移が完了する。シロガネのブリッジから中継されている映像には西洋風の街並みが周囲に広がっており、尚且つ周囲から隔絶しているかのような巨大な樹木である世界樹、そして眼下に見える見慣れた建物。その建物は俺が半年以上もの間暮らしていた女子寮だ。

「とりあえずは麻帆良に到着か」

 呟き、空間倉庫から取り出した通信機でフェイトへと連絡を取る。

「フェイト、聞こえているか?」
『ああ、もちろん。君達の乗っている戦艦も見えるよ。……ちょっと待ってくれ。近衛近右衛門に変わる』

 そう言い、次に通信機から発せられた声は近右衛門の斧だった。

『フォフォフォ、随分と立派な船じゃのう。君達の科学力というのには驚くよ』
「魔法世界では似たようなのが結構あったけどな」

 グレートパル様号とか。

『魔法世界にも似たような艦船は色々とあるが、精霊のいる場所以外では使えないからのう。その点、アクセル君が乗っているこのシロガネとか言ったかのう? この艦は精霊の数が少ない他の世界でも使えるのじゃろう? そう言う意味での汎用性は羨ましいものがあるぞい』
「そうか。褒めてくれて恐縮だ。それで、この世界に転移しておいてから聞くのもなんだが、認識阻害の結界は展開しているのか?」

 このまま腹の探り合いをするのも何なので、近右衛門の言葉をスルーして早速本題に入る。

『うむ。麻帆良にいる魔法先生、魔法生徒達が協力してくれておるから周囲にはシロガネの姿は見えておらぬよ。皆、その艦を見て驚いておるわい』
「そうか。それは何よりだ。今のこの世界の状況で俺達の存在を一般市民に知られる訳にはいかないしな。さて、こうして話をしていても時間を消費するだけだ。認識阻害を広範囲に展開しているというのも大変だろう。そろそろ火星に向かうから、フェイトをシロガネに乗せてくれ」
『うむ、分かった。ブルーマーズ計画の方、進捗を楽しみにしておるよ』
『アクセル・アルマー、僕もそのシロガネとかいう戦艦に乗ればいいのかい?』

 近右衛門と変わってフェイトが通信に出る。

「ああ、向こうに行ったら修羅達の住居代わりのソーディアンという建物を用意するから、それをフォロー出来るように頼む」

 何しろ、中でシロガネやハガネ、ヒリュウ改といった戦艦が行動出来る大きさの城だ。下手をしたら……いや、下手をしなくても地球からの観測とかで見つかる可能性がある。特に今はブルーマーズ計画で火星に対して興味を持っている奴が多いしな。

『了解した。……乗り込んだから、転移してくれてもいいよ』

 さすがに早い。この速度だと、得意の水のゲートを使ったんだろうが。

「分かった。後は火星に到着するまで数分程ゆっくりしていてくれ」
『了解』

 その言葉を最後に、プツリと通信が途切れる。
 通信機は一応念の為に空間倉庫ではなく、コックピットに置いておき再びブリッジへと通信を送る。

「マリュー、転移を開始する」
『ええ、お願い』

 そう返事をし、通信が途切れる。
 今回は先程と違い、通信は流されない。まぁ、同じような通信を何度も流す必要は無いか。

「システムXN、起動。転移座標入力。転移フィールド生成開始」

 その言葉と共に、再び光の膜のようなものが作り出され、ニーズヘッグを……そして、シロガネをも包みこんでいく。そして。

「転移」

 その言葉と共に、ニーズヘッグのモニタにシロガネ経由で映し出されている映像は赤茶けた大地へと変わっていた。以前とは違い、月を経由しないでそのまま一気に到着したのだ。ここに……魔法界の存在する火星へと。

『アクセル、座標を確認。火星よ』
「ああ、俺は早速ソーディアンを出してくるから、暫くは待機しているように言っておいてくれ」
『了解。でも、気を付けてね』
「安心しろ。別に何らかの敵対勢力がいる訳でも無い。むしろ、いるのは以前俺が放ったテラフォーミング用のメギロートくらいだしな」

 そう告げ、ニーズヘッグの動力炉を停止させてその場で影のゲートを展開。シロガネの外へと移動する。

「……やっぱりまだまだ、だな」

 周囲一面に見えるのは赤茶けた大地だけであり、周囲の環境も真空と殆ど差はない。混沌精霊である俺だからこそ宇宙服も無しに平気でいられるが、修羅達が生身でここに降り立つのは無理だろう。
 それを可能にするのが修羅神であり、同時に生命体として人間よりも強靱な修羅の可能性であったりするのだが。

「ま、それはともかくっと……」

 周囲を見回し、取りあえずソーディアンを覆い隠すのに便利そうな場所を探す。
 シロガネよりも圧倒的に巨大である以上は、認識阻害の結界をフェイト1人で張るというのも厳しいだろう。そうなると、当然直接覆い隠す様にして地球側からの観測を誤魔化すようにして隠すしかない訳で……そうなると、やっぱり土のアーウェルンクスでもあるフェイトの協力が必要不可欠な訳だ。その為にわざわざ麻帆良から引っ張ってきたんだしな。

「この辺りでいいか?」

 赤茶けた広大な大地が続いている場所へと降り立ち、空間倉庫のリストを脳裏に展開する。そしてその中からソーディアンを選び……次の瞬間、その巨大な剣の形をした城は火星のへとそびえ立っていた。
 そのまま再び影のゲートを展開し、シロガネの中へ。ただし今回は格納庫ではなくブリッジに姿を現す。

「ここが火星か……って、アクセル!?」

 どこかしみじみと呟いていたムウが、ブリッジにある影から姿を現した俺に気が付いて驚きの表情を浮かべる。それでも怒鳴らないのは、イザークとは違って年齢的に大人だからか、あるいは単純にもう慣れた為か。
 それはともかく、ブリッジの中で興味深そうにソーディアンが映し出されている映像を眺めているフェイトへと近付いていく。

「フェイト、地球からソーディアン、あの城が観測されないように土の壁で覆ってくれ」
「……また、君はとんでもない無茶をあっさりと言うね。あの巨大な存在全てを土で覆うのがどれ程に魔力を使うのか、分からない訳でも無いだろう?」
「でもやるんだろ? 何しろ500人を越えるテラフォーミング作業を行う者達のための家だしな」

 俺のその言葉に、小さく溜息を吐きながら頷くフェイト。

「言っておくけど、薄い土の壁……と言うよりも、ベールに近いもので覆うくらいしか出来ないよ?」
「別に構わないさ。地球から分からなければいいだけなんだし。さすがに雪広財閥や那波重工の技術力が突出しているとは言っても、まさか火星に拠点となるような城を……それも、こんな剣の形のものを短期間で作りあげるような真似をしたら異常過ぎるしな」

 まぁ、バッテリー技術やら何やらで目立ちまくっている以上は今更と言えば今更なのかもしれないが。

「ふぅ。……まぁ、ブルーマーズ計画に必要だと言うのならしょうがないか」
「ここからで大丈夫か?」

 ソーディアンのすぐ近くにいるとは言っても、結局はシロガネの中にいるのだ。この距離から魔法を使えるのかどうか心配になって尋ねてみたのだが……

「この距離なら問題無いよ」

 いともあっさりとそう告げるのだった。
 最悪、パイロットスーツか何かを着せて火星に降りて貰うつもりだったのだが……さすがだな。
 そして実際にフェイトは、シロガネのブリッジにいたままでソーディアン全体を薄い土で覆うようにして隠してみせる。恐らく地球から観測すると巨大な山が突然姿を現したようにも感じられるだろう。

「……ふぅ、これでいいんだろう?」
「助かった。マリュー、シロガネをソーディアンの中に。修羅達を下ろす」
「ええ、分かったわ。シロガネ、発進。ソーディアン内部に突入せよ」

 マリューの命令に従い、量産型Wがシロガネをソーディアンの中へと突入させる。そしてアルティスを含む修羅達と世話役としてフェイトを下ろし、シャドウミラー組はシステムXNを使ってホワイトスターへと帰還する。
 ちなみにアルティスの病気の治療に関しては、取りあえず修羅達がある程度落ち着いてから……大体10日後くらいにホワイトスターで行う事にして欲しいとアルティスから申し出があった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:41
PP:0
格闘:274
射撃:294
技量:284
防御:284
回避:314
命中:334
SP:734
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???

撃墜数:509 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧