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ヘタリア大帝国

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TURN141 石の謎その十

「大丈夫だ」
「わかったある、それでは」
「中国さんの超空母はその名前でな」
「宜しく頼むある」
 こうして中帝国の超艦艇達の名前も決まった、そしていよいよだった。
 ガメリカだ、まずはダグラスに言う東郷だった。
「ワシントンだ」
「首都の名前だな」
「そうだ、プレジデントが乗る艦だからな」
 それでその名前を選んだというのだ。
「それならだ」
「ああ、それでか」
「いい名前だと思うが」
「それ以上はないまでだな」
 これがダグラスの返事だった、笑顔で言うのだった。
「気に入ったぜ」
「よし、決まりだな」
「それであたしね」 
 ダグラスと入れ替わりになる形でキャロルが出て来た、その彼女の乗艦の名はというと。
「どういった名前かしら」
「エンタープライズだ」
 東郷が出した名前はガメリカ軍伝統の艦名だった。
「これでどうだ」
「あたしがガメリカ軍の象徴に乗るのね」
「国防長官なら相応しい名前だと思うが」
「誇らしいわね」
 キャロルもまんざらではない、それが顔に出ている。
「それじゃあね」
「ああ、頼むな」
 東郷はキャロルに応えさらにだった。
 アメリカにも顔を向けてだ、こう言った。
「アメリカさんの超空母はアメリカだ」
「僕そのものだな」
「それでどうだ?」
「よし、それでいいぞ」
 アメリカは明るい声で東郷に応える。
「絶対に沈みそうもないいい名前だ」
「ヒーローの活躍を期待している」
「ははは、任せてくれ」
 アメリカはいつもの調子で東郷に返す。ヒーローという言葉が彼を余計にそうさせる。
「やってやるからな」
「これでガメリカさんも決まりだ」
 そしていよいよ最後だった、その最後は。
「日本帝国だが」
「ええ、いよいよね」
「私達ですね」
 スカーレットと日本が東郷の言葉に応える。
「私達の乗艦の名前ね」
「一体どういった名前なのか」
 二人も緊張している、そしてその名前はというと。
「まずスカーレットは長門だ」
「長門ね」
「そうだ、超戦艦長門だ」
 それがスカーレットの乗る超戦艦の名前だった。
「それでいいな」
「いいわ、連合艦隊の副将ね」
 今は山本無限が乗っているその艦の名前だ、今の日本海軍では東郷の乗る総旗艦大和に次ぐ艦艇である。
「喜んで受けるわ」
「性能は段違いに違う」
 東郷と山本がこれまで乗っている長門とは、というのだ。
「そのことも楽しみにしておいてくれ」
「それではね」
「そして祖国さんの空母は」
 日本の乗る超空母、その名は。
「日本だ」
「はい」
 日本は東郷のその言葉に応えた、すぐに。
「それでは」
「その名前でいいだろうか」
「私もスカーレットさんと同じです」
「この名前でいいか」
「私自身の名前ですから」
 微笑みそのうえで東郷に答える。
「嬉しい限りです」
「それではな」
「その艦に乗り込む向かわせてもらいます」
 最後の戦い、それにだというのだ。
「喜んで」
「それではな」
「では最後はですね」
 日本は東郷に今度は彼から応えた。 
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