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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第百十一話 ダチ、出来ました!その十七

「恥ずかしいですね」
「そうか?」
「そう正面から言われるのははじめてですから」
「しかしあんたにもダチはいるな」
「ええ、ここにもいますし」
 まずはオカルト研究会の仲間達を見回してから答える一誠だった。
「それにいつも学校でつるんでる奴等が」
「文字通り悪友です」
 小猫は彼等についてはこう返した。
「女の子のことしか考えていない」
「けれど悪い奴等じゃないだろ」
「変態です」
 小猫はぽつりと容赦のない言葉で返す。
「まさに」
「小猫ちゃんは相変わらずだな」
「先輩はもう少し性欲を抑えて下さい」
 あえて一誠には無理なことを言う。
「このままだと本当に変態さんです」
「何か言われっぱなしだな、今回も」
「随分と仲がいいわね、あんた達」
 美羽は二人のやり取りを見つつ言う、特に小猫を見て。
「そういうことみたいね」
「何か」
「いえ、何でもないわ」
 自分に目を向けてきた小猫に微笑んで返す。
「気にしないで」
「そうですか」
「とにかくだ」
 ここでまた言う如月だった。
「あんたともな」
「はい、今からですね」
「ダチになるからな」
 それだからこそ、というのだ。
「それじゃあな」
「はい、お願いします」
 お互いに手を握り合いそうして何度も拳を打ち合わせてだった、二人も絆を結んだ。如月はそのうえで微笑み一誠に言った。
「最後の最後までな」
「この戦いの間ですね」
「俺達はずっと一緒だ」
「友達なんですね」
「ああ、ダチだ」
 まさにその絆を結んだというのだ。
「そして戦いが終わってもな」
「それからもですね」
「俺達はダチだ」 
 この関係は変わらないというのだ。
「それじゃあな」
「宜しくお願いします」
「それならだけれど」
 如月と一誠の話が変わったところでだった、リアスが一同に言ってきた。
「今そのゴッドが出て来るのは私達の世界だから」
「ああ、その世界に行ってだな」
「そこで戦うことになるわ」
 こう如月達に話す。
「じゃあ今からね」
「ええ、行きましょう」 
 美羽がリアスのその言葉に応える、そして。
 一同は世界を移すことにした、リアス達の世界への門は天ノ川学園のすぐ近くにあった。
 黒い巨大な門だ、柵がその中にあり門の左右には巨大な蝙蝠の翼がある。それがリアス達の世界への門だった。
 その門を見てだ、ユウキがこう言った。
「ううん、本当にそれぞれの世界の特徴が出てますね」
「門によってな」
「はい、いつもそうですね」
 こう歌星に話すのだった。
「門によって違いますね」
「これもスサノオの趣味なのでしょうか」 
 朱乃はユウキ達の話を聞いて考える顔で述べた。
「門の装飾もまた」
「そうだろうな、門を用意するのはあいつだ」
 それぞれの世界をつなぐそれをだとだ、歌星が話す。
「それならだ」
「それぞれの世界に合わせた門を用意するのですね」
「こうしたことにも凝る奴だ」
「それが楽しみだからですか」
「そうだろうな、ではだ」
「はい、今から」
「行こう」
 歌星は朱乃だけでなく他の仲間達にも声をかけた、彼が前に出て門の扉のところに触れるとするとだった。
 その門が開いた、その向こうは仮面ライダーの世界と変わらない世界だ、しかしその何の変わりもない世界に。
 彼等は入った、戦いが待っている世界に。新たな戦いがはじまろうとしていた。


第百十一話   完


                      2013・10・23 
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