ヘタリア大帝国
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TURN139 銀河の真実その八
「あの世界も何とかしたい」
「柴神様は二つの世界を救われたいのですね」
その話を聞いてだ、帝が言う。
「そうなのですね」
「そうだ、そう考えている」
「なら必ず」
帝は柴神の話を聞いて微笑んでいる、微笑んでいるがその声は確かなものだった。
そしてその声でだ、こう言うのだった。
「勝ちましょう」
「そうしてくれるか」
「まずは半年、チェリノブで彼等を抑えましょう」
そうしてだった。
「そのうえで精鋭艦隊をあちらの世界に送り込んで女王を倒しましょう」
「その際の案内役は任せてもらおう」
柴神は女王までの案内役も申し出た。
「何処にいるかはわかっている」
「では」
「皆戦おう」
柴神もだとだ、そう言ってだった。
彼はあらためて会議にいる者達を見回しそしてこう言った。
「人類の未来の為に」
「はい、それでは」
東郷はここで一同を見回した、そのうえで言うことは。
「戦艦と空母だな、それならば」
「どうするのですか、配備は」
「国家さん達は空母に乗ってくれるか」
こう日本に返す。
「つまり空母は八隻だな」
「私達全員が空母ですか」
「そうだ、そうしてくれるか」
「わかりました」
日本は東郷の言葉に頷いた、そして他の国家達もだ。
まずは空母が決まった、そのうえで。
「戦艦はだ」
「東郷さん達がですね」
「俺とスカーレット、ダグラスさんにキャロルにな」
まずはこの四人だった。
「リンファ、ランファ、セーラさんにシャルロットさんに総統さん、統領さんもだな」
今会議に出ている面々だった、皆。
「それと書記長さんもだな」
「わかったわ」
カテーリンは東郷の言葉を受けて強い声で応えた。
「じゃあ私も戦うから」
「ああ、頼むな」
「戦艦は十一隻だな」
柴神は東郷が挙げた面々の頭数から述べた。
「十九隻か」
「そうなります」
「よし、ではその十九隻の超戦艦と超空母の開発、建造に入ろう」
「すぐに」
「私は東郷と共にいることになるか」
陸軍の山下はそうなるのだった。
「そうか」
「艦内に入って来る敵じゃなさそうだがな」
それでもだというのだ、東郷も。
「若しもの時は頼む」
「わかった、その時は任せてもらおう」
「ではな」
「おい、俺はどうなるんだよ」
ここで言うのは田中だった、顔を顰めさせて東郷に問う。
「俺だけ名前がないぜ」
「御前は潜水艦乗りだからな」
それでだとだ、東郷はその田中に答えて言う。
「今回はな」
「潜水艦を開発しないからかよ」
「そうだ、チェリノブでの防衛戦の指揮にあたってくれるか」
そうしてくれというのだ。
「それでどうだ」
「ちっ、折角の見せ場だってのにな」
苦い顔でだ、田中は東郷の言葉に歯噛みした。
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