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真・恋姫†無双 守る為の戦い

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警告と思い

 
前書き
オリキャラがもう一人登場します

では宜しくお願いします 

 
洛陽に向かい始めて、今日で3日になるだろう


その間に、大陸のことも大体理解した。しかし俺の行動は中々決まらない


このまま洛陽について行き、恋と別れて一人で行動するか


それともこのまま一緒にいて、反董卓連合やその後一緒に戦うか


「・・・・・・剛鬼、どうかした?」


そんなことを考えていると、恋が心配したのか声を掛けてきた


「何でもない。少し考え事をな」


「・・・・・・剛鬼、最近考えてる事多い。恋も力になりたいから相談してほしい」


してほしい言われても、ぶっちゃけお前と別れる別れないで迷ってるんだが


やはりあの時からそうだが、俺は恋から何故か離れることが出来ない


寂しいから傍にいてやる。最初はそれだけしかなかった


だが、昨日のあることがきっかけで、俺はそれ以外の何かを無意識の内に見つけてしまったようだ



2日前から俺は、現在の大陸の情報や洛陽への行き方と、それまでの金を稼ぐ為に走り回っていた


恋も手伝いたいと言ってきた為に、飯屋のバイトに行かせてみたが、直ぐにしょんぼりして帰ってきた


店主に話を聞いてみると、皿洗いは出来ない 客の注文も満足に覚えられないなどと言われた


「向き不向きがあるからしょうがないよ。そんなに気を落とすな」


「・・・・・・(コクッ)でも、恋に向いてる仕事思い浮かばない」


「恋は腕力も有るし、武力も凄く有るだろ?だから今は、力仕事や賊の討伐の手伝い何かしたらいいと思うが」


「・・・・・・分かった。探してみる」


そう言うと恋は、仕事を探しに出て行った


俺は基本、出来ないことはないのでとりあえず、飯屋や鍛冶屋などで金を稼いでいた


宿に戻ってみると、大金を持った恋が嬉しそうに俺に抱きついてきた


何でも賊退治で大活躍したらしく、そのお礼として通常より多くの金を貰ってきたようだ


俺も稼いではきたが、恋の稼ぎには負けてしまった


(男が女に稼ぎで負ける何て情けないな)


恋の頭を撫でながら、そんなことを思っていた俺


でもそれはほんのちょっとで、大体はしょんぼりしていた恋が、大活躍して笑顔で俺を迎えてくれたことが嬉しかったりした


まぁ1日目は、恋の色々なことが分かった


人間の、倍以上の料の飯を食べること。まぁそれぐらいなら、俺の時代にもいたが極めつけは


「なぁ恋。前隠さなくていいのか?」


「・・・・・・?お風呂は裸で入るものじゃない?」


何故かあった、風呂屋に行ったら混浴だった。それはたまに俺の時代でもある


しかし恋が何の恥じらいもなく、裸で一緒に風呂に入る何て誰が想像出来る?


しかも腕に抱きついてるから、その胸の感触が直に感じる


何か俺は、凄くいけないことをしてる感じがする


「まぁそうだけど、そろそろ上がるかな」


「・・・・・・(コクッ)」


そして上がる時も一緒。まぁもう構わない、気にしないことにしよう


「・・・・・・あっ!」


「おっと危ない」


こけそうになった恋を抱き止めたが


(・・・こんなところを、師匠に見られたら大笑いだな)


きっと師匠が見たら


「どうだった剛鬼?裸の女の子抱き止めた感想は?」


などと笑いながら何度も訪ねてくるだろう


・・・まぁ感想は、その色々と柔らかかった


その後は、さっさと上がり宿に戻ってさっさと寝た


1日目は大体こんな感じだ。まぁ恋のことがよく分かった


羞恥心がないのか、裸を見られても平気なのは予想外だったよ


そして問題の2日目、この日も普通に終わる筈だったのだが


「何だ?何かが俺を呼んでいる」


午前の鍛冶屋でのバイトが終わり、宿に戻ろうとしたのだが不意にそう感じた


その瞬間、足下に一本の矢が突き刺さった。抜いてみると手紙が縛ってあり


『お前に話がある。一人で森に来い介入者』


誰だ。何故俺にこんなことを?しかし迷っていても始まらない


(罠か?しかし俺の存在を知っている奴のようだ。行ってみるか)


罠かもしれない手紙に書かれていた通り、俺は恋に何も告げず一人で森に向かった


(此所か)


森に到着してから、一時間歩き続けていると小川に到着した


「お、来たか」


目の前に、黒いマントを羽織い眼鏡をかけた黒髪の男が姿を現した


「俺を呼んだのはお前か?誰だお前は?」


「まぁ、そうだ。呼んだ理由は」


マントの男が弓を構える


「お前の力を確かめる為だ」


三本の矢を同時に縦に放ってきた


「速いな。しかし無意味だ剃」


矢を刀で叩き落とし、剃で一気に接近し


「終わりだ」


男に抜刀したが


「矢にも種類があってな。こういう矢なら斬撃も防げるんだ」


「矢じりが予想より長い?いや矢に刃がついているのか?」


男は矢の刃で抜刀を逸らし、攻撃してきた


「所詮は矢、なら押し通す」


二回矢とぶつかると、やはり刃は粉々に砕けた


「終わりだ」


「何も弓しか使わないわけじゃないさ」


刀を振った腕に、何か鈍器のような物がぶつかった感触がし、思わず顔を歪め刀を落としてしまった


「痛、トンファーか?そんな物まで持ってるのか」


男は弓を背中にしまい、両手にトンファーを持っている


「今の一撃で、腕の骨が折れないとは予想外だ」


「折れてなくても中々痛いがな!」


再び接近し、暗殺刀を使い仕留めようとするが


「その刃の長さは分かった。少し距離を取れば射程外だ」


男は暗殺刀の刃をトンファーでずらし、トンファーで応戦


当然トンファーの一撃を、受ける訳にいかず避けているが


(刃が届かない。リーチだ!リーチが長い武器があれば)


トンファーと仕込みの刃では、リーチの差は歴然


しかし刀は落としてしまった為に拾えない


リーチの長い武器、例えば長刀 物干し竿あれがあれば


だが突然、男が距離を取り離れた


「その刀、何処に隠していた?」


刀?何のことだ?しかし両手を見てみると


(何だ?何故左手に物干し竿があるんだ!?)


左手にはいつの間に持っていたのか、長刀物干し竿が握られていた


(何か知らんが、今は!)


牙突の構えをしそのまま突撃


「厄介だな」


何の問題もないかのように、トンファーを交差させ軌道をずらし牙突は避けられた


「そのまま横凪ぎに繋げる」


横凪ぎも両手のトンファーを重ねて防がれた


「やる!」


「リーチが長すぎると、手数が減る」


物干し竿を弾き、直ぐにトンファーによる連撃


(これでは攻撃出来ない)

物干し竿では反応は出来るが、いかせん手数では勝てない


左右斜め正面からの、一撃一撃を防ぐのに精一杯である


「刃を砕かせてもらう」


男がそう言うと突如、目の前のトンファーの先に鉄球が出現し


「何!?」


二撃、二撃の攻撃で物干し竿の刃が砕けた


「まだまだ!指銃」


「無駄だよ」


柄を捨て、腕と足に氣を纏い強化しトンファーに攻撃するが


(痛、堅い流石に無理か)


指銃で貫くことは出来ず、逆に指が痺れた


「まぁ、こんなものかな」


「・・・何の真似だ?何故武器をしまう?」
何故か突然男がトンファーを懐に納めた


「すまない。力量を判断するつもりがつい」


殺気が感じられない為、俺も纏っていた氣を全身に戻す


「ふむ、氣による身体能力の強化と性質変化か?それで六式みたいなことが出来るのか」


「気付いていたのか?」


「そりゃ、あんな動きは簡単に出来ないし指銃何て普通は出来ないから」


あっさりばれていたようだな。まぁ分かったところで、どうしようもないと思うが


「それと、アイツが言ってた制作能力か」


「制作?何の話だ」


聞き慣れない、単語が聞こえた為に聞いてみる


「力を授けると聞いていないのか?」


力?まさかあの時聞こえた声のことか!?


「その制作能力とは何だ?」


「頭に何でもいいから、武器を思い浮かべてみな」


頭に思い浮かべろ?とりあえず、刃が通常とは逆の刀の逆刃刀を思い浮かべると


「何故逆刃刀が?」


また左手には何も持っていなかった筈が、何故か逆刃刀が握られていた


「それが授けられた力らしいよ。よくは聞いてないけど、刃物とかなら何でも瞬時に手元に出現させれるらしい」


望む力を授ける。確かに俺はたまに、いくらでも剣や刀を瞬時に出せたら、便利だなとは思っていたが


「まさか、本当にこんな力を得られるとはな。しかし何故だ?何故俺に力を与える?」


「お前は、奴等のカウンターになるほどの力を持ってるからだ。今はそれしか言えない」


カウンター?奴等とは左慈のことなのか?しかし、男はそれ以上何も言わない


「左慈がそれほど脅威とは思えないが?」


そう言うと男は驚いた表情で俺を見た


「奴を知っているのか?まぁ何にせよ気をつけろ。白い装束の連中は強い」


「連中?仲間がいるのか?」


まさか左慈に仲間がいたなど予想外だ


「喋り過ぎたな。すまないが俺はもう行かせてもらう」


男はそう言うと、俺に背を向けた


「待て!お前は一体何者だ!?何を知っている?」


「名は上海木綿(じょうかい もくめん)お前に力を与えた者の知り合いだ。色々知ってはいるが、まだ教える訳にはいかない」


「その時まで待てと言うことか?」


「そうだ、それと最後に二つ言っておく。出来る限り知ってる武将達は殺すな。それと呂布をあまり心配させるな」


そう言うと男は走り出した。追いはしない


いずれ分かるのなら、その時に聞けばいいからな


「油断せずに行くとしよう」


落とした刀を回収し、暫く休んだ後俺は宿に帰還した


「恋、今帰ったって!」


扉を開けた瞬間、恋が俺を見るなり抱きついてきた


「・・・・・・」


身体は小刻みに震えている。泣いているのか?


そんなに心配させていたのだろうか?


「すまない。心配掛けたな」


頭をそっと撫でていると、震えが止まったようだ


「・・・・・・大丈夫?怪我してない?」


「大丈夫だ。だから安心しろ」


左手で撫でながら、右腕で抱きしめてやる


「・・・・・・心配した。恋を置いて何処かに行っちゃったかと思った・・・」


恋をあまり心配させるなか。確かに心配させないほうがいいな


「ごめんな。もう黙っていなくなったりしない」


「・・・・・・本当に?恋の傍に居てくる?」


何を言ってるんだろ俺。でも


「あぁ、傍にいるよ恋」


そう言った後、恋をギュッと抱きしめていた




(やはり昨日のあの時から、俺は)


迷っていたが、恋の顔を見たら別れるという選択が


(洛陽に着くまでに答えは出るだろう)


いや、本当は既に答えは出ているのかもしれない


「行こう恋。もう少しで洛陽に着く」


「・・・・・・(コクッ)」


引き続き洛陽に向け少し速度を上げ、俺と恋は歩き続ける 
 

 
後書き
次回は出来る限り早く更新したいと思います

ではまた次回 
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