仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第百十一話 ダチ、出来ました!その三
「間違ったことはしたらいけないからな」
「そうですよね」
「それに俺は普段は本当にな」
喧嘩はしないというのだ。
「そんなことをしても何にもならないんだ」
「だからですか」
「人の手は喧嘩をする為にあるんじゃない」
では何の為にあるかというと。
「握手をする為にあるんだ」
「握手ですか」
「ダチとな」
そうしてだというのだ。
「その為にあるからな」
「だから喧嘩もしないんですね」
「俺の格好はあくまで好きだからな」
リーゼントに短ランとボンタン、そうした格好もだというのだ。
「そうしているだけだ」
「喧嘩をする為じゃないんですね」
「そうだ、俺もタイマンも同じだ」
仮面ライダーの時にスサノオと戦う為に行うものだ、それ以外の時には決してだというのだ。そう話をしてだった。
如月は不意にだ、こう言った。
「しかし退屈だな、何かするか」
「トランプしません?」
ジェイクは言いながらその手に早速トランプを出してカードを切りだした。
「ポーカーでも」
「ポーカーか」
「はい、しませんか?」
「いいな、じゃあやるか」
「いい時間潰しですよね」
「全くだな、トランプもな」
「ちょっとゼネラルシャドウ思い出しますけれどね」
ジェイクは如月にトランプを配りながら笑顔で話した。
「それでも面白いですよね」
「ああ、そういえば俺達はこの戦いでブラックサタンとは戦ってもな」
「敵の大幹部とは戦っていないですね」
「ああ、そうだな」
ブラックサタンとはオーズ達が戦った、春雪達と富士山で決戦を行った。
ゼネラルシャドウが潜り込んでいたブラックサタンとは戦っている、しかし他ならぬシャドウ自身とはどうかというと。
「戦っていないな」
「そのうちどかっと出て来ますかね」
「だったらまずくないか?」
大文字はジェイクの今の言葉に引いて言った。
「敵の大幹部とかデルザーの改造魔人がどかっと出てきたりとかな」
「何言ってるのよ、いつも大軍と戦ってるでしょ」
「いや、それでもな」
大文字は美羽にも引いている顔で言う。
「大幹部の強さは桁外れだからな」
「ホロスコープス全員と戦ったことだってあるでしょ」
「いや、それでもだよ」
戦うには、というのだ。
「危ないだろ」
「それもそうね」
「そうだろ?だからな」
「けれどそうした状況も有り得るでしょ」
美羽は腕を組んで自分の席に座ったまま大文字に言うのだった。
「私達に戦いは」
「それもそうかって割り切りたいな」
「今度の戦いはそうかも知れないわよ」
敵の大幹部が大勢出て来るかも知れないというのだ。
「大丈夫よ、ホロスコープス全員と一度に戦った時と同じって思えばね」
「いいか」
「そう、いいから」
こう大文字に話す。
「むしろ怯んだら負けよ」
「例え鬼が出ても悪魔が出て来ても」
今度は友子が言うがその喋り方はどうにもオカルト臭い、友子らしいと言えばらしい。
「倒せば」
「ひょっとして悪魔が今度の仲間かも知れないな」
ここでだ、朔田がこんなことを言った。
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