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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第百十一話 ダチ、出来ました!その一

                    第百十一話  ダチ、出来ました!
 如月達仮面ライダー部の面々は今は城南大学の仮面ライダー部の部室にいた。如月はそこで歌星に尋ねた。
「何かいい話はないか?」
「スサノオのことか」
「ああ、あいつは今どうしているんだ」
「どうしたも天道さん達と戦ってだ」
「そしてか」
「負けて今は何も動きは伝わっていない」
「そうか、しかしだな」
「おそらく何処かの世界で既に動いている」
 これまで通りだ、そうしているだろうというのだ。
「そしてその動きがこちらにも来る」
「いつも通りか」
「焦ることもない」
 歌星はこれまでの戦いのことをまとめたファイルを読みつつ如月に答える。
「待っていればその話は来る」
「それもそうだな」
「弦太郎はそうしたことは苦手だと思うがな」
「ああ、俺は待つことは苦手だ」
 その通りだとだ、如月も歌星に答える。
「自分から動かないとな」
「俺もそうなんだよな」
 ここで大文字がこう言って来た、それまでアメフト雑誌を読んでいたが急に顔を上げて二人の話題に入って来た。
「自分から動かないとな」
「いや、先輩もですが」
「俺も?」
「待った方がいいです」
 歌星はその大文字に微妙といった顔でこう言った。
「むしろ」
「そうなのか?」
「はい、もっと」
「俺はそういうのは苦手なんだけれどな」
 如月と同じ様なことをだ、大文字は首を傾げさせつつ述べる。
「それでもか」
「あんたは本当にもっと落ち着いたら?」
 美羽もこう大文字に顔を向けて言う。
「いつもそれで何かやらかしてるでしょ」
「いや、それはな」
「それは?」
「色々あってなんだよ」
 自分ではこう言う大文字だった、何処か必死に。
「ああなっていくんだよ」
「そういえば大文字先輩が動かれたら」
「そうだよな」
 ジェイクは友子の言葉に頷いて応える。
「何かが起こるんだよな」
「絶対にね」
「あんたが動くと大惨事になりやすいのよ」
 美羽は大文字にこうも言う。
「どういう訳か」
「何でなんだ」
 自分ではわからない大文字だった。
「俺に何かあるのか?」
「ううん、そういえば私もなんですよね」
 ユウキもここで言う。
「動くと何かが起こるんですよ」
「俺もだ、どうしてなんだ?」
 如月も腕を組みその首を傾げさせる。
「星の巡り合わせが悪いのか?」
「考えないで動くからだな」
 朔田はその理由をはっきりと指摘した。
「だからだ」
「それでか」
「俺達が動くと何かが起こるのか」
「そうなんですね」
「三人共そのことは気をつけてくれ」
 如月も大文字もユウキもだというのだ。
「それが戦いにも影響するからな」
「他の世界の戦士にもそうした面々が多いな」
 歌星がざっと思い出しただけでもだ、確かに結構な割合で何も考えずに動く者がいた。 
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